起業家とルームシェア

アメリカのルームシェア募集サービス Roomi のCEO アジャイ・ヤダブさんが、Forbes に「起業とルームシェア体験」についてのコラムを寄せています。

ルームシェアをする起業家は珍しくないだろう。限られた資金からの出費を節約することができるだけでなく、最良の相手を見つけられれば、起業家としての自分に最良の影響を与えてくれる。

Forbes Japan

ヤダブさんは、「ルームメイトがいることで、だらけずに頑張れる」「会話・議論をする力が仕事にも役立つ」「仕事がすべてではないという視野の広がりが持てる」など、ルームシェアを通した経験が自分の起業に役に立っている、と語っています。

ニューヨークで40代以上のルームシェアが急増

Curbed New York の記事によると、ニューヨーク市でルームシェアをする人の7人に1人は、40歳以上だそうです。

これは、イギリス/アメリカでルームシェアサイトを運営するSpareRoom: Find Roommates and Rooms to Rent” target=”_blank”>Spare Roomによる調査結果ということ。

40代以上のルームメイトは急増しているそうですが、必ずしも全員が節約目的ではなく、1割は恋人との破局、23%が離婚や死別をきっかけとしてルームシェアを始めた(or ルームシェアに戻った)ということ。

アメリカのように長年ルームシェアが普及していたところでも、一番多いのは家賃を高いと感じる若者であることは変わりません。しかし、記事にあるように「出張から帰ってきた時にそこに誰かが居ることは驚くほどナイスで心地よいものですよ」と考えるような独身の40代もいるということですね。

日本では売買に比べれば家賃の額はそれほど上がっておらず、ニューヨークやサンフランシスコのように「望まないルームシェア」に入らざるを得ない層は比較的少ないだろうと思いますが、東京都心部のように売買の相場も上がっている便利なところでは、家賃も高くなっていく可能性はあるかと思います。

また、勤続年数が上がれば給料も上がる、というひと昔前の習慣も必ずしも約束されておらず、年齢に関わらずルームシェアという選択肢が考慮に入ってくることは日本でも増えていくかもしれません。

そんな時に、コスト面だけで嫌々始めるのではなく、ルームシェアの良い点、例えば上で書かれたような社交の面などを理解して楽しめるようであればいいですね。

via DailySun New York

イスラム教の女性とのアメリカでのルームシェアを描く漫画「サトコとナダ」

「サトコとナダ」はアメリカの大学に通うサトコと、サトコとルームシェアをするサウジアラビア出身の大学生ナダの共同生活を描く4コママンガ。

ナタリー

ルームシェアでの異文化交流ものですね。トランプ大統領絡みでいろいろと悪いニュースが出ている昨今ですが、一緒に住むというのは相手を理解するうえでとても良い方法ではと思います。

データからみたアメリカのルームシェア家庭の割合

「アメリカやイギリスではルームシェアは普及していて一般的」とは、僕もたびたび言っていることですが、実際にどれぐらいの家庭がルームシェアしているのでしょうか?

アメリカの家庭調査データから、ルームシェアを含めた家族構成として典型的なパターンの上位25をまとめたページがありました。

flowingdata-american-household-types-2014

いろいろな暮らし方がある中で、一番多いのは27.48%の「一人暮らし」、24.71%の「夫婦子供なし」、8.67%の「夫婦子供1人」と続きます。

丸の色の灰色が家の代表者を表し、それ以外の色は、代表者との関係性を示しています。緑の丸は、代表者と結婚していたり子供だったりですね。赤は「親や兄弟姉妹」、水色は「孫」、黄緑は「そのほかの親戚」です。

ルームシェアの関係性にあたるのが、紫の「友達や(夫婦ではない)パートナー」や黄色の「親戚ではない他人」。このパターンで一番多いのは、4.10%で6位の、「友達やパートナーと二人でルームシェア」ですね。

  • 6位 4.10% 友達やパートナーと2人暮らし
  • 10位 0.89% 友達やパートナーとその子供で3人暮らし
  • 12位 0.68% 他人と2人暮らし
  • 14位 0.58% 友達やパートナーとその子供2人で4人暮らし
  • 20位 0.35% 友達やパートナー2人とで3人暮らし
  • 23位 0.25% 友達やパートナーとその子供3人で5人暮らし

と、上位25%だけでも6種類の「ルームシェア」が登場します。ここに出てこない「友達や他人との4人暮らし」とか5人以上のルームシェアは、0.19%よりも少ないのですね。

上記の6種類を全部足すだけでも、6.85%となります。100戸のアメリカ家庭があれば、そのうちの7戸ぐらいは、ルームシェアをして暮らしている、というのが、実際のデータからわかるわけですね。

記事ではさらに、2014年と1970年のデータを切り替えて表示できるようになっています。1970年のデータで同様にルームシェアと思われるパターンを足し合わせても、2%ぐらい。ルームシェアが一般的に行われているアメリカでも、50年前は2%程度がそのような家で、50年弱でルームシェアして暮らしている人の割合は3-4倍ぐらいに増えた、と言えそうです。

日本の社会はいろいろな面でアメリカのトレンドを後追いしていますから、日本でもルームシェアは長期的に増えていくでしょうね。

「壁の穴」を家賃6万円で貸し出す、サンフランシスコの強烈なルームシェア事情

アメリカのサンフランシスコで、ルームシェアしている20代のIT企業家の二人が500ドルで貸し出したのが、crawl space(=這って入れるような空間)。

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物置のようなところの壁から横に空いている穴の先は、斜面に建っている家と斜面との間に出来た、立ってはいられないほど狭い穴だそうです。

ごまかすつもりは全然なくて、写真のとおり、ここは地下にある這って入れるような、床は斜めになっている空間です。斜めの地面には土を入れて、平らにした上でラグを引いてもいいとルームメイトの許可を得ました。マットレスとナイトスタンドは置けるし、ガレージには衣装ケースを置いてもらって構いません。ガレージから延長コードで電気もひけるし、サンフランシスコの寒い冬をしのげるだけの暖房は地下にも届くし、あるいは電気ヒーターを持ち込んでもらってもいいです。

バスルームと台所は他のルームメイトと共用となります。

日本よりもずっとIT業界の給料の良いサンフランシスコ地域ですが、これ以上広がれない限定された市街地に住みたい人が多すぎるせいで、家の値段や家賃が高騰しているそうです。直近の平均的な家賃は月50万円にもなるということで、それに比べたら東京なんてまだ安い方に見えてしまうという異常さですね。

家賃が高い地域に、どうしてもそこに住みたい人がいるような状況では、このような変わった(ひどい)物件も登場してしまうのでしょう。逆に、ここまでひどくなくても空いているスペースがあれば、何か普通に借りる家に比べて足りないものがあっても、オファーを出すだけ出してみると助かる人もいるのかもしれませんね。

via The Crazy Craigslist Ad for a $500-a-Month Crawl Space in San Francisco | Credit.com

シリコンバレーの意識高すぎるルームシェア募集「スタートアップの城」

アメリカ、シリコンバレーのSUpostのルームシェア募集掲示板に載っているものすごいルームメイト募集記事が、その募集条件の条件の多さにIT業界人たちの興味を引いているようです。

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スタンフォード大学の近く、ウッドサイドにあるこのチューダー朝様式の豪華ハウス。チューダー朝様式のデザインだそうです。このルームシェア物件は、自身もウェブサイトまで持っており、「スタートアップ・キャッスル」と称しています。

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ITやバイオなどの分野で大学を出るか出ないかといった若者達が起業(スタートアップ)する文化がアメリカ、特にシリコンバレーにはありますが、まさにそういう志向を持った人たちが集まり、自分たちと共感できる仲間を探しているというわけです。

ただ、スタートアップ志向の人が豪華なお城に住む意味がどれぐらいあるのか、そして彼らのシェアメイトへの要件がものすごくて話題になっているわけですが…

このお城の新しい仲間になるために必要なのは、

  • 最高レベルの学位を持つか、高度な数学・科学が必要な仕事についていること
  • 週に15時間は運動していること
  • 車での通勤は20%以下であること(自転車通勤者!)
  • よく整理整頓されたシステムと共通のルールを好むこと
  • 犬を飼うのが好きなこと

まあこれぐらいなら要件に合う人もいるでしょう。しかし次に「以下にあてはまるような人はお断り」のリストも続きます。

  • 週に4時間以上、テレビや映画を見たり、ビデオゲームなどで遊ぶ
  • 2つ以上イレズミがある
  • 2回以上デモ抗議などに参加したことがある
  • 週に3回以上、ソーシャルメディアに投稿する
  • 露骨な歌詞の音楽を一日に何度も聴く
  • 週に3度以上化粧する
  • 500ドル以上する服・靴・時計・ハンドバッグ等を持っている
  • 請求書を誰か他人に払ってもらったことがある
  • 親に貰った車に乗っている
  • 親から日常的にお小遣いやプレゼントを貰っている
  • 週に2個以上スマホアプリを入手している
  • 冷蔵庫スペースを大量に使う複雑なダイエットをしている
  • 週に4杯以上アルコールを飲む
  • 年に3回以上マリファナを吸う
  • 精神科医に処方箋を書いてもらったことが2回以上ある
  • それ以外のドラッグを人生で3回以上やったことがある

どう思いますか? 最近のアメリカ・カリフォルニアの人たちの嗜好が透けて見えるリストですね。環境や健康を気にするのはクールなんでしょうし、起業などしたいという人なら親からちゃんと自立してるのは望ましいということでしょう。嗜好品やドラッグについては、日本とは基準が違うんだなーと感じさせられます。

しかし、僕ならこんなうるさい人たちの所には入りたくないですね。シリコンバレーの人たちがツイッターなどで反応している様子を見ても、

https://twitter.com/agolis/status/598582038439002112

「地獄のようなところに見える」

「毎日2時間も運動するの!」

など、あまり好意的なものは多くないようです。

ただお城なだけでなく、ジムや図書室、イベントスペースなど多数の共用設備を持っているこのハウスシェア、個室が1750ドルから、ドミトリーは1000ドルからということで、東京なんかよりはるかに家賃が高い現在のシリコンバレーなので異常ということはないですが、さすがの値段です。

ルームシェアジャパンを「起業」で検索してみると、やはり起業を目的とした人たちで一緒に住みましょうというものや、オフィスシェアでオフィスを共用しましょうという呼びかけはあります。同じ目標・近い目標を持つ人とシェアをして頑張ろう、という事自体はとてもいいことだし意味もあると思います。

via Fusion Kevin Roose(Digg創業者)

クーリエ・ジャポン「やっぱり、海外で暮らしてみたい」に海外のシェア事情が多数

ちょっと前の号なのですが、海外のニュースを多数扱う月刊誌クーリエ・ジャポンの2013年10月号の特集「やっぱり、海外で暮らしてみたい。」を読んでいたところ、海外で暮らす日本人を取材した記事のいろいろなところで、ルームシェアに関する話題が出ていました。

イギリス・ロンドン

「ロンドンに着いてすぐ、会社が紹介してくれた部屋の家賃が1200ポンドもして、驚きました。ロンドンでの一人暮らしはとても高くつくので、20代の独身者はフラットをシェアするのが当たり前になっています」

クーリエ・ジャポン2013年10月号 p.31 外国人にも開かれた「国際都市」ロンドン生活を満喫する日本人たち

ロンドンは海外からの不動産投資が多く、家の値段が高いようです。そのような都市の中心部で若い人が住もうとすれば、ルームシェアという選択はごくごく自然ということでしょう。文中に出てくる「フラットシェア(flatshare)」は、ルームシェアのことを呼ぶ一番一般的なイギリス英語ですね。

シンガポール

家賃が高いシンガポールでは、1軒を何人かでシェアするのが一般的で、彼らが住んでいるのは50戸ほどの家が連なった「タウンハウス」と呼ばれる長屋型の集合住宅だ。

クーリエ・ジャポン2013年10月号 p.54 経済発展にともなって家賃も高騰… シンガポールの生活事情を聞いてみた

こちらの記事は、かなりルームシェアの話が多い記事となっています。インド人オーナーの公団住宅(HDB)で、一部屋に4人、全体で10人ほどで住んで大変だったという体験や、日本人以外と仲良く住みながら現地に詳しいルームメイトに助けてもらったり、掃除や洗濯を週一回外部の業者にまかせることで、ルームメイト間での掃除当番などのトラブルを防いでいるといったような話が紹介されていました。

シンガポールのルームシェア事情については、ルームシェアジャパンのブログでも現地の人に聞いた話をまとめています。興味のある方はぜひこちらも読んでみてください。

アメリカ・ニューヨーク

前のバンドの元メンバーが住んでいたいまの物件に空きが出たのをきっかけに、8人が巨大なフロアをシェアする部屋に入居した。もともと工業用に使われていたロフトだが、いまは1階が写真スタジオ、3階が音楽スタジオとして使われているほか、残りの4フロアは、増田のフロアと同様、何人もの若者が住居としてシェアしている。

生活空間とスタジオを兼ねた窓もない部屋に払う家賃は月800ドル。バスルームやシャワーは8人で共同だというが、生活の時間帯が個々に違うからか、意外と不便ではないと増田は言う。

クーリエ・ジャポン2013年10月号 p.66 夢を叶えるために「世界の首都」へ ニューヨーク生活はこんなに刺激的

これはまた強烈な事例ですね。倉庫のようなところを無理やり住むところに変えて住んでいる話です。8人で一つのトイレやシャワーというのは、かなり厳しい方かと思います。そんな状況でも住みたい、暮らしたいという魅力が、ニューヨークのその地区にはあるんでしょうね。

自分たちで壁を作ったり直したりして住空間をよくしていくのは、たいへんでもあるけれども楽しい、という話も出ています。

この特集の載ったクーリエ・ジャポンはこちら

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 10月号 [雑誌]
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 10月号 [雑誌]

世界6カ国での日本人の暮らしぶりが特集されている中で、3箇所でルームシェアに関する話が出てきています。シェアの話が出なかったパリやハワイでも、ルームシェアして住んでいる人はたくさんいます。

ぼくはルームシェアしたくない人にまでシェアをしろと言うつもりはまったくないのですが、こうやって世界の大都市での暮らしぶりの記事にシェアの話が(ルームシェアの特集記事というわけでもないのに)たくさん出てくるということで、ルームシェアという暮らし方が決して異常でも特殊でもない、ということは言いたいですね。

ルームシェアでも構わない、ルームシェアで得られる利点(安さとか便利さとかルームメイトからの友人ネットワークとか)も興味ある、という人は、こういった海外の都市に行ったときにルームシェアを検討するのもよいし、東京のような日本の都市でも選択できるんだなという風に知ってほしいと思います。

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海外移住の前に知っておきたいこと 【書評】Courrier Japon(クーリエジャポン)2013年10月号

月1000ドル – 大きな家! 部屋もたくさん! ひねりの効いたアメリカのルームメイト募集広告

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image by Rebecca Leber

同居人が仕事の関係でみんな出て行ってしまったので、入居者を募集します!
私はこの物件をすごく気に入っていて、もうだいぶ長いこと住んでいますが、1人ではなかなか払いきれる額ではありません。

広さは約72000㎡。そう、とっても広いんです。
それだけではありません。とても心地よく、たくさんの部屋が付いています。

立地もとても便利で、植物園、地下鉄、バーなど何でも近いです。
毎晩飲みに行けますよ!

19世紀に建てられた荘厳な建物で、とても愛嬌があり、カメハメハ1世の像なんかもあります。夜中にトイレに行くときはちょっとドキっとするかもしれないけど、まぁそれも味があるじゃないですか!

その他質問があったらなんでも聞いてください!

LGBTに理解がある方、お待ちしてます。
保守的なリパブリカン(共和党員)、人種差別者、女性差別者お断り。
貧しいアメリカ国民のことも、れっきとした人間だと思っている方のみ受け付けます。

あぁ、それともちろんイーグルスのファンはお断りね。

  • ネコ可
  • イヌ可
  • 場所: キャピトル・ヒル
  • 商業的な目的でこの投稿者に連絡をしないでください。

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images from Craigslist

こちら、アメリカのクラシファイドコミュニティサイトCraigslistにしばらく前に投稿されたもので、大きな話題を呼んだ広告です。

一見ごく普通の20代のひとが、家賃をうまくやりくりするために同居人を募集したものですが、どんどん読み進めていくにつれて、この投稿自体が巧妙なジョークであることがわかります。そう、この投稿は、かの有名なホワイトハウスを物件とした広告なのです。

写真をチェックしたときに初めて「あ!やられた!」というところでしょうか。

ただ、それだけでは終わりません。舞台がホワイトハウスなだけに、アメリカ、そして世界の社会問題への風刺を帯びた内容になってきます。

最近ソチオリンピックでのメダル獲得選手のパフォーマンスでも話題になったLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)や男女、人種差別、貧富の差。そんなトピックに冗談を交えて軽やかに触れる、といったところがユーモアの強みなのかもしれませんね。

友人とのルームシェアに関する覚え書き

ルームシェアを始めたいと思っても、同居人のメンバー選びがなかなか難しいですよね。シェア生活の長い方は数々の良い思い出と共に1つや2つは苦い経験をお持ちではないでしょうか。

そんな事態を回避するために、アメリカの大学生向けに書かれたノウハウを少しまとめて紹介します。自分の人脈内やその延長で共同生活を始めることを前提とした、若いシェアビギナーのための覚え書きのようなものです。

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(Credit: Wikipedia)

1. 親友とは住まない!

大事な友だちを、それもしょうもない家事に関する喧嘩などで失いたくないですよね?

例えばあなたのハウスメイトが言っても言っても食後のお皿を洗わずにキッチンに置いたまま出かけてしまう、という状態が何か月も続くとしましょう。そんなささいなことで友情に亀裂が入るのは残念でなりませんよね?おまけに毎日一緒に生活しているとお互い引っ込みがつかなくなってその亀裂が大きなものに発展してしまう、なんていうこともよくある話です。

それならば、今までそこまで交流のなかった人とでもハウスメイトとしての新しい付き合いを深めてゆき、大事な親友は相談先として取っておく方が賢明ではないでしょうか?

家でなにか問題があると、なるべく外に出る時間を増やして気分転換をしたくなるもの。そんなときにお互いに助けあえるのも親友と別々に住むことの利点かもしれません。

2. ハウスメイトになる人の生活パターン

特に、狭い家でのシェアの場合に大事になってくるのが、生活パターンが合うということ。

例えばパーティー三昧の学生で夜中に何人も引き連れて帰ってくるタイプの人と朝方5時出勤のフリーターが一緒に住んだら、例え同い年であっても確実にもめますよね。そこまでわかりやすくないにしても、洗濯機をまわしたり掃除機をかける時間帯なども、お互いの睡眠時間帯があまりにずれていると気になってくるものです。

いくら外で会うときは意気投合していても、実際の生活パターンはどうなっていくかイメージトレーニングをしてみましょう。

3. シェア相手の周囲の人間関係

ハウスメイトになる人の友だちや彼氏彼女と良い関係が築けそうか、またはそつなく付き合っていけそうか考えてみましょう。

言ってしまえば、ハウスメイトの近しい人たちとも同居するような感覚でしょうか。こういったところから人間関係の輪が広がっていくのがシェアの醍醐味とも言えます。

4. 掃除の度合い

掃除の程度や頻度などに関する感覚が一致していることを確かめましょう。

極論を言えば、ゴミ屋敷に住むタイプの方なら家に物が多いのがすきな人または物が多いことが気にならない人と住むのが無難でしょう。

逆に潔癖症なら潔癖症同志で、ということになります。またもしあなたが軽度の潔癖症であって、ハウスメイトもわりときれい好きなんだけどもまぁあなたの基準には満たなそうだという場合には、あなたがかなりきれい好きであるという事実をできればシェア前に相手に伝えることがカギになってくるでしょう。加えて、きれいでないと気になるので気持ちよく過ごすためにも自分の掃除の回数が少し多いのはもちろんのこと、といったスタンスを持てるとお互いの関係も良いものになるのではないでしょうか。

5. シェアを決める前に小旅行に出てみる

可能であれば、シェアをしてみたいなと思うひととちょっとした旅行にでも行ってみましょう。かなり良いシュミレーションになるはずです。裏を返すと、ここでいやな予感がした場合にはまだ引き返しがきくということです。

6. お互いの悪い部分を言い合ってみる

共同生活をするにあたってのお互いの悪いところをこの際全て言いあってみましょう。そこで気になる部分が挙がれば、対応策や妥協できる点を話し合ってみましょう。開き直って先に伝えてしまえば案外お互いに気楽に過ごせるものです。

まとめ

どの項目に関しても言えるのは、シェア相手とは、あなたの生活スタイルや癖などに関しては正直になってオープンに話をすることがカギであるということです。