先日、こんなご質問をいただきました。
「友人と2人でルームシェアをしようと思うのですが、2人とも実家暮らししか経験したことがなく、お部屋の広さや間取りなど、どれくらい必要なのかイメージが湧きません。どのようなお部屋が最適なのでしょうか?」
友人とルームシェアしようと決まった場合、どのようにお部屋を探していけば良いのか、わかりませんよね?
今回はこのご質問のように、友人と2人でルームシェアすることを想定して、間取りや部屋の広さについて、考えてみましょう。
理想的な間取りは2DK〜2LDK
(credit:pleccese)
2段ベットなどを活用したドミトリー形式ではなく、ひとりひとり個室を設けるという場合、理想的なのはやはり2DK、もしくは経済的にもう少し余裕が持てそうなら、2LDKが理想でしょう。
面積でいうと、40平米前後はあるといいですね。
欲をいえば、バス・トイレは別々の方が、気兼ねなくお風呂に入れるので、使い勝手が良いですね。
2Kという間取りもありますが、こちらは活動スペースが自分の部屋しかなくなる、ということになります。
リビングがあれば、それぞれの個室はそこまで大きくなくても、大丈夫かと思います。
住み始めてみると、個室の大きさよりも、それぞれの部屋に優劣が少ないことの方が重要かもしれません。
私は以前のルームシェアで、自分の個室が3,3畳だったことがありますが、その分家賃を安くしてくれたので、特に不満はありませんでした。
ないよりはまし、といったところでしょうか。
ただし、その時は、ミニマリスト並みに物を減らすよう努力しました。
物が多い方はかなり荷物に占拠されてしまうので、5畳くらいは欲しいですね。
ちょっと微妙な1LDK
(credit:PIRO4D)
最近増えてきた間取りの、1LDKというタイプ。
寝室を同じにするカップルや夫婦なら良いのですが、友人同士の場合、個室が一つだとリビングの使い方が中途半端になってしまいます。
「俺はあんまり家にいないし、リビングで適当に寝るからいいよ!」と最初は意気込んでも、個室のある人との不公平感は否めませんし、リビングに私物が散乱することになるかもしれません。
どうしてもリビングを1人分のスペースとして使用する場合は、家賃の負担額を下げたりして、バランスを取ることが大切です。
同じ面積であっても、個別の部屋になっているのと、簡易的なパーテーションで区切られたスペースとでは、実際に生活してみると、やはり違いが出てきます。
かといって、個室を寝室として、リビングを活動スペースとして共有すると、生活リズムの違いや寝ている時のいびき、起床時のアラームがうるさいなど、問題が出てくることも。
もともとドミトリータイプであれば、そんなことも言っていられないのですが、これから少人数でお部屋を借りるという方には、個人的には人数分の個室をおすすめします。
リビングがないとどうなるか?
(credit:Unsplash)
先ほども少し取り上げた、2Kのタイプや、2DKでもダイニングと呼べないほど狭い物件もあります。
そうなると、くつろげる共有スペースが無いに等しくなるので、交流する機会が減っていく可能性も。
初対面同士のシェアなどで、交流が少ない方が好都合だというケースなら問題ありませんが、ここはせっかくのルームシェア!
リビングやダイニングでたまには一緒に話したり、家飲みができる時間なんかもあると、楽しく過ごせて仲も深まりますね!
個人的には、初対面同士だからこそ、交流を深めやすい間取りの方が良い経験になると思います。
とはいえ、リビングやダイニングがなければ、お互いの部屋にお邪魔して鍋パーティー、なんていうのも、それはそれで楽しそう。
少しでも家賃を減らしたいという場合は、アイデアを出し合って工夫してみましょう。
2人入居可の物件を選ぶこと
実際に物件選びをする際の注意点として、「2人入居可」「ルームシェア可」などと表示されている物件を探しましょう。
もしくは、表示がされていなくても可能な物件も案外あります。
「ルームシェアをする予定なのですが、大丈夫ですか?」と契約前に確認しておきましょう。
中には「夫婦なら良いけれど、ルームシェアはダメ。」
という大家さんもいらっしゃいます。
事前に不動産屋さんに条件としてお伝えしておくことが大切です。
ルームシェアに適した物件を探すのも、なかなか骨の折れる作業ですが、最近では都市部を中心に、シェア向けの物件なども出てきています。
2人とも収入があれば、審査に通りやすいという利点も。
「実際にシェアするとどんな風になるのか?」考えながら、物件探しにチャレンジしてみましょう!