ルームシェアでの共同生活、ほとんどの場合、常にシェアをしている状態かと思いますが、もっと柔軟に考えることで、変わった形式のルームシェアをすることもできます。

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(credit lumaxart)

観光地や都心で、週末だけのルームシェアを提供する

もしもあなたが観光地のど真ん中に住んでいたり、都心の便利な場所に住んでいて、しかも週末はよく遊びに出かけるので家に居ない、としたら、週末のあなたの家は、ほとんど空き家状態だということになりますね。

「平日、仕事から疲れて帰ってきた時には一人きりでのんびり過ごしたいけど、遊びに行っていることも多くリラックスしている週末には他人が居ても構わない」ということであれば、週末だけルームシェア、というちょっと変わった形のルームシェアが可能となります。

この場合の貸し手は、

  • 週末は遊びに出かけて不在がちな、アクティブな人
  • 実家が近く、会社に行かない時は実家で過ごすのが楽という人
  • 単身赴任していて、週末は家族の元に帰る人

などが考えられるでしょう。

借り手は、

  • 週末は都心や観光地に拠点を置いて遊びたいという人
  • 週末は副業で都心の仕事(セミナー講師、司会業、観光ガイドなど)をしに来ている人
  • (貸し手の場所によっては)、サーフィンやスキーなど、普段の家と離れたところで週末を過ごすことが多い人

などが、このような形式の「週末ルームシェア」を活用できる人になるのではと思います。

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(credit: mikebaird)

平日だけのルームシェア

逆に、「週末はのんびり、家で一人で過ごしたい」という人との組み合わせでは、平日だけ泊まれればよい、というシェアメイトとの組み合わせが考えられます。

貸し手は、たとえば、絵画や陶芸、音楽演奏といった家でする趣味を週末にやりたくて、他人が家にいると落ち着けない、といったケースがありそうですね。

借り手は、

  • 単身赴任等で、週末は家族の元に戻るので、会社に行くときだけ寝泊りする場所があればよい
  • 実家が近く、会社に行かない時は実家で過ごすのが楽という人
  • 家も通勤圏内だが、平日は残業が多くて家まで帰るのが大変という人
  • 平日は飲むのが仕事、いつも終電まで飲んで、毎日タクシーで帰るのはお金がたいへん、という人

などが考えられるでしょうね。夜中に来て寝るだけの同居人が、平日の分の家賃を払ってくれるなら、貸し手にとっても経済的に助かると言えるでしょう。

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(credit: gullevek)

平日だけ・週末だけの分け方をどれぐらいきっちりやるか

自分の居場所が常にあるルームシェアと違って、日や時間帯で分けるルームシェアをする際は、その設計や実施についてはより多くの注意を払わないといけません。

分けかたの厳格さについても、さまざまなレベルが考えられるでしょう。

  • 契約で泊まれる曜日や出入りできる時間帯を縛り、ダメな日時には絶対入れないとする
  • おおむねこんな感じ、という取り決めだけをして、元の分け方とは異なる訪問や宿泊が必要になったら、その都度相談するなど柔軟に運用する
  • 生活や仕事のスタイルから、結果的にそうなるだろうということで、特に取り決めはしない

最後のケースでもうまく回るルームシェアもあるでしょうけれど、相手の仕事やライフスタイルが変った時には、「こんなはずじゃなかった」という問題も出てくるかもしれません。たとえば、単身赴任で週末は居ないと思ったからルームシェアした相手が、離婚してしまったために週末もずっと居ることになった、とか。

なんにしても、相手との信頼感をきちんと保つことは大事ですし、状況が変わった場合もシェアメイトに報告し、変わった状況でもルームシェアをそのまま続けていけるのか、あるいは無理がない近い将来に解消する方向に持っていくのか、といった相談ができる関係であることは必要だと思います。

クリエイティブなルームシェアで、みんなが利益を得られるように

普通のルームシェアよりも難易度が高くなるかもしれませんが、部屋や設備をいつ使って使わないのか、といったことを考え直すことで、ルームシェアはできないかも、と思っていたアパート・マンションでもルームシェアできるケースはあるでしょう。

特殊な条件の場合、それにぴったりあてはまる相手を探すのも難易度は上がりますが、ルームシェアジャパンの募集掲示板なども活用し、自分の現状や相手に求める条件を明らかにして募集してみることで、そんな変わったシェアメイトの組み合わせを作ることも、十分に可能だと思います。そんな「自分たちだけのルームシェア」で、通勤や趣味など日ごろの問題をいっぺんに解決できたら、すごくないですか?