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ルームシェア探しは、よく知らない人と会う、よく知らない人の家に行く、という行動を伴います。特に女性は、気をつけて行動したほうがいいでしょう。

良く実態を調べもせずに、男女混合のシェアが同棲のようなものだと煽った雑誌記事が出たり、「ルームシェアをすると、簡単に女の子と出会えるらしいぞ」というようなウェブページが作られたり、ということもあって、シェア募集を隠れ蓑に恋人を募集しようとするような男が後を絶ちません。

こういう下心君の募集投稿は、慣れてくると、文面でだいたい見分けがつくようになります。

  • 家賃は無料、という募集は論外
  • まわりの相場に比べて異常に家賃が安い物件、変に間取りや家具類の条件がよい物件
  • 「女性限定」という募集
  • 女性限定で、しかも「○○歳以下」と年齢を限定
  • 部屋が一つしかないのに、男女シェアしようとしている
  • 「家賃を下げるので家事をしてくれ」
  • 「まずは会ってみて」「とにかく一度会って話しましょう」「写真を送ってください」 (会わなくてもやりとりできる情報はたくさんあります。詳細を詰めようともせず、会うことに力点を置いている相手には注意)

ごく稀に、「女性限定」にちゃんと理由があるものもあります。そもそもシェア全体が女性のみという場合は、まぁ問題ないでしょう。管理人だけ男性、という場合はやはり注意が必要ですが。

例えば、婚約者ということにしないとそこに二人住めない物件だ(大家に嘘をついて借りていることは問題だと思いますが)、とか、男3人女2人で、性別のバランスを取りたいので今回は女性募集とか、そういう理由の場合も、なくはないです。ただ、その理由が納得できても、やはり、上記のそれ以外の項目と併せて、全体的にチェックをしたほうがいいですね。

あとは、必ず見つかるというわけでもないですが、念のため、同じハンドルネームや駅名、メールアドレスや募集文から抜き出した単語を使って、Googleなどの検索エンジンで、検索しておく、というのもいいでしょう。うまくいけば、同じ人が過去に出した募集文や、その人とのトラブルを記録した個人日記とかが見つかるかもしれません。今はまともそうな募集文を書いてるけども、昔書かれたものを読んだら、危ない人だとわかった、ということもあるかもしれません。

さて、そのような男性につかまって、無駄な時間を喰ったり、危険な目に遭わないようにするには、以下のような手を試してみてはどうでしょうか。

  • 最初のメールや電話のやりとりの時点で、「前に見学したところがこういう勘違い男のシェアで、時間を無駄にしちゃいましたよ」と言ってみる。
  • 男友達に、見学希望の電話をさせる。メールの場合は男性名で連絡してみる。目的が恋人探しであれば、男だったら返事しないとか、部屋は埋まったとか、断ってくる可能性が高い
  • 見学時に、彼氏または男友達を連れて行ってもいいか尋ねる。普通のシェアの貸し手であれば、「女性一人で見学に来るのは不安だからと誰かを連れてくる」というのを嫌がったりはしないはずです
  • メールの段階で、彼氏がたまに泊まるけどいいか、と尋ねる。ただし、狭い家でゲスト宿泊禁止のところだと、そういう可能性を匂わせただけで断られることもあるので注意。

言うまでもないことですが、彼氏が本当の彼氏である必要はありません。

そして、実際に見学に行くときは、間違ってもおめかししないこと。単に一緒に住むだけなのですから、外見で気に入られても仕方が無いし、もともとそんな気はなかった相手が、変な気を起こすことだってあるかもしれません。

かといって、わざと汚い格好にしていくと、こんどはシェアメイトとしての資質を疑われてしまうので、適度にこざっぱりしてて、あまり異性を感じさせないようなスタイルがいいのではないでしょうか。

あとは、できれば夜を避けて明るい時間の見学にするとか、見学の際は家主に断って玄関の戸を開けたままにしておいてもらうとか、見学の途中に携帯に電話をしてもらうように友達に頼んでおくとか。ルームシェアでなくても、知らない男性の家に訪問するときと同じような注意をすることです。相手の男性も、ちゃんとした人であれば、そういう警戒をされることに怒ったりはしないはずです。(心に後ろ暗いところがあれば、傷つくかもしれませんが)

家政婦や母親役、あるいは住み込みの売春婦を探している男性に対して、それでも構わない、とか、それがいい、とかいう女性が居ても、それは不思議なことではないと思います。すべての男性に下心があって、すべての女性が理性的なわけではなく、男女無関係にいろんな人がいていろんな考え方があるものですから。考え方が違う人と無駄な時間を持たないように、恋人募集のつもりでいる人には、最初から募集でそのように明記しておいてもらいたいものですね。