house

さて、ルームシェアをやってみようと思ったなら、なにを置いても必要なのが「物件」です。そして、日本の場合、ここがルームシェアをするにあたって一番難しいところだと言えます。

賃貸でルームシェアをするのは、まだまだ難しいのが日本の現状です。一人暮らしのために物件を探す場合に比べ、借りられる物件がかなり減ってしまいます。数少ないルームシェア可能物件から探したり、大家や不動産屋の事情も考えてうまく交渉する必要が出てくるでしょう。また、UR住宅でもルームシェア可能な物件を扱っていたりしますので、これも検討しても良いでしょう。

実家住まいの人は、親の家でも空いている部屋があれば、それを貸してルームシェアを始めるという手があります。親の世代にすればわざわざ他人と住むなんて、という抵抗する人は多いかもしれませんが、親が転勤などして不在であればその間の空き部屋を活用するということも考えられます。兄弟が進学や就職で出ていったりすれば、空いている部屋もあるかもしれません。それを貸すことができれば、家の持ち主である親にとっても、財政的には助かるでしょう。

持ち家がある、あるいは、持ち家を買ってルームシェアをする、という手ももちろんあります。日本ではルームシェアの経験者やルームシェアに興味がある人の多くが若い世代なので、ルームシェアというのは借りてやるものだ、と思い込んでいる人もまだまだ多いのですが、自分で個室が複数ある一軒家やマンションを購入し、自分以外の部屋を貸せばよいのです。

外国のルームシェアは、国によって文化も違いその状況も様々ですが、ルームシェアが一般的なイギリスやアメリカでは、賃貸の場合でもずっと簡単にルームシェアを始めることができます。日本の最近数十年のワンルームマンションという流行が戦後になって始めて出来た特殊な形態であるように、住宅政策や実際の事情というのは世代とともに変わっていく部分があります。特に日本人のライフスタイルはアメリカを十年単位で後追いしているところはありますので、住宅やルームシェアについても、アメリカ風に変わっていく可能性は高いのではないでしょうか。