photo by uhhhhlaine
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ルームシェアをしている家では、家単位でまとめて一つ、インターネット接続を契約し、それをみんなで共用して使うという場合が多いかと思います。

共用で繋ぐときのやり方としては、有線でLANケーブルをつなげて接続する場合もありますし、無線LAN(Wi-Fi, WiFi)で電波を使って接続する場合もあるでしょう。

ここで気になるのは、自分がインターネットで閲覧しているページや、特定のサイトにアクセスすると金パスワード、オンラインショッピングなどで入力している個人情報などが、他のシェアメイトから見えてしまったりすることがあるのか、という点かと思います。

結論を先に書くと、見えてしまうことはあります。ただし、適切な対応を取ってインターネットを使っていれば、見られずに使うことも十分に可能です。

無線(WiFi)でも有線でも、個々のシェアメイトはルーターやハブという機械を通して、インターネットに接続をします。これらの中継をする機械には、当然ですがみんなの通信した内容がすべて通っていくので、この中継機の管理をしている人(設定をした人、その機械のパスワードを知っている人)にとって、何も対策をしていない通信は読み取り放題です。

また、ルーターなどの中継機の管理をしていない人でも、家の中のネットワークの構成次第では、他の人が通信している内容を盗聴することが可能な場合もあります。この場合は、やる気と知識があれば、どのシェアメイトも他のどのシェアメイトの通信内容を盗み見ることも可能ということになります。

chores-for-wifi-password
今日のWiFiパスワードが欲しければ、

1. ベッドメイクをして
2. 一階に掃除機をかけて
3. 犬の散歩をしなさい

では、どうやって見られないようにすれば良いのでしょうか? ブラウザの場合は、https を使います。

ブラウザでサイトにアクセスする際に、http: で始まるサイトと、https: で始まるサイトがあるかと思います。後者の https: は、途中の通信路を暗号化した接続のことで、この https: で接続しているサイトと自分のパソコンやスマートフォンの間では、通信の内容を途中の人が覗き見られたとしても、内容が暗号化されていて理解することができないようになっています。

GoogleやFacebookなどの大きなサービス、ショッピングなどお金やクレジットカードが絡むサービスでは、たいてい、http: だけではなく https: でもアクセスできるようになっています。また、サービスによっては、http: ではアクセスできなかったり、http: でアクセスしても強制的に https: に切り替えるサービスもあります。

https: で接続していると、ブラウザの上の方に、それを示す特別なマークや色がついていることが多いです。マークは錠が閉まった記号だったり、色は安全を示す黄緑色だったりすることが多いです。この状態で入力した内容は、シェアメイトに盗み見られる心配はありません。

つまり、個人情報やクレジットカード情報などを入力するサイト、会員登録していて自分と友達の間でのみやりとりするようなプライベートな情報を読み書きしているサイト、を使う時は、https でアクセスすることを守ることで、同じ家の中で使っている他の人に、それらのセンシティブな情報を見られることはなくなります。

パスワードや個人情報を入れたりしていないサイトを見る分には、http: でアクセスしていても大きな問題はありません。ただ、どのページを読んでいるかということも全部シェアメイトには知られたくない、ということであれば、もっと複雑な仕組みを使う必要が出てきます。多少出費は増えますが、それほど知識を要せず、確実に安心感を得たい場合は、スマートフォンやWiMaxなどモバイルルーターなどを使って、シェアメイトと共用せずに自分だけでネットにアクセスする方法を確保する、というのも一つの考え方でしょう。

ルームシェアの場合、という話でしたが、この知識は、旅行先のホテルや、カフェやコンビニなどの無料Wi-Fiでインターネットを使う時も同じです。