作ってしまった傷やシミ
photo credit: Funky64
通常の賃貸と同じですが、元に戻せないような大きな傷を作ったり、ファーニッシュトの場合で部屋についてきていた備品を壊したりした場合は、それを元通りにするか、弁償する必要があります。
しかし、自然に使っていて色あせた壁紙とか、畳については、本来は借り手側にはなんの責任もありません。借り手が出て行くときに、敷金を使って壁紙を張り替えたりする大家がいますが、契約で特にそういった約束をしたのでなければ、抗議することができると思います。
持ち主とシェアしている場合は、直す必要があるか、どう直せばいいか、といったことを直接聞くのがいいでしょう。貸しているほうも、次に住む人が問題ないようなものであれば、あまり細かいことを言わないようにしてあげてください。
賃貸物件でシェアしている場合は、残された人、あるいはさらに今後入ってくるシェアメイトが、最終的に出て行く際に、元の大家に対して責任を持つことになります。それがいつのことになるかはわからないので、どれぐらい敷金から修繕費等が差し引かれるか、予測はできません。ですから金額を出すのは困難ですが、それなりに部屋を使い込んでいて、長期そこに住んでいたのなら、残ったシェアメイト達のために、多少はそのための費用を残していったほうがいいかもしれません。
シェアには「節約」という面もありますし、どちらかというと合理的な考えをする人がシェアを選択すると思います。こういうのは考え方一つの問題で、2年とかで入れ替わる賃貸で、人が変わる度に壁紙を張り替えたり、畳を新調したりするのは無駄なんじゃないか、と僕ら一人一人が思うことが重要でしょう。これから入る部屋がピカピカの新調なら、それはうれしいことかもしれませんが、世の中に無料のランチはありません。それは単に、もっと安く済んでいたはずの家賃を上乗せされているだけなんです。
もしも、物件を借りるときに、大家や不動産屋が、内装をリフォームしてお貸しします、と言った場合には、(現状があまりに汚ければ別ですが)今のままで構いませんから、家賃を勉強してほしいとか、そのお金は自分たちが出て行くときのリフォーム代にあててほしい(=自分たちの敷金は、ちゃんと返してほしい)といった交渉をしてみてもいいのではないでしょうか。
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