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どこまでがルームシェアで、どんなのはルームシェアではないのか? 実際には、いろんな人のいろんな暮らしがあり、はっきりと線を引くことは難しいでしょう。ここでは、「こういうのってシェアですか?」と聞かれた場合に僕がどう答えているか、を書きます。

ゲストハウス/シェアハウス

一般的には、ゲストハウス(最近はシェアハウスともいいます)はルームシェアとは違います。ゲストハウスはゲストハウスです。ゲストハウスといえば、たいていは対等な立場でない、オーナーやマネージャーという人がいて、トイレやシャワー室など共用部分の掃除は、この人たちの責任という形式が多いです。また、ゲストハウスというと、数人ではなく、10人以上の規模のものが多いようにも思います。

ゲストハウスの中には、一つの部屋に二段ベッドがたくさんあって、そこに男女関係なしに泊まる、ドミ(dorm)というスタイルのものもあります、日本語で言う「ざこ寝」に近いものを感じますね。

友達とのシェア

ルームシェアと言ってもいいと思います。欧米での状況を見ていると、「ルームシェアはルームシェア、友達は友達」というパターンが多いとは思いますが、空いた部屋を友達に紹介して、結果的に友達と暮らす、というパターンもよくみかけます。日本ではルームシェア自体にまだ抵抗を感じる人が多く、「せめて友達とだったら(我慢できる?)」という意見を見かけますが、友人関係と共同生活の相手は、必ずしも同一でなくてもいいと思いますね。家でもずっと友達といる、という状況が良いかどうかは人それぞれなのではないでしょうか。

兄弟姉妹やいとことのシェア

ルームシェアと言ってもいいとは思いますが、単に「姉妹で住んでます」などといった説明で済みそうな気もしますね。このパターンは日本でも昔からあったでしょうし、小さいときから一緒に住んでいて、相手が何を考えてるかわからない、とか話が通じない、とかはないかもしれませんが。いつもけんかしてる兄弟姉妹、というのはありそうな話ですけど、その状態が通常なんですよね、その人たちは。

彼氏彼女とのシェア

これはいわゆる同棲でしょう。これも昔から日本でもありますね。同じ家に住んだまま離婚しちゃってる離婚同居みたいなのは、ルームシェアと言っていいかもしれません。

社員寮

社員寮というと、昔は何十人も住んでいるような独身寮タイプが多かったみたいですが、今はそういうのは減ってきていて、人気も無いようです。

最近多いのは、会社が借り上げたり所有しているごく普通の3LDKとかのマンションに、若い独身社員を3人住ませるような形態。これは、一緒に住んでいるのが同じ会社の同僚で、自分で選んだシェアメイトではなく会社が決めた組み合わせということも多いでしょうけど、非常にルームシェアに近いのではと思います。

ホストファミリーとのシェア

ホームステイという単語が別にありますし、シェアではないでしょう。ステイするほうもさせるほうも。ただし、知らないもの同士が住む、という点で共通点は多いので、この後書いたようなノウハウの多くが役に立つことと思います。

疑問: ルームシェアって「ルーム」を「シェア」じゃないの?

roomshareには、文字通り一部屋を二人(やそれ以上)でシェアするルームシェアと、アパート(フラット, flat)をシェアするフラットシェアや、家(house)をシェアするハウスシェアなどを全部ひっくるめて、同じ屋根の下で他人と住むことを指す広義のルームシェアの両方の意味が有ります。

一つの部屋に二人以上で住む場合は、英語では狭い意味での roomshare となります。ただ、英語で”roomshare”と言った場合も、日本語で「ルームシェア」と言った場合も、学生寮の二人部屋みたいなものが最初に頭に浮かぶことはないでしょう。ただし、このような二人部屋(四人部屋とか八人部屋とかでも)の仲間のことを、roommate とはよく言います。

英語で単に roommate と言った場合は、フラットシェアやハウスシェアの仲間を指す場合と、学生寮で同室のものを指す場合の二種類があるので、どちらのことなのかは前後から判断する必要があります。