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親の持つ実家に住んでいると、絶対にルームシェアはできないのでしょうか? そんなことはありません。

今住んでいるところに、すでに空き部屋があるのであれば、買ったり借りたりしなくても、空き部屋を使ってルームシェアをすることができるます。

空いている部屋をただ空かせていても何もなりませんが、ちょっとしたお小遣い以上の収入になります。もともと原価が掛かっていないなら安い家賃で貸すことができますから、人助けにもなるかもしれません。

ルームシェアすることで、ルームシェアのメリットでご紹介したような、様々な利点もあります。

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(photo: Jeff Turner)

親の家でだってルームシェアはできる

例えば、親の家に同居していたとしても、兄弟が進学や就職で出ていったりして、空いている部屋もあるかもしれません。それを貸すことができれば、家の持ち主である親にとっても、財政的には助かるでしょう。

ホームステイで外国人の学生を受け入れたりすることを考えれば、もっと長く滞在している外国人の学生や社会人を住まわせるのだって、その延長にあるといえるでしょう。外国人なら異文化交流ですが、日本人であっても、違う人と住んで世代間交流することで生活が刺激的になることだってあります。

ただし、日本の年配の人ほど、他人と住むということに抵抗感を持つ人が多いのも確かです。戦争前まで遡れば、近所の人や長屋での濃密な共同生活というのはよくある話だったようですが、高度成長期時代の日本人は、さまざまな理由から家族単位で引きこもるライフスタイルを選択してしまいました。

最初は、ホームスティで未成年の中高生あたりを1ヶ月受け入れてみるとか、そういう活動から始めて、彼らの根拠のない偏見や恐れを減らすなどしていく必要があるかもしれません。

もしあなたの両親がすでに引退してしまっているなら、彼らには自由な時間がいっぱいあるはずです。同居人を通して外国語や外国の文化、歴史を学んだり、帰国した後の彼らに会いに旅行に行ったり、あるいは日本人でも普段接しない(子供以外の)若者と交流したり、という生活は、なかなかすてきな老後の暮らし方ではないかと思うのですがどうでしょう?