諸外国でのルームシェア事情
photo credit: Claire L. Evans
僕が実際に体験したのはイギリス・アメリカの例だけですが、ルームシェアが広く一般に普及しているあって、不動産屋や大家がそれを理由として貸すのを断るという状況はきわめてまれだと思われます。
僕がイギリスで他の2人の同僚と一軒家を借りた時は、3人それぞれと同じ契約書で契約を交わしました。家賃の払い方も、契約時に一人ずつの担当金額が決められてあり、それぞれがばらばらにチェック(小切手)を送ってもいいし、誰かが3人分を預かってまとめて払ってもよい、というふうに、とても柔軟に対処してくれていました。また、住人の一人が退去するとか、新しい住人が入ったりした際も、それを伝えさえすればよいだけでした。
また、一人で借りて又貸しをするというのも、認められている場合も多いようで、以前英語を習っていた先生は、カナダで学生時代を過ごした時に、5部屋ある大きな一軒家を借りて、自分の部屋以外の4部屋を4人の他の学生に又貸ししていたそうです。他の4人から集めたお金だけで家の家賃が賄えたので、先生自身はタダで住んでいたことになります。アメリカに居た時の友人も、4ベッドルームの家を借り、残りの3部屋を又貸しすることで安く暮らしていました。
家が壊されたりせずに、家賃が問題なく支払われ続けるなら、貸し手の大家側にも本来はルームシェアで貸すことの不利益はないはずです。ルームシェアで貸し借りすることの経験や事例が少ないことや、自分が若い頃にルームシェアというのがほとんど存在しなかったことから、大家側がなんとなく漠然とした不安感を持っている、というのがルームシェアを嫌がる大家が多い理由でしょう。
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