海外のルームシェア事情: シンガポール

海外のルームシェア事情について、それぞれの国の人に訊いてみるインタビューシリーズを始めます。

Flag_of_Singapore.svg

第一回は、東南アジアの金融都市シンガポール。東京とアジアNo.1を争うビジネス都市であり、赤道直下の常夏の国として日本を含め世界からの観光客を受け入れる観光都市でもあります。

SIngapore

東京よりも人口密度が高いこの大都会、住宅事情も東京同様厳しいとは思いますが、そんなシンガポールでのルームシェアの様子を聞いてみました。

サブリナさんはシンガポールの大学を卒業したばかり。就職をせずにインターネットでの起業を選んだ才女です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あき: まず基本的なことから伺います。日本では「ルームシェア」という呼び方がかなり定着したのですが、シンガポールでは、この、他人と一緒に同じ家に住むことをなんと呼びますか?

呼び方ですか? “I am looking for a room.”(部屋を探してます)、とかは言いますが、特にそれ自体に名前はあったかしら。

…フラットシェア、そうね。フラットシェアは使うわ

あき: イギリス英語っぽいですね

そう、イギリス英語でしょうね (訳注: シンガポールの英語は、アメリカよりイギリスの影響が強い)

あき: 実際に若者のどれぐらいがシェアするかはご存知ですか?

さあ。数についてはわかりません。親の家を出たい、というのは若者にとってすごく一般的な希望です。だいたい22歳から25歳ぐらいまでの時期、みんな部屋を借りて暮らすことを考えます。しかし、親との同居にぶつぶつ言いながらも実際に親の家を出る人は多くありません。1、2割ぐらいかしら。

もしシンガポールでシェアしようと思ったら、まず3-4部屋ある場所を探して自分で借りて、他の部屋をそれぞれ別の人に貸すでしょうね。私の友達に、(人気の高い)ホランドビレッジで4部屋の家を借りて、他の若者や外国人に貸してる友達がいるわ。そうすれば、自分の望み通りのシェアメイトを選べるし。

Holland Village, Singapore

フラット全体を管理しないといけないけど、それぞれからちょっと多めに家賃を取ることもできますから。これは悪いことじゃないわよ。

あき: もちろんです。全部を借りた人は多くの責任を取ってるし、リスクもありますから。

時には空き部屋が埋まらないときもあるし、いろんなリスクを取ってるからね。

シンガポールにはとても多くの外国人がいます。彼らにとっては部屋を借りることは必須ですね。そして、彼らが借りられる部屋はとても高い。たった一部屋でも1000ドル(8万円)はします。そういった外国人とのシェアも多いですね。

あき: 知り合いとシェアするのと、まったくの他人とシェアするのはどちらが多いと思いますか? また、他人とシェアする場合、どうやって相手を見つけますか? フェイスブック?

Craigslistのシンガポール版はありますが(Craigslistは古くからあるアメリカのクラシファイドサービス。ルームシェアジャパンの掲示板も参考にしています )、それほど人気はありません。Easy Roommateが一番人気でしょうか。でもそんなに良いサイトではないですよ。

あき: サブリナさんは、そんなに Easy Roommate が好きじゃないんですね。

載ってるシェアの数はそれほど多くないし、高いものが多いです。たぶん貸したい人の希望額がそのまま載っているだけだからなのかなと。

たしか、Easy Roommateのビジネスモデルは…

あき: 手数料ですか?

会費じゃないかしら。メンバーになるのに会費が必要なの。ちょっと自信がないけど

あき: 後で調べておきますよ (会費による収入でした。Easy Roommateはシンガポールだけでなく、英語圏の多くの国で展開しているサイトです)

あき: 紙媒体はどうですか? フリーペーパーなどのクラシファイドは?

ないですね。紙のクラシファイドはほとんど使われていません。

Changi Rise, Singapore

あき: 異性とのルームシェアについてはどうですか? というのも、日本では、特に親の世代にとっては、恋人でもないのに男女で一緒に住むと聞いたらショックを受ける人もまだ多いのです。

シンガポールではそのこと自体は問題にならないわね。それぞれがバスルームを持ってる限り。

あき: ふむ。アメリカとかだと家が広いから、ベッドルーム一つにバスルームが一つついてくるのも当たり前だろうと思いますが、シンガポールでも一つのフラットに複数のバスルームがあるのは普通ですか?

そうね。もしバスルームが一個しかないなら、その場合は全員女性のシェアにするかもしれません。それぞれが別のバスルームを使えるのなら、男と女のシェアだろうと問題はそんなにないはずよ。

シンガポールでも、女性は女性と住みたいということは多いと思います。でも、大事なことは相手のことを理解しているかどうかね。相手がギャングだったらダメだけど。男性かどうかというより、その人がどんな人か、が重要。だから最初のインタビューがとても大事なのよ。

そうそう、シンガポールの家賃は高いから、中には、複数で「一つの部屋を」シェアする人たちまで居るわよ。

あき: ああ、東京にもそういうのはあります。二段ベッドとか…

そう。セキュリティとか、騒音、臭い、いろんな問題があって住むのは大変でしょうけどね。

あき: どこでも悩みは同じですね。今日はありがとうございました。

付録: シンガポールのルームシェア情報

Easy Roommate シンガポール版

craigslist: singapore – アメリカのクラシファイド(=募集掲示板)サービス クレイグズリストのシンガポール版

Gumtree シンガポール版 – イギリスのクラシファイドサービス ガムツリーのシンガポール版

Singapore Expats Classifieds – シンガポールに住む外国人のためのクラシファイド

roomsDB.net

PropertyGuru – 一般の売買や賃貸を含んだ不動産サイト

日本語・日本人対象

海外に行って日本人とシェアすることもないかなと個人的には思いますが、日本人とのシェアでいいのなら在住日本人のためのサイトにもクラシファイドコーナーがあります。

シンガポールお役立ちウェブのお役立ち賃貸シェアサーチ

シンガポール掲示板 MixBクラシファイド – イギリスを中心に日本人向けのクラシファイドを展開するMixBのシンガポール版

投稿者: あきゆうき

ルームシェアジャパン代表。「ルームシェア」という言葉が通用しなかった日本で1997年からルームシェアを始める。その体験をネットに公開し、2002年には日本語で初めてのルームシェア本を出版。人生を変えうるルームシェアをより多くの人に知ってもらいたいと活動を続けています

「海外のルームシェア事情: シンガポール」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です