サンフランシスコ発 おもしろポスター

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(Credit: Social News Daily)

未来のルームメイト、ローレン

“きれい好きで気が利いて、おまけにカクテルも作れる。ローレンは最高のルームメイトだった!”

“クリエイティヴで楽しい”

“ローレンはヒップスターの体に入った専業主婦だ。絶品の料理、掃除、そしてパーティーの極意を知っている”

“ダンスパーティーを一緒に楽しめる人材でありながら、二日酔いのときはそっとしておいてくれる。偏見を一切持たない女性だ。”

これらの映画の宣伝のようなセリフの数々、実はルームメイト募集の広告なのです。

制作者は、写真上でサングラスをして手を広げている、20代女性のLauren Faheyさん。ニューヨークからサンフランシスコへの移住の際に、この手の込んだポスターをフォトショップで制作し、アメリカのクラシファイドコミュニティサイトcraigslistに載せたことで話題になりました。ポスター上に散りばめられた上記のコメントは、昔のルームメイトや親しい友人にもらったものです。

craigslistには、ルームメイトに関するものだけでも毎日何千もの募集がアップされます。サンフランシスコでの物件探しはとても競争率が高いと聞きつけたローレンさんは、その激戦区で勝ち抜くべく、アートディレクターとしての腕前をフルに発揮したポスター作りを決めたのです。制作時間はたったの20分。

ローレンさんの隣の女性の顔には”This could be you”(これがあなたになるかも?)との表示が。新しい物件探しがほぼ不可能に近いこの地区では、もともと存在するシェアに入る方が有利であると考えた結果、ルームメイトを募集することに決めたそう。西海岸につてのなかった彼女は、東海岸でのたくさんの良い交友関係を裏付ける意味もこめて、このポスターの制作に乗り切りました。

ただ1つ誤解を招いてしまったのは、このローレンさん、今まで一緒に住んだ人が多すぎではないかということ。過去のルームメイトが多い=トラブルが多いのでは、と勘違いされてしまったこともあったようです。しかし彼女曰く、コメントは一緒に住んだことのない友人からももらっているし、大学4年間で6人住まいを経験した後、ニューヨークで4年過ごした人間にとっては当然の人数であるということ。

ともあれ、奇抜なアイディアと努力の甲斐あって、その後ローレンさんは2人の素晴らしいルームメイトと出会えたそうで、物件にもかなり満足しているご様子。ちなみにローレンさんの理想のルームメイトは、1日の仕事の疲れを取るためにワインを一緒に飲めるひと、きれい好きで、楽しむことが好きだけど、毎晩のようにパーティーはしないひと、だそうです。

習得の難しい言語ランキング

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12月のポーランド (Credit: Wikipedia)

 

最近はシェアハウスやゲストハウスの中でも、国際交流をうたったところを見つけることがありますね。料理や生活習慣など、共同生活を通して文化的な理解を深めるといったところが狙いでしょう。

そしてもう1つの大きな利点は、お互いの言語の習得にあるかと思います。言語というのは、私たち日本人のように大陸からわりと離れた島国で育つと多少とっつきにくいものではありますが、一定のレベルまで到達すると、その言語を話してきた人々の文化や思考経路、哲学まで見えてきて、とても興味深いものなのです。

きっと日本で言語習得を目指す外国人の方々も、そういった日本独特の文化や考え方に強く惹きつけられているのではないでしょうか。そんなことを背景に、以下に言語学者のマークさんが紹介する、第2言語としての習得の難しい言語ランキングを紹介させてもらいます。

 

第1位:ポーランド語

世界1難しい言語はポーランド語です。
7つの格、7つのジェンダー、そしてとても難しい発音。通常、英語圏の人は12歳で自分の言語が習得できると言われていますが、ポーランド語の習得年齢はなんと16歳と言われているほどです。

第2位:フィンランド語、ハンガリー語、エストニア語

フィン・ウゴル語派の言語は格が異様にたくさんあるために難しいとされています。といってもこれらの格は、英語の前置詞が、ルートワードと言われる元々ラテン語の部分に足されたようなものなので、少しは取っ付きやすいかもしれません。

第3位:ウクライナ語、ロシア語

アルファベットの違いから、これらの言語はポーランド語よりも難しいと取られることもありますが、実際のアルファベットは26種類しかないのです。ウクライナ語とロシア語での文法やアルファベットは難しいかもしれませんが、発音はそそうでもありません。また、スラヴ語派の格やジェンダーはとても洗練されたものです。

第4位:アラビア語

3つの格がありますが、上記の言語に比べたらささいなものです。しかしながらその発音や言語のフローといったものはとても習得が難しく、たくさんの研究や勉強を必要とします。

第5位:日本語、中国語

格、ジェンダー、時制、動詞の変形、といったものがほとんどありません。単語も短く、文法もシンプルなのですが、なんといっても書くのが難しいのです。話すだけならそこまで難しくはありませんが、イントネーションに気を付けなければいけません。

第6位:フランス語、ドイツ語

フランス語にはたくさんの時制がありますがそこまで使われていませんし、文法もそこまで難しいものではありません。ドイツ語に関しては、格は4つしかなく例外も少ない、とてもロジカルな言語です。

第7位:スペイン語、イタリア語

言語に慣れているか否かに関わらず、たくさんのひとが割と早く習得しています。

第8位:英語

格、ジェンダーはありませんし、世界中で比較的どこでも耳にすることのできる言語です。スペルは多少慣れが必要ですし、イギリス英語とアメリカ英語では特に時制の使い方に関して違いが出てきます。シンプルな英語の習得は簡単なものですが、現地のひとと同じようにしゃべることはイディオムの多さなどにより難しいとされています。

 

この文章は英語圏の方の視点で書かれており、ランキングされている言語も少なめですが、こういった違いを認識した上でニュースなどに耳を傾けてみると面白いかもしれませんね。

難易度はそこまで高くない言語とされているのでも、やはり第2言語の習得は難しいもの。お互いにお手柔らかにゆきましょうか。