air-conditioner

暑い寒いの感じかたというのは、じつは人によってかなり違うようです。

いつもTシャツ一枚、という人もいます。真夏でも必ず長袖、という人もいます。

寒い地方/国の出身だから、寒さに強いかというと、それも限りません。冬の間は家中がセントラルヒーティングで暖められて、部屋の中では薄着ですごすという環境で育った人なら、ちょっと寒いかなというぐらいの温度でも、暖房をつけっぱなしにしようとするかもしれません。

さわやかな初夏の風を感じようと窓を全開にしたところ、相手はガタガタ震えているかもしれません。
「なに、これぐらい我慢できないの?」と、あなたは思うかもしれませんが、個人差の分を忘れてはいけません。あなたにはちょっと寒いかな、という程度でも、シェアメイトにとっては震えるような寒さ、ということもありますから。

自分の部屋だったら、どう冷暖房をつけようと勝手、というかもしれませんが、光熱費などの問題もあります。単純に人数で光熱費を割っているような場合、一人があまりに派手な使い方をしていると、他の人は高額の光熱費に不満を持つようになるでしょう。

毎月の光熱費の変動や、もしあれば前年度の記録との比較を見て、こういった不満はシェアメイトに相談すべきです。その結果、他の人に多少は合わせて使うのを減らすのか、使いすぎている分を余分に払うか、といった対策が必要でしょう。

また、最近は環境問題を考えて、なるべく無駄なエネルギーを使わず、着る物で調整しようという人もいるでしょう。これも個人の自由といえば自由ですが、資源の節約という大義名分があるので、反論しにくいところですね。でも、冷暖房を使わないことだけが環境運動ではないですから、それぞれが出来るところで気をつければ良くて、つらい思いをしてまで他人に合わせていては、シェアもうまくいかないような気がします。

冷暖房に限った話ではありませんが、本来の自分のライフスタイルを、あまりにたくさん変えなければいけないようでは、長続きしません。かといって、自分とまったく同じような人だけを探してシェアするのも、つまらないですね。「自分は自分、他人は他人」で、お互いにあまりライフスタイルの押し付けをしない、という寛容さが、ここでも求められていると思います。