なんでも洋式にしないとだめ?

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photo credit: phooky

外国人に部屋を貸そうと思ったら、畳の部屋じゃだめ? とか、座布団をやめてソファにしないとだめ? とか聞かれたことがあります。実際に借りる側ではないので、本当はどうなのか、というのは難しいのですが、トイレの洋式はかなり重要な要素みたいですが、その他はそれほど重要でもない感じがします。

前にいたオーストラリア人は、リビングにソファを置こうよ、と何回か言っていたので、床に直接座るスタイルはあまり好きではなかったのかもしれません。

エアコン、冷暖房

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暑い寒いの感じかたというのは、じつは人によってかなり違うようです。

いつもTシャツ一枚、という人もいます。真夏でも必ず長袖、という人もいます。

寒い地方/国の出身だから、寒さに強いかというと、それも限りません。冬の間は家中がセントラルヒーティングで暖められて、部屋の中では薄着ですごすという環境で育った人なら、ちょっと寒いかなというぐらいの温度でも、暖房をつけっぱなしにしようとするかもしれません。

さわやかな初夏の風を感じようと窓を全開にしたところ、相手はガタガタ震えているかもしれません。
「なに、これぐらい我慢できないの?」と、あなたは思うかもしれませんが、個人差の分を忘れてはいけません。あなたにはちょっと寒いかな、という程度でも、シェアメイトにとっては震えるような寒さ、ということもありますから。

自分の部屋だったら、どう冷暖房をつけようと勝手、というかもしれませんが、光熱費などの問題もあります。単純に人数で光熱費を割っているような場合、一人があまりに派手な使い方をしていると、他の人は高額の光熱費に不満を持つようになるでしょう。

毎月の光熱費の変動や、もしあれば前年度の記録との比較を見て、こういった不満はシェアメイトに相談すべきです。その結果、他の人に多少は合わせて使うのを減らすのか、使いすぎている分を余分に払うか、といった対策が必要でしょう。

また、最近は環境問題を考えて、なるべく無駄なエネルギーを使わず、着る物で調整しようという人もいるでしょう。これも個人の自由といえば自由ですが、資源の節約という大義名分があるので、反論しにくいところですね。でも、冷暖房を使わないことだけが環境運動ではないですから、それぞれが出来るところで気をつければ良くて、つらい思いをしてまで他人に合わせていては、シェアもうまくいかないような気がします。

冷暖房に限った話ではありませんが、本来の自分のライフスタイルを、あまりにたくさん変えなければいけないようでは、長続きしません。かといって、自分とまったく同じような人だけを探してシェアするのも、つまらないですね。「自分は自分、他人は他人」で、お互いにあまりライフスタイルの押し付けをしない、という寛容さが、ここでも求められていると思います。

ごみ当番

garbage

うちの場合は、ほとんどすべての家事がボランティア形式なので、ごみ捨ても「気がついた人が、気がついた時に出す」ということになります。

実際には、ごみの収集は午前中なので、朝起きて出かける朝型の人がごみ捨てをすることになりますが、キッチンなどの共用部分のごみ箱のごみ袋を閉じたり、資源回収に出す雑誌類をまとめたり、などの作業は、余裕のある人が余裕のあるときに、やっています。

移ってきたばかりのフラットメートには、その地域のゴミ出しのルールを教えないといけません。転入届を出すときに、その手の冊子やポスターをくれるところが多いので、それを読んでもらいましょう。

市町村ごとに分別のルールが違うぐらいですから、遠くからきた外国人の場合には、もっとなじみがないものかもしれません。何が燃えるごみで、何がリサイクルごみ、粗大ゴミなのか、それらは第何何曜日に出すのか、といったことを一つずつ翻訳して説明をするのはたいへんでした。

しかしある日、フラットメートの一人が、英訳されたごみ収集案内を市役所から貰ってきたので、一気に楽になりました。とくに首都圏では、外国人の人口比率も高く、お役所も外国人向けの案内を整備しているのでしょう。市役所などに、そういった外国語版の案内の有無をたずねてみるのもいいでしょう。

掃除

cleaning
photo credit: Jude Doyland

共用部分の掃除も、人により個人差の大きなところ、もめごとの原因の一つです。

掃除のせいでルームメイトの仲が悪くなるのはどうしてか?

あたりまえのように毎朝掃除をする人もいれば、週末にだけ掃除する人、月に2,3回という人、掃除はしない(!)という人だって、いるかもしれません。それに、どれぐらいがんばって掃除をするかということについても、毎回すみずみまできっちりと綺麗にする人もいれば、見えているところがだいたい問題なければそれでOKという人もいるでしょう。

よく掃除する家庭で育った人、掃除を頻繁にする人に取っては、シェアメイトが全然掃除しようとしないように映ります。他の人よりも、汚れや散らかりが少ない状態でも、「掃除しなきゃ」という気持ちになってしまうのです。

その人はそれ以上汚いのが我慢できないのですから、つい掃除してしまいます。それが続いていくうちに、「なんで自分ばっかり」ということになり、やがては他のシェアメイトに対する不満となっていきます。

これは、話し合ってなんとかするしかありません。しかし、掃除をしない人が間違っていて、気になる人が正しいわけではないことに、注意してください。どれぐらいが汚いと感じるか、が違うのが問題なのです。

キレイ好きが無条件に正しいわけではない

「自分はこれぐらい散らかっていると、もう我慢できないんだ」と説明するのは大事ですが、かといって、シェアメイト達に自分のやり方を強制していい、というものではないのです。相手にも、もう少し早めに掃除してもらう、という譲歩を求めるなら、自分も、もう少し散らかっていても我慢する、しかないのです。自分だけが我慢できないなら、自分が多めに掃除をすることになるのも、ある程度はしかたがないことだと思います。

気づいた人が気づいた時に掃除する、という、いわば「掃除志願制」は、一人一人の掃除への意識の違いで、失敗することもあるのです。

当番制

もう一つの方法は、掃除を当番制にすることです。毎週交代、などといったように担当を決めて、個人の「汚れてる」「汚れていない」という判断はいっさい挟まずに、当番が掃除をする、というものです。

この方法では、とにかく「公平」ということは保たれます。しかし、こういった規則を作ると、それを破ったり、その気はなくてもうっかり忘れたり、ということを発端に、さらにシェアメイト間の関係が悪くなってしまう危険性もでてきます。

しかし、気がついた人が掃除する、という方式ではどうにもうまくいかない、というシェアでは、当番制を試してみる価値はあるでしょう。

自由な時間が比較的合うようなシェアであれば、当番表といわず、決まった掃除の日時を設けるのも一案です。毎週、あるいは隔週の日曜の朝10時に掃除をする、などと決めておき、その時間に全員で共用部分の掃除や片づけをするのです。他のみんながワイワイ掃除をしているのに、部屋に閉じこもって出てこないなんてのは、かなり神経が太くないとできないでしょうね。(まあ、本当にそうされたら、ルームシェアの解消も考えてみるのがいいと思います)

掃除だけが共同の家事ではない。なんとか他のことでバランスを取れないか考えてみる

掃除できる人と出来ない人の差があまりに大きくて公平感を保てないという場合には、掃除と他のことをバランスさせて解決するという手もあります。

掃除はできない/したくない、という人でも、何か他の家事ならできる、ということであれば、掃除のかわりにそれらをしてもらうというのはあるでしょう。炊事や洗濯、ゴミ出しや修理修繕など、掃除のたいへんさと見合うだけの仕事がルームシェアの中にあれば、掃除をしないシェアメイトともやっていけます。

思い切って、お金で解決する手も

掃除をするという労力に値段をつけて、掃除をしない人からは現金を徴収し、掃除をする人たちでわけるという手もあるでしょう。そういう提案をしたら、「お金を払うぐらいなら」と気を変えて掃除を分担するようになってくれる人もいるかもしれません。

もし、シェアメイト全員が仕事などでとても忙しく、労力を提供できない場合、外部の家事サービスやお掃除サービスに委託するという案も検討してみてください。業者に掃除を頼むのは、決して安くはありませんが、そうすることでルームシェアが崩壊せずに続けられるなら、ルームシェアすることで節約したお金の一部で、週に一回とか二週に一回とか、共用部分の掃除を「買う」ことも可能です。

プロの業者ほどには完璧にできなくても、友達などで安く掃除してくれる人を探せれば、それも良い手でしょう。募集掲示板で尋ねてみることで、近所の時間のある主婦/主夫らが見つかるかもしれません。

それぞれの個室内は、個人の領域

それぞれの部屋の中については、その人の領域ですから、その中がどうなっていようと、口出しすべきことではありません。ものすごく散らかっていようと、あなたが苦労して揃えたフラット全体のインテリアをぶち壊すような配色で埋まっていようと。

変な臭いがするとか、家の外からアリやゴキブリを呼び寄せるような、食べかすだらけとか、あなたに実害が及ぶような場合は、もちろん抗議して構いませんし、すべきでしょうけどね。

洗濯

washing-machine

photo credit: holytoastr

シェアの大多数は独身者の集まりなので、洗濯物も少なめだろうしあまり問題はないだろう、と思うかもしれません。しかし、だれでも、天気の良いさわやかな日中に洗濯したいもの、特に休日が同じ週末だったりすると、けっこう洗濯時間がぶつかってしまうこともあるでしょう。

家族の場合は、みんなの服をまとめて洗うことができるので、色物と白物をわけるぐらいで済みますが、フラットシェアの場合、洗濯は共同でやったりはせず、自分のものは自分で洗う、というのが普通です。シェアメイトそれぞれが別々に、しかも何回も洗濯するとなると、洗濯機や物干しは混雑することになるでしょう。

また、個人差もあるでしょうが、女性の場合、共有スペースに下着を干すのは抵抗がある人が多いようで、そういう人は、下着だけは自分の部屋で干したりしているようです。

フラットシェアでは、以下のような場合にどうするかを取り決めたり、最初に問題が発生したときに相談したりするのがよいと思います。

  • 洗濯機に洗濯物が残っていた場合にどうするか。具体的には、勝手に干してあげていいのか、籠に出しておけばいいのか、など。
  • 物干しに他人の洗濯物が干しっぱなしだったらどうするか。乾いていたら、取り込んでもいいのか、取り込んだものはその人の部屋に入れていいのか、籠に入れて部屋の前などに置いておけばいいのか、など。
  • 持ち主不明の洗濯物が出たらどうするか。一人一人個別に聞いて回ったほうがいいのか、共有スペースに置いて、ホワイトボード等で尋ねればいいか。

身軽に住める、というシェアのメリットに逆行するようですが、洗濯したいときにできない場合もあることから、どうしても必要な服は多目に持ったり、早めに洗濯したりするようにしたほうがいいでしょう。また、あらかじめわかっている場合には、日時を告げてその時間に洗濯機を使わせてもらうことを宣言しておくという手もあります。

冷蔵庫

refrigerator

photo credit: tychay

食べ物の恨みは怖い、とよく言いますね。人の買って来たものを食べてしまうというのは、直接ケンカにはならなくても、仲を悪くしてしまう原因になりますよ。

冷蔵庫の共用は、棚ごとに利用者を決めるのがいいでしょう。一人に一段の棚を決めたら、残りは共有スペースにしましょう。個人個人で、食材の量は変わるでしょうから、自分の棚に収まらなければそこに置きます。

冷蔵庫のドアに、油性ペンを一本備え付けておきましょう。似たようなものがある場合、名前を書いたほうが確実です。

人によっては、ちょっと足りない時に少量拝借したっていいだろう、というふうに思う人もいるでしょう。大事なことは、相手もそういう考えかどうか、とちゃんと知ることです。そして、自分はこういうやり方がいい、というのを主張しておくこと。

連絡用にホワイトボードを置くのもアイデアです。もし他人のもので、異臭をはなっているものがあったら、捨ててしまい、捨てたことをメモして伝えます。

英文例

  • 2段目のチーズはかびてると思うが、捨ててもいいか?
  • Can I throw away the cheeze on the second shelf? I think it got moldy.

  • 腐ってたのでレタスを捨てました
  • I threw away a rotten letus.

毎月一回「掃除の日」がある、とあるフラットシェアでは、掃除の日に冷蔵庫
の整理もします。いっせいに自分の食べ物を持ち出して、それでも中にあるものを捨ててしまいます。人の出入りが激しいと、お客さんが色々置いていったりして腐ったものが残りつづけることもあるので、たぶんここの人たちは前にヒドイ目にあったんでしょうね。

領収書

receipt

photo credit: Rin-Tin-Tin

デポジットや家賃を受け取るときは、領収書を書きましょう。銀行振込などをしてもらうときは、証拠がのこりますが、現金を手渡しで受け取る場合、受け取ったという証拠を渡しておけば、トラブルを回避できるかもしれません。おもに、こちらが受け取ったことを忘れて、二重請求してしまった場合などに、向こうが払ったことの証明になる、とかですが。

入る側からも同じです。お金を渡したときは、必ずその証拠が残るようにしましょう。デポジットや家賃はもちろん、光熱費等についてもです。

といっても、今、ちゃんと書いてないんですけどね。僕は家計簿をつけてるので、払った払わないの間違いは(僕側には)起こらないと思うので、つい省略してしまっています。面倒で書かなくなってしまったけど、本来はきちんとすべきことです。

契約

contract

photo credit: NobMouse

僕は実際にトラブルらしいトラブルにあってないのですが、やはりフラットシェアの約束事はきちんと紙に残しておいたほうがいいでしょう。万一の時のために。

家賃や光熱費をどうするか、共用スペースでの基本的なルール、出ていく時はどうするのか、などを簡単に書いた紙を用意し、お互いがサインすればいいでしょう。その人に対して、特に約束した事柄などもあれば、追加します。

例えば、うちでは、以下のような文面を使っています。

英語が不安なら、日本語で書きましょう。その場合、読めない相手は日本語の読める知り合いに相談するでしょうから、実際の契約はまた後日ということになるかもしれません。また、外国人は普通ははんこを持っていません。いくつかの会社や大家が彼らにやるように、彼らにはんこを作れ、と要求することも可能でしょう。そのことによって、あなたのフラットシェアの敷居は高くなるでしょうけど。

Flatsharing Agreement for 4.6 jou Room in

*** Maison ***, 123 ****, Machida, Tokyo

Tel: 042 *** ****

Rent: 45000 yen per month

Deposit: 45000 yen

Final month’ rent to be paid in advance

Utilities charge: Water, Gas, Electricity charges to be divided by
residents

Telephone charge: charged by unit

At least one calendar month’s notice from either party terminates the
tenancy.

Checking-out should be on a Saturday or Sunday. Each flatsharer helps
with the

cleaning. Guests are allowed, including overnight stays.

First month payment is 30000 yen for from 11th to 30th of April(20/30days).

Ryan ******

**** Aki***

2002/**/**

また、この段階で、その人のreference、例えば、両親の住所/電話や緊急連絡先、なども聞いておきましょう。自分の観察力だけでは不安な時は、パスポートやビザのコピーを取らせてもらいましょう。

不法滞在のチェックなどは、大家としてやらないといけない事なんでしょうか。僕は人の自由な移動を禁じるなんて政策には反対の立場を取りますが、見てみぬふりが違法だというなら、注意せざるを得ないでしょう。(未調査)

僕は法律に関してはまったくの素人です。このあたり(契約の効力)とかについて詳しい人がいたら、上のようなやり方に意味はあるのか、問題がないのか、など御教授くださいませ。

公共料金、光熱費(電気代・水道代・ガス代, etc.)

bills

家やマンションの一戸に対して請求されてくるお金については、シェアメイト全員で負担する必要があります。

基本的なところでは電気、ガス、水道などが挙げられます。賃貸物件の場合は、家賃、共益費などもそうですし、持ち家で家賃の計算に含まれていなければ、マンションの管理費、庭やベランダの使用料、固定資産税、共用電話の基本料金、町内会の会費などもあります。

もっとも、後の方の出費については、賃貸であれば大家が払うのが普通のものもあります。大家が払っている場合は、実際には家賃の中に含まれていることになります。

大家が一緒に住んでシェア貸ししている場合は、大家が光熱費を立替払いする例が多いと思います。その場合に、大家は他のシェアメイトに光熱費を請求したり、あるいは光熱費を含んだ家賃を提示しているかもしれません。

賃貸でルームシェアしている場合でも、誰か一人が代表となって、光熱費を支払う場合もあるでしょう。この時は、他のシェアメイトから光熱費を徴収することになります。

どの場合でも、光熱費をどうやって負担するか、というのは取り決めが必要で、ここを曖昧にすると、これもトラブルの元となります。

一つは、立て替えた人が毎月定額で集めるというもの。これは、払うほうも集める方も金額が毎月変わらないので楽だという利点があります。

定額方式のデメリットは、他のシェアメイト達からみると、電気や水道、ガスを「いくら使っても」払うお金が変わらないところにあります。つまり、誰もいない部屋の電気をつけっぱなしにしたり、冷暖房を必要以上に使ったりと、節約がされなくなる傾向がでます。使っても使わなくても自分の支払いは変わりませんからね。

これに対し、毎月、請求額を人数で割って、立て替えた人が全員から徴収するという方法もあります。全体の使用量が増えれば、一人一人の払う額も増えるので、無駄遣いは減ります。しかし、毎月計算をして、結果の金額をみんなに通知し、端数のあるお金を集める必要がでるので、面倒さは増します。

全員が1日から月末までいる時はいいですが、途中入居や退去も含めると、計算をする人の負担はそれなりになります。誰かが2週間旅行で家を空けたら、その人は水やガスは使ってないことになるでしょうけど、その分は抜いて計算すべきでしょうか? それとも、水道代やガス代には使わなくてもかかる基本料金がありますから、一ヶ月まるまる不在でも光熱費は負担するべきでしょうか?

それに、もし誰も旅行に行ってなくても、、この場合も、「一人だけずっと家にいて、テレビやパソコンを一日中使っている人」とか、ずっと家で仕事している人、「みんなはシャワーなのに、一人だけ毎日風呂を沸かす人」といった場合の不公平には対処できません。あきらかに不公平な状況というのがあれば、相談して額や比率を調整する、ということもできるでしょう。

複雑な細かい計算をすれば、多少は真の使用量に近づけるかもしれませんけど、その計算をしたり、お金を集めたりすることだって時間と手間が掛かっています。その手間に対しても「自分ばかり不公平だ」と言う人も出るでしょう。

例えば、計算をして徴収する係りを、毎月交代の順番制にするとか、計算をしてくれる人に多少の報酬を乗せて計算する、といった方法もあるかもしれません。

固定式と計算式を組み合わせて、「光熱費の合計が○○円に収まってれば定額だけど、○○円を越えるほどみんなが使ったら、追加で取るよ」というのも考えられます。これで、普段は定額で楽だけど、万一光熱費が異常にあがっても一人ですべてを被らなくてよくなります。

使った人が払う、という、いわゆる利用者負担の原則、というのを徹底すると、ゲストハウス(シェアハウス)に見られるような大家(業者)が設置したコインシャワー等が最も公平になるでしょうけど、そこまでやらなくても、みんなが不満なくやっていけるポイントを探して、ある程度の手間で済むように妥協することが、重要だと思います。

ルームシェアのような暮らし方で、光熱費を完全に正確に按分する、というのは実際には不可能です。ここで自分の「常識」を出して計算方法を押し付けようとすると、簡単にシェアメイトの仲は悪くなることでしょう。ここでも、重要なのは話し合うことで、不公平だと思うことについては何が不公平で、どうすれば公平だと自分は思えるのか、また相手の考える公平さについても聞いて、全員が合意できるポイントを探すようにしなければいけません。

ルームシェアとは?

ルームシェアの定義

一戸建てや2DK, 3LDKといった個室が複数あるアパートやマンションなどで、家族/親族/恋人などではないまったくの他人と一緒に住むことを「ルームシェア」といいます。

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(credit: Ambro FreeDigitalPhotos.nets

ルーム(room)は英語で「部屋」のこと、シェア(share)は、「共有する」という意味の単語です。

余談: 単に英語で”share”と言うとき、「株価」という意味になる場合もありますが、これも、会社を株式で共有=シェアすることから来ています

ルームシェアは住居のシェア全体を指す言葉でもある

シェアする対象によっていろいろな言葉があります。 シェアをする建物がハウス(家)かフラット(日本で言うマンションの中の一戸)かルーム(部屋)かによって、

  • ハウスシェア (houseshare)
  • フラットシェア (flatshare)
  • アパートメントシェア (apartment-share)
  • ルームシェア (roomshare)

などとも言いますが、これら全体を指して「ルームシェア」とも言います。

また、ルームシェアをしている家のことをシェアードハウス(Shared House)とも呼びます。これが日本語に入ったときに和製英語となり、いわゆる業者が運営する独身寮のようなゲストハウスのことを「シェアハウス」と呼ぶことも、2008年ぐらいから増えてきました。

dec 9 2008: 65/365 Creative Commons License
( credit: megan.barton)

日本では「ルームシェア」というカタカナが、シェアのすべての場合を指す言葉として定着しつつありますが、実は英語では”roomshare”という言葉はそれほどは使われていません。ルームシェアの歴史がより長い欧米でどんな呼び方をしているかにに興味のあるかたは、こちらに別途まとめましたので読んでみてください。

ルームシェアでは何を「シェア」するのか?

玄関・リビング・キッチン・バス・トイレなどは共同で使い、寝室は各個人の占有スペースとなります。

炊事や洗濯などの家事については、みんなで一緒にするところも無いとはいえませんが、一般的には、各人が自分の分を、共用のキッチンや洗濯機を使って行うのが普通です。

一緒に「借りる」のがルームシェアなの?

ルームシェア・フラットシェアサイトの中には、「他人と一緒に部屋を借りて住むのがルームシェア」と書いているところもありますが、これは間違いです。その家やマンションを借りているか、持っているかに関わらず、ルームシェアと言います。

一緒に「借りる」ことではなく一緒に「住む」ことがルームシェア

日本にない新しいライフスタイル?

日本では、戦後何十年もの間、家族でもない赤の他人と一緒に住むという習慣がありませんでした。

ですので、なかなか想像しづらいかもしれませんが、欧米、特に個人主義の強い、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏(アングロ=サクソン文化)、合理的で倹約を尊ぶプロテスタント文化の北欧やドイツでも、ごく一般的に普及しています。

それらよりは家族主義が強いラテン系(フランスやスペイン、南米)やスラブ系(ロシア・東欧)でも、大都市圏ではごく普通に、若者の住まいの選択肢として存在しています。

また、東京や大阪と同様、人口過密で住宅事情の悪いことで知られる香港、台北、シンガポールなどアジアの大都市でも行われています。

それに、第二次大戦よりも古い時代、東京に「ワンルームマンション」などが存在しなかった明治・大正、あるいはそれより前の江戸時代には、長屋、下宿、など、都会で他人と共同生活する「シェアな暮らし」が日本でもごく普通に見られました。

他人と一緒に暮らす「ルームシェア」は、高度成長期に日本が一旦失ってしまったライフスタイルだ、と言うこともできるかもしれませんね。