最近はシェアハウスやゲストハウスの中でも、国際交流をうたったところを見つけることがありますね。料理や生活習慣など、共同生活を通して文化的な理解を深めるといったところが狙いでしょう。
そしてもう1つの大きな利点は、お互いの言語の習得にあるかと思います。言語というのは、私たち日本人のように大陸からわりと離れた島国で育つと多少とっつきにくいものではありますが、一定のレベルまで到達すると、その言語を話してきた人々の文化や思考経路、哲学まで見えてきて、とても興味深いものなのです。
きっと日本で言語習得を目指す外国人の方々も、そういった日本独特の文化や考え方に強く惹きつけられているのではないでしょうか。そんなことを背景に、以下に言語学者のマークさんが紹介する、第2言語としての習得の難しい言語ランキングを紹介させてもらいます。
第1位:ポーランド語
世界1難しい言語はポーランド語です。
7つの格、7つのジェンダー、そしてとても難しい発音。通常、英語圏の人は12歳で自分の言語が習得できると言われていますが、ポーランド語の習得年齢はなんと16歳と言われているほどです。
第2位:フィンランド語、ハンガリー語、エストニア語
フィン・ウゴル語派の言語は格が異様にたくさんあるために難しいとされています。といってもこれらの格は、英語の前置詞が、ルートワードと言われる元々ラテン語の部分に足されたようなものなので、少しは取っ付きやすいかもしれません。
第3位:ウクライナ語、ロシア語
アルファベットの違いから、これらの言語はポーランド語よりも難しいと取られることもありますが、実際のアルファベットは26種類しかないのです。ウクライナ語とロシア語での文法やアルファベットは難しいかもしれませんが、発音はそそうでもありません。また、スラヴ語派の格やジェンダーはとても洗練されたものです。
第4位:アラビア語
3つの格がありますが、上記の言語に比べたらささいなものです。しかしながらその発音や言語のフローといったものはとても習得が難しく、たくさんの研究や勉強を必要とします。
第5位:日本語、中国語
格、ジェンダー、時制、動詞の変形、といったものがほとんどありません。単語も短く、文法もシンプルなのですが、なんといっても書くのが難しいのです。話すだけならそこまで難しくはありませんが、イントネーションに気を付けなければいけません。
第6位:フランス語、ドイツ語
フランス語にはたくさんの時制がありますがそこまで使われていませんし、文法もそこまで難しいものではありません。ドイツ語に関しては、格は4つしかなく例外も少ない、とてもロジカルな言語です。
第7位:スペイン語、イタリア語
言語に慣れているか否かに関わらず、たくさんのひとが割と早く習得しています。
第8位:英語
格、ジェンダーはありませんし、世界中で比較的どこでも耳にすることのできる言語です。スペルは多少慣れが必要ですし、イギリス英語とアメリカ英語では特に時制の使い方に関して違いが出てきます。シンプルな英語の習得は簡単なものですが、現地のひとと同じようにしゃべることはイディオムの多さなどにより難しいとされています。
この文章は英語圏の方の視点で書かれており、ランキングされている言語も少なめですが、こういった違いを認識した上でニュースなどに耳を傾けてみると面白いかもしれませんね。
難易度はそこまで高くない言語とされているのでも、やはり第2言語の習得は難しいもの。お互いにお手柔らかにゆきましょうか。
とても参考になりました。自分は日本語と英語と中国語を話すのですが、3言語とも考察に深く同意しました。
同じような友人は、スペイン語やドイツ語も話せるのが謎で…スペイン語は簡単と言われますが、私は二外でやったもののテキストが微妙で脱落。イタリア語の難易度が低そう?!と期待してやってみたくなりました。ドイツ語は単語長すぎ核変化多すぎて難しいイメージでしたが、一度覚えてしまえばなんとかなるのかもしれませんね。希望が持てました。ありがとうございます。
恐らく筆者がかじったことのある言語の感想なのでしょう。大変恐縮ですが、かなり独断だと言わざるを得ません。そもそも各変化の数だけででウラル語とアラビア語を比較している時点で疑問です。ウラル語の格変化はスラブ語の格変化よりも圧倒的に例外が少ないのをご存じでしょうか。スラブ語は3つの性別、単数複数、6~7の格、活動非活動を考える必要があり、さらに例外が無限にあります。アラビア語も複数形は一対一で覚える必要があり、困難を極めます。
いずれにせよ、あまりに評価の基準が統一されておらず、ただ自分の知ってる知識を無秩序に羅列したようなものをランキングとは言わないでしょう。