月1000ドル – 大きな家! 部屋もたくさん! ひねりの効いたアメリカのルームメイト募集広告

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image by Rebecca Leber

同居人が仕事の関係でみんな出て行ってしまったので、入居者を募集します!
私はこの物件をすごく気に入っていて、もうだいぶ長いこと住んでいますが、1人ではなかなか払いきれる額ではありません。

広さは約72000㎡。そう、とっても広いんです。
それだけではありません。とても心地よく、たくさんの部屋が付いています。

立地もとても便利で、植物園、地下鉄、バーなど何でも近いです。
毎晩飲みに行けますよ!

19世紀に建てられた荘厳な建物で、とても愛嬌があり、カメハメハ1世の像なんかもあります。夜中にトイレに行くときはちょっとドキっとするかもしれないけど、まぁそれも味があるじゃないですか!

その他質問があったらなんでも聞いてください!

LGBTに理解がある方、お待ちしてます。
保守的なリパブリカン(共和党員)、人種差別者、女性差別者お断り。
貧しいアメリカ国民のことも、れっきとした人間だと思っている方のみ受け付けます。

あぁ、それともちろんイーグルスのファンはお断りね。

  • ネコ可
  • イヌ可
  • 場所: キャピトル・ヒル
  • 商業的な目的でこの投稿者に連絡をしないでください。

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images from Craigslist

こちら、アメリカのクラシファイドコミュニティサイトCraigslistにしばらく前に投稿されたもので、大きな話題を呼んだ広告です。

一見ごく普通の20代のひとが、家賃をうまくやりくりするために同居人を募集したものですが、どんどん読み進めていくにつれて、この投稿自体が巧妙なジョークであることがわかります。そう、この投稿は、かの有名なホワイトハウスを物件とした広告なのです。

写真をチェックしたときに初めて「あ!やられた!」というところでしょうか。

ただ、それだけでは終わりません。舞台がホワイトハウスなだけに、アメリカ、そして世界の社会問題への風刺を帯びた内容になってきます。

最近ソチオリンピックでのメダル獲得選手のパフォーマンスでも話題になったLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)や男女、人種差別、貧富の差。そんなトピックに冗談を交えて軽やかに触れる、といったところがユーモアの強みなのかもしれませんね。

サンフランシスコ発 おもしろポスター

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(Credit: Social News Daily)

未来のルームメイト、ローレン

“きれい好きで気が利いて、おまけにカクテルも作れる。ローレンは最高のルームメイトだった!”

“クリエイティヴで楽しい”

“ローレンはヒップスターの体に入った専業主婦だ。絶品の料理、掃除、そしてパーティーの極意を知っている”

“ダンスパーティーを一緒に楽しめる人材でありながら、二日酔いのときはそっとしておいてくれる。偏見を一切持たない女性だ。”

これらの映画の宣伝のようなセリフの数々、実はルームメイト募集の広告なのです。

制作者は、写真上でサングラスをして手を広げている、20代女性のLauren Faheyさん。ニューヨークからサンフランシスコへの移住の際に、この手の込んだポスターをフォトショップで制作し、アメリカのクラシファイドコミュニティサイトcraigslistに載せたことで話題になりました。ポスター上に散りばめられた上記のコメントは、昔のルームメイトや親しい友人にもらったものです。

craigslistには、ルームメイトに関するものだけでも毎日何千もの募集がアップされます。サンフランシスコでの物件探しはとても競争率が高いと聞きつけたローレンさんは、その激戦区で勝ち抜くべく、アートディレクターとしての腕前をフルに発揮したポスター作りを決めたのです。制作時間はたったの20分。

ローレンさんの隣の女性の顔には”This could be you”(これがあなたになるかも?)との表示が。新しい物件探しがほぼ不可能に近いこの地区では、もともと存在するシェアに入る方が有利であると考えた結果、ルームメイトを募集することに決めたそう。西海岸につてのなかった彼女は、東海岸でのたくさんの良い交友関係を裏付ける意味もこめて、このポスターの制作に乗り切りました。

ただ1つ誤解を招いてしまったのは、このローレンさん、今まで一緒に住んだ人が多すぎではないかということ。過去のルームメイトが多い=トラブルが多いのでは、と勘違いされてしまったこともあったようです。しかし彼女曰く、コメントは一緒に住んだことのない友人からももらっているし、大学4年間で6人住まいを経験した後、ニューヨークで4年過ごした人間にとっては当然の人数であるということ。

ともあれ、奇抜なアイディアと努力の甲斐あって、その後ローレンさんは2人の素晴らしいルームメイトと出会えたそうで、物件にもかなり満足しているご様子。ちなみにローレンさんの理想のルームメイトは、1日の仕事の疲れを取るためにワインを一緒に飲めるひと、きれい好きで、楽しむことが好きだけど、毎晩のようにパーティーはしないひと、だそうです。