「買います」掲示板でiPhoneを買ったつもりが、箱にはリンゴが入ってた

apples, farmers market, upper west side

個人広告の掲示板で起こった詐欺事件のニュースです。

オーストラリアのブリスベーンで、Gumtree という大手のクラシファイド掲示板で他の人からiPhoneを買おうとした21歳の女性が騙された事件がニュースになっていました。

この女性、iPhoneを何台か買い取りたい、という募集広告を出したそうなのですが、個人が何台もiPhoneを買おうとするのもちょっと不思議ですね。まあとにかく、2台売れるよ、と連絡してきた女性とマクドナルドで会い、1500豪ドル(13万円ぐらい)と引き換えにiPhoneの箱を2つ引き取ったのですが、家に帰って箱を開封したところ、箱の中にはiPhoneじゃなくてリンゴ(Apple)が入ってたという話。

リンゴはiPhoneのメーカーであるAppleにかけてるんでしょうね。空箱だと持ったときにわかってしまうので、重りを入れたんでしょうけど、わざわざリンゴを入れるとは。

13万円ものお金を渡すのに、箱を開けて中身も見ないというのは論外で、個人間でものを売買するときには、ちゃんと動作確認をしたり、そのiPhoneがどこかからの盗品ではないことを確認するとか(購入時のレシートを貰ったり、見せてもらったりする)、何か問題があったときのためにメールアドレス以外の相手の情報を貰う(身分証明書を見せてもらうとか)など、するべきことはたくさんあると思います。

ルームシェアの場合はそこにある家を借りたり貸したりするので、物の売買ほどには詐欺の可能性は多くないですが、それでも、家を見せずに喫茶店などで契約してデポジットを持っていなくなってしまった、というような事件は発生しています。また全く自分に権利のない他人の部屋を見せて家賃を取るような詐欺もありうるでしょう(権利がないのだから当然入居できないですね)。

個人と個人で取引をすることで、途中に入る業者の取り分を節約できるのはクラシファイド・サービス(ルームシェアジャパンのような掲示板)の利点の一つです。しかし、その分、何かトラブルがあったときには自分しか頼れないのだ、ということをよく注意して、騙されないように注意する必要があるでしょう。

投稿者: あきゆうき

ルームシェアジャパン代表。「ルームシェア」という言葉が通用しなかった日本で1997年からルームシェアを始める。その体験をネットに公開し、2002年には日本語で初めてのルームシェア本を出版。人生を変えうるルームシェアをより多くの人に知ってもらいたいと活動を続けています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です