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ルームシェアと郵便

家族の誰にでも郵便が届くように、同じ住所に複数の受取人がいることは、まったく不思議なことではありません。

ルームシェアで入った家で、自分宛の来るはずの郵便がなぜか届かない、宛先不明で返送されてしまう、という場合、一番の原因は、郵便配達の人に、あなたがそこに住んでいると認識されていないことにあります。

地域の郵便局や配達人は、自分たちの名簿で、どの家に誰が住んでいるか、あるいは、誰がもう住んでいないかを管理しています。これは、役所への転入・転出とはまったく別の話ですし、電力会社やガス会社などの名簿とも違う話です。どこか一つの会社や役所に自分がそこにいることを伝えたとしても、個人情報保護法などもありますから、それが勝手に他の組織や役所に流れていくことはありません。郵便局や配達人には、あなたがそこに住んでいて、あなた宛の郵便を受け取りたいということを伝えなければいけません。

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どうやって自分がそこに住んでいることを明らかにするか

その家に配達している郵便局を探します。一番近い郵便局の時もあれば、そうではない場合もあるでしょう。

郵便局のサイトで、住所などからその家に配達をする郵便局がどこか、調べることができます。

その郵便局に行ったり、電話を掛けたりして、「私はこの住所のこの家に住んでいる、(名前)という者で素。その宛名での郵便が届くようにしてください」と伝えればよいのです。

郵便配達の人をうまく捕まえられるなら、家に来た時に捕まえて説明をするのでも構いません。

配達の人でも郵便局でも、ルームシェアをしているとか、複数の苗字の違う人が一緒に住んでいることをちゃんと伝えましょう。そうしないと、新しい苗字で郵便が届き始めた時に、以前から住んでいる人が引越しで出て行ってしまったのかと勘違いされてしまい、郵便が送り主に返送されたりすることもありますからね。

住んでいるのに郵便が受け取れない家なんて有りうるの?

ごくたまに、「あなたの郵便は受け取れません」などという条件のついたルームシェア募集を見ることもありますが、これは何らかの怪しい理由があるのではと思います。一つ思いつくのは、その家の本当の大家に対して、あなたというシェアメイトを入居させていることを秘密にしているような場合ですね。郵便などを見られてそれがばれるのが嫌で、そんな奇妙なルールを作っているのかもしれません。

郵便受け

ルームシェアをする場合、一般の家庭と同様に、郵便受けは一戸に一つというのが普通でしょう。

家族のそれぞれに来る郵便物が同じ郵便受けに入るのと同様、ルームシェアの郵便受けには全員宛の郵便が配達されます。

昔なら誰でも開けられる郵便受けも多かったでしょうが、最近では、郵便受けには鍵がついていて、他人が勝手に郵便物を持っていかないようにしていると思います。鍵がダイヤルや暗証番号式であれば、その番号をシェアメイト全員で共有すればよいですが、物理的な鍵が必要な場合は、人数分の鍵のコピーが必要ですね。

防犯意識から、都会では郵便受けには氏名を書かないことも増えてきました。それならそれでもいいのですが、もし氏名を書く場合は、誰か一人だけの名前を書くと、他に人が居ないのかと思われて届かない可能性もあります。他の人で名前は出したくない人が居る場合は、「他3名」などと書いておくことで、他の名前の郵便も届けてくださいよ、と伝えるのがいいかと思います。

郵便受けをチェックしたら、自分宛のものだけを取り出して持ち帰るよりは、すべてを取り出して、リビングやキッチン等の共用スペース(の決めた場所)に持ってきてあげたほうがいいでしょう。

他人の郵便は開けてはいけません

他人宛の封書は、もちろん開けてはいけません。他のシェアメイト宛のハガキの場合、読もうと思えば読めてしまうし、ハガキで出してくる用事がそれほどプライベートなことは少ないと思いますが、これも読まないにこしたことはないです。

配達証明郵便や宅配便など、主に平日昼間に受け取りが必要なものが送られてくる場合、シェアだと誰か一人がいれば受け取ることができるので、便利です。宅配便などは、一軒ずつ単位で配ってくるので、あて先の本人でなくても、はんこやサインで受け取ることはできるようです。

厳密に言うと、本人じゃないと受け取れないという規則などもあるのかもしれませんし、いいかげんな人だと、受け取った受け取らないのトラブル等も起こるのかもしれませんが、普通のシェアメイトであれば、家族の中で助け合うのと同じ程度に、融通を利かせることができると思います。