掃除

cleaning
photo credit: Jude Doyland

共用部分の掃除も、人により個人差の大きなところ、もめごとの原因の一つです。

掃除のせいでルームメイトの仲が悪くなるのはどうしてか?

あたりまえのように毎朝掃除をする人もいれば、週末にだけ掃除する人、月に2,3回という人、掃除はしない(!)という人だって、いるかもしれません。それに、どれぐらいがんばって掃除をするかということについても、毎回すみずみまできっちりと綺麗にする人もいれば、見えているところがだいたい問題なければそれでOKという人もいるでしょう。

よく掃除する家庭で育った人、掃除を頻繁にする人に取っては、シェアメイトが全然掃除しようとしないように映ります。他の人よりも、汚れや散らかりが少ない状態でも、「掃除しなきゃ」という気持ちになってしまうのです。

その人はそれ以上汚いのが我慢できないのですから、つい掃除してしまいます。それが続いていくうちに、「なんで自分ばっかり」ということになり、やがては他のシェアメイトに対する不満となっていきます。

これは、話し合ってなんとかするしかありません。しかし、掃除をしない人が間違っていて、気になる人が正しいわけではないことに、注意してください。どれぐらいが汚いと感じるか、が違うのが問題なのです。

キレイ好きが無条件に正しいわけではない

「自分はこれぐらい散らかっていると、もう我慢できないんだ」と説明するのは大事ですが、かといって、シェアメイト達に自分のやり方を強制していい、というものではないのです。相手にも、もう少し早めに掃除してもらう、という譲歩を求めるなら、自分も、もう少し散らかっていても我慢する、しかないのです。自分だけが我慢できないなら、自分が多めに掃除をすることになるのも、ある程度はしかたがないことだと思います。

気づいた人が気づいた時に掃除する、という、いわば「掃除志願制」は、一人一人の掃除への意識の違いで、失敗することもあるのです。

当番制

もう一つの方法は、掃除を当番制にすることです。毎週交代、などといったように担当を決めて、個人の「汚れてる」「汚れていない」という判断はいっさい挟まずに、当番が掃除をする、というものです。

この方法では、とにかく「公平」ということは保たれます。しかし、こういった規則を作ると、それを破ったり、その気はなくてもうっかり忘れたり、ということを発端に、さらにシェアメイト間の関係が悪くなってしまう危険性もでてきます。

しかし、気がついた人が掃除する、という方式ではどうにもうまくいかない、というシェアでは、当番制を試してみる価値はあるでしょう。

自由な時間が比較的合うようなシェアであれば、当番表といわず、決まった掃除の日時を設けるのも一案です。毎週、あるいは隔週の日曜の朝10時に掃除をする、などと決めておき、その時間に全員で共用部分の掃除や片づけをするのです。他のみんながワイワイ掃除をしているのに、部屋に閉じこもって出てこないなんてのは、かなり神経が太くないとできないでしょうね。(まあ、本当にそうされたら、ルームシェアの解消も考えてみるのがいいと思います)

掃除だけが共同の家事ではない。なんとか他のことでバランスを取れないか考えてみる

掃除できる人と出来ない人の差があまりに大きくて公平感を保てないという場合には、掃除と他のことをバランスさせて解決するという手もあります。

掃除はできない/したくない、という人でも、何か他の家事ならできる、ということであれば、掃除のかわりにそれらをしてもらうというのはあるでしょう。炊事や洗濯、ゴミ出しや修理修繕など、掃除のたいへんさと見合うだけの仕事がルームシェアの中にあれば、掃除をしないシェアメイトともやっていけます。

思い切って、お金で解決する手も

掃除をするという労力に値段をつけて、掃除をしない人からは現金を徴収し、掃除をする人たちでわけるという手もあるでしょう。そういう提案をしたら、「お金を払うぐらいなら」と気を変えて掃除を分担するようになってくれる人もいるかもしれません。

もし、シェアメイト全員が仕事などでとても忙しく、労力を提供できない場合、外部の家事サービスやお掃除サービスに委託するという案も検討してみてください。業者に掃除を頼むのは、決して安くはありませんが、そうすることでルームシェアが崩壊せずに続けられるなら、ルームシェアすることで節約したお金の一部で、週に一回とか二週に一回とか、共用部分の掃除を「買う」ことも可能です。

プロの業者ほどには完璧にできなくても、友達などで安く掃除してくれる人を探せれば、それも良い手でしょう。募集掲示板で尋ねてみることで、近所の時間のある主婦/主夫らが見つかるかもしれません。

それぞれの個室内は、個人の領域

それぞれの部屋の中については、その人の領域ですから、その中がどうなっていようと、口出しすべきことではありません。ものすごく散らかっていようと、あなたが苦労して揃えたフラット全体のインテリアをぶち壊すような配色で埋まっていようと。

変な臭いがするとか、家の外からアリやゴキブリを呼び寄せるような、食べかすだらけとか、あなたに実害が及ぶような場合は、もちろん抗議して構いませんし、すべきでしょうけどね。

公共料金、光熱費(電気代・水道代・ガス代, etc.)

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家やマンションの一戸に対して請求されてくるお金については、シェアメイト全員で負担する必要があります。

基本的なところでは電気、ガス、水道などが挙げられます。賃貸物件の場合は、家賃、共益費などもそうですし、持ち家で家賃の計算に含まれていなければ、マンションの管理費、庭やベランダの使用料、固定資産税、共用電話の基本料金、町内会の会費などもあります。

もっとも、後の方の出費については、賃貸であれば大家が払うのが普通のものもあります。大家が払っている場合は、実際には家賃の中に含まれていることになります。

大家が一緒に住んでシェア貸ししている場合は、大家が光熱費を立替払いする例が多いと思います。その場合に、大家は他のシェアメイトに光熱費を請求したり、あるいは光熱費を含んだ家賃を提示しているかもしれません。

賃貸でルームシェアしている場合でも、誰か一人が代表となって、光熱費を支払う場合もあるでしょう。この時は、他のシェアメイトから光熱費を徴収することになります。

どの場合でも、光熱費をどうやって負担するか、というのは取り決めが必要で、ここを曖昧にすると、これもトラブルの元となります。

一つは、立て替えた人が毎月定額で集めるというもの。これは、払うほうも集める方も金額が毎月変わらないので楽だという利点があります。

定額方式のデメリットは、他のシェアメイト達からみると、電気や水道、ガスを「いくら使っても」払うお金が変わらないところにあります。つまり、誰もいない部屋の電気をつけっぱなしにしたり、冷暖房を必要以上に使ったりと、節約がされなくなる傾向がでます。使っても使わなくても自分の支払いは変わりませんからね。

これに対し、毎月、請求額を人数で割って、立て替えた人が全員から徴収するという方法もあります。全体の使用量が増えれば、一人一人の払う額も増えるので、無駄遣いは減ります。しかし、毎月計算をして、結果の金額をみんなに通知し、端数のあるお金を集める必要がでるので、面倒さは増します。

全員が1日から月末までいる時はいいですが、途中入居や退去も含めると、計算をする人の負担はそれなりになります。誰かが2週間旅行で家を空けたら、その人は水やガスは使ってないことになるでしょうけど、その分は抜いて計算すべきでしょうか? それとも、水道代やガス代には使わなくてもかかる基本料金がありますから、一ヶ月まるまる不在でも光熱費は負担するべきでしょうか?

それに、もし誰も旅行に行ってなくても、、この場合も、「一人だけずっと家にいて、テレビやパソコンを一日中使っている人」とか、ずっと家で仕事している人、「みんなはシャワーなのに、一人だけ毎日風呂を沸かす人」といった場合の不公平には対処できません。あきらかに不公平な状況というのがあれば、相談して額や比率を調整する、ということもできるでしょう。

複雑な細かい計算をすれば、多少は真の使用量に近づけるかもしれませんけど、その計算をしたり、お金を集めたりすることだって時間と手間が掛かっています。その手間に対しても「自分ばかり不公平だ」と言う人も出るでしょう。

例えば、計算をして徴収する係りを、毎月交代の順番制にするとか、計算をしてくれる人に多少の報酬を乗せて計算する、といった方法もあるかもしれません。

固定式と計算式を組み合わせて、「光熱費の合計が○○円に収まってれば定額だけど、○○円を越えるほどみんなが使ったら、追加で取るよ」というのも考えられます。これで、普段は定額で楽だけど、万一光熱費が異常にあがっても一人ですべてを被らなくてよくなります。

使った人が払う、という、いわゆる利用者負担の原則、というのを徹底すると、ゲストハウス(シェアハウス)に見られるような大家(業者)が設置したコインシャワー等が最も公平になるでしょうけど、そこまでやらなくても、みんなが不満なくやっていけるポイントを探して、ある程度の手間で済むように妥協することが、重要だと思います。

ルームシェアのような暮らし方で、光熱費を完全に正確に按分する、というのは実際には不可能です。ここで自分の「常識」を出して計算方法を押し付けようとすると、簡単にシェアメイトの仲は悪くなることでしょう。ここでも、重要なのは話し合うことで、不公平だと思うことについては何が不公平で、どうすれば公平だと自分は思えるのか、また相手の考える公平さについても聞いて、全員が合意できるポイントを探すようにしなければいけません。

週貸しか月貸しか

weekly-monthly

日本の普通の賃貸アパート等の更新は、2年とか1年とかが多いでしょう。ただし、借り手の方は、一ヶ月前に通告すれば、出ていくことが可能になっている場合も多いのではないでしょうか。更新は2年ごと、などというのは、家賃が変わったり、更新手数料を取ったりという節目である場合が多いですね。

逆に、2年ごとに更新となっていれば、大家が借り手を追い出すことはできないのが現状です。(それどころか、一旦貸してしまうと、借り手の方が保護されて権利が強いという問題もあります)

うちの場合は、互いに1ヶ月で更新、ルームシェアをやめたいとき(僕=大家にとっては、出ていってもらいたいとき、借り手にとっては出ていきたいとき)には1ヶ月前に伝える、という方法を取っています。英語では”one month noticing”などといいます。

大家としては、1ヶ月前に言ってもらうことで、次のルームメートを募集して探すための時間ができます。借り手の方も、通常の状況でなら、1ヶ月あれば、次の部屋を探すことができるのではないでしょうか。

また、家賃の支払いかたは、圧倒的に月払いが多いと思いますが、国によっては週払いが主流のところもあります。特に、短期で入れ代わりが多い形態を目指すなら、貸す期間も週単位、払いも週単位というやりかたも選択肢にしていいと思います。