漫画「ルームシェアとシェアハウスの違いって?」

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鹿島麻耶さんによるルームシェア解説漫画、第三弾です。

ルームシェアとシェアハウス。どちらも共同生活という点で似ていますが、違いもあります。シェアハウスは、企業が営利目的で運営している独身寮のような形態です。一方ルームシェアは、例えば持ち家の一室を他人に貸す、個人同士で賃貸を借りるなど、個人同士で部屋のやりとりをしているのが特徴です。

ルームシェアが優れている点として、漫画ではコスト面をとりあげています。共同生活に興味がある人は、住まいに安さや合理性を求める人も多いかと思うのですが、企業が運営するシェアハウスは、一人暮らしに比べてそこまで安くなかったり(むしろ高かったり)、安いところだと居住の質が保たれていないところも中にはあったりします。

ルームシェアは、企業が色々と仲介してくれるわけではない分、面倒だと感じる部分はあるかもしれません。けれども、シェアハウスに比べて安価に部屋を借りれることが多いですし、個人間で色々とやりとりや、交流、問題を解決することで、お仕着せでない良好な人間関係が作れるという点も魅力のひとつでしょう。

関連のルームシェア入門記事


鹿島麻耶さんの漫画作品

http://www.amazon.co.jp/dp/B00FGOLTUU/

http://www.amazon.co.jp/dp/4063144925/

ルームシェアとは?

ルームシェアの定義

一戸建てや2DK, 3LDKといった個室が複数あるアパートやマンションなどで、家族/親族/恋人などではないまったくの他人と一緒に住むことを「ルームシェア」といいます。

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(credit: Ambro FreeDigitalPhotos.nets

ルーム(room)は英語で「部屋」のこと、シェア(share)は、「共有する」という意味の単語です。

余談: 単に英語で”share”と言うとき、「株価」という意味になる場合もありますが、これも、会社を株式で共有=シェアすることから来ています

ルームシェアは住居のシェア全体を指す言葉でもある

シェアする対象によっていろいろな言葉があります。 シェアをする建物がハウス(家)かフラット(日本で言うマンションの中の一戸)かルーム(部屋)かによって、

  • ハウスシェア (houseshare)
  • フラットシェア (flatshare)
  • アパートメントシェア (apartment-share)
  • ルームシェア (roomshare)

などとも言いますが、これら全体を指して「ルームシェア」とも言います。

また、ルームシェアをしている家のことをシェアードハウス(Shared House)とも呼びます。これが日本語に入ったときに和製英語となり、いわゆる業者が運営する独身寮のようなゲストハウスのことを「シェアハウス」と呼ぶことも、2008年ぐらいから増えてきました。

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( credit: megan.barton)

日本では「ルームシェア」というカタカナが、シェアのすべての場合を指す言葉として定着しつつありますが、実は英語では”roomshare”という言葉はそれほどは使われていません。ルームシェアの歴史がより長い欧米でどんな呼び方をしているかにに興味のあるかたは、こちらに別途まとめましたので読んでみてください。

ルームシェアでは何を「シェア」するのか?

玄関・リビング・キッチン・バス・トイレなどは共同で使い、寝室は各個人の占有スペースとなります。

炊事や洗濯などの家事については、みんなで一緒にするところも無いとはいえませんが、一般的には、各人が自分の分を、共用のキッチンや洗濯機を使って行うのが普通です。

一緒に「借りる」のがルームシェアなの?

ルームシェア・フラットシェアサイトの中には、「他人と一緒に部屋を借りて住むのがルームシェア」と書いているところもありますが、これは間違いです。その家やマンションを借りているか、持っているかに関わらず、ルームシェアと言います。

一緒に「借りる」ことではなく一緒に「住む」ことがルームシェア

日本にない新しいライフスタイル?

日本では、戦後何十年もの間、家族でもない赤の他人と一緒に住むという習慣がありませんでした。

ですので、なかなか想像しづらいかもしれませんが、欧米、特に個人主義の強い、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏(アングロ=サクソン文化)、合理的で倹約を尊ぶプロテスタント文化の北欧やドイツでも、ごく一般的に普及しています。

それらよりは家族主義が強いラテン系(フランスやスペイン、南米)やスラブ系(ロシア・東欧)でも、大都市圏ではごく普通に、若者の住まいの選択肢として存在しています。

また、東京や大阪と同様、人口過密で住宅事情の悪いことで知られる香港、台北、シンガポールなどアジアの大都市でも行われています。

それに、第二次大戦よりも古い時代、東京に「ワンルームマンション」などが存在しなかった明治・大正、あるいはそれより前の江戸時代には、長屋、下宿、など、都会で他人と共同生活する「シェアな暮らし」が日本でもごく普通に見られました。

他人と一緒に暮らす「ルームシェア」は、高度成長期に日本が一旦失ってしまったライフスタイルだ、と言うこともできるかもしれませんね。

日本のルームシェアの歴史

メディアの取材を受ける際によく訊かれるのは、ルームシェアはいつ頃から日本で普及してきたのか、というものです。僕が知っている範囲でまとめてみましょう。

1990年代

僕が日本でのルームシェアを始めたのは1996年のことです。当時は、Windows95が出て、インターネットが大学や企業以外の人に使われだした頃です。その頃は、ウェブ上にルームシェアに関する記事は一切ありませんでした。また、インターネット以前の日本のパソコン通信でも、ルームシェアに特化した場所があったとは聞いたことがありません(パソコン通信は業者ごとに閉じた世界のため、仮にあったとしても見つけるのは難しかったと思いますが)

自分でルームシェアを始めてから、自分のルームシェア体験談を日本語で少しずつウェブページとして公開しはじめました。また、体験談の読者との交流や情報交換、ルームメイト募集を目的にディスカッションフォーラムを立ち上げています。

2000年前後には、このような体験談や募集サイトが10個弱、存在していました。まだ、「ルームシェア」という用語も、シェアのことを指す用語として確定はしていませんでした。英語ではroomshareとはそれほど言いませんし、僕は「フラットシェア」という言葉のほうを好んで使っていました。

2000年の時のフラットシェアリング in Tokyoトップページ
2000年の時のフラットシェアリング in Tokyoトップページ

僕が最初にウェブサイトにつけたサイト名は「フラットシェアリング in Tokyo」でした。ルームシェアだと一部屋に何人も住んでいるような解釈も出来てしまうので、日本の家族向けマンションでやるシェアに一番合いそうな単語として、イギリス英語のflatshareを選んだものです。

僕としては、英語の「~している(生活)」という意味でingをつけたのですが、人によっては語感がいいのか、シェア生活のことを「シェア」じゃなく「シェアリング」と言い出す人がでてきます。今ルームシェアやシェアのことを「シェアリング」と呼んでいる人もいるのはここからでしょう。

当時のルームシェアは、ほとんどが東京近辺で、しかも在日の外国人によって行われていました。英語では「クラシファイド」といわれる募集広告が載っているのも、日本にある英語のウェブ掲示板かフリーペーパーで、広告や交渉もすべてが英語ベースで行われていました。

この頃にルームシェアをしていた日本人は、ほとんどが海外留学からの帰国経験者で、海外で知ったルームシェアの楽しさを続けたり、海外で身につけた語学力の維持を目的として外国人とシェアをする、というケースがほとんどでした。

2002年頃

ルームシェア入門を基にして、日本ではじめてのルームシェア解説書「ルームシェアする生活」を執筆したのがこの年です。この頃、サイトのフォーラムでルームシェアに関する質問が増えてきていたこともあり、ルームシェアとは何で、どうやったらうまくできるのか、という情報が求められている、というのが当時の出版社サイドの企画意図でした。

ルームシェアする生活―チープな家賃で仲間と愉快に暮らす (サラ・ブックス)
ルームシェアする生活―チープな家賃で仲間と愉快に暮らす (サラ・ブックス)

「ルームシェアする生活」は、残念ながらルームシェアの大きなブームを引き起こすことはできませんでした。「ルームシェア」という言葉が何を指すのかも知らない人が多い中、増刷されることもなく現在は絶版状態となっています。(チャンスがあれば今もう一度書きたいと思いますので出版社の方はぜひ御連絡ください)

まだ、「ルームシェア」というものが何か伝わらなかったこともあり、書店でも住宅関連の棚に置かれるか、ライフスタイルの棚に置かれるか、あるいは若者向けコーナーに置かれるか、と売り方も難しかったと言うのが著者としての感想です。

2004年頃

2004年頃のルームシェアジャパン(ルームメイトジャパン)
2004年頃のルームシェアジャパン(ルームメイトジャパン)

この年に、ルームシェアジャパン(当時はルームメイトジャパン)の募集数や閲覧数は1.5倍ほどの伸びを示します。きっかけはNHKのドラマ「ルームシェアの女」でした。NHKの視聴者には高齢者や地方の人も多いことから、「ルームシェア」という用語とその意味が一気に広まり、このあと、人に「ルームシェアしてます」というのが説明なしに通じるようになったと感じます。

ルームシェアの女 DVD-BOX
ルームシェアの女 DVD-BOX

それから、それまで基本的に不動産屋の賃貸でルームシェア可能な物件を探すのは無理だったのですが、この前後からまれに「ルームシェア可」という物件やルームシェアしたい人を受け入れる不動産屋が登場してきます。

また、2000年に入ってから民放でもいくつか、ルームシェアやゲストハウス(シェアハウス)を舞台とした連続ドラマが放映されます。かって海外ドラマで見ていた「面白そうだけど自分には関係ないシェア」から、より実現性のある日本でやっているシェアのモデルが、テレビで目につくようになってきました。

もっとも、ドラマの中にはルームシェアの良い面、楽しい面を過剰に強調しすぎているものもあり、準備や情報不足のままにいいかげんにルームシェアを始めてしまい、フォーラムでのトラブル相談が増えたというのもありました。ドラマというものはそういうものだと思いますが、「ドラマみたいな生き方をしてみたい」という思いを持つ人も多いのでしょうね。

2008年

1990年代のバブル崩壊のあとずっと、とりたてて景気がいいとはいえませんでしたが、この年起こった世界的な金融不況の影響で、さらに世の中の不透明感が増し、職を失ったり給与をカットされたりという話が新聞やテレビで増えました。それまでの景気のニュースが「給料が上がらなくなる/下がる」話中心だったとすれば、この辺りから「仕事が無くなる/無くなるかもしれない」という話が多くなってきます。

その少し前からメディアでよく取り上げられていた「エコロジー」と、不況による節約/倹約のちょっとしたブームがあいまって、ルームシェアやその他のシェア「カーシェア」や「オフィスシェア」がメディアに出てくるようになります。

海外帰りや合理的な若者が、楽しみや寂しさ解消を求めてルームシェアをする、という割合よりも、不況に押されて経済的な事情でルームシェアやゲストハウスへ、というケースが目につきはじめた年でもあります。

2009年

2009年頃から、突然新しい言葉「シェアハウス」がニュースに登場してきます。それまで「ゲストハウス」と呼ばれてきた、業者が運営する台所やシャワーが共同の共同賃貸住宅はずっとあったのですが、ドラマ「ラスト・フレンズ」でこの「シェアハウス」という言葉が使われた影響か、「ゲストハウス」と「シェアハウス」の並立状況が続きます。

大きな新聞社では、過去にかならず「ゲストハウス」の記事を書いているはずなのですが、担当が代替わりしたのか、「シェアハウス」というのが突然新しく出てきたものだと誤解されたような記事も増えています。

「ルームシェア」は個人間の空き部屋貸しが中心で、少しそれらとは違うのですが、そういった用語の混乱の中で、メディア記事によっては「ルームシェア」と「シェアハウス」の混同も見られるのが現状です。

2013年~現在

業者が一人一人に個室(二段ベッドや押入れのこともありますが)を貸すシェアハウス(ゲストハウス)は、メディアの露出を受けて参入者が増え、過当競争になりつつあるようです。窓がなかったり火災などの避難対策がされていないものや、不当な労働と引き換えに住まわせたり生活保護を受け取らせてしかも横取りするような、弱い立場の人を搾取するいわゆる貧困ビジネスにあたるシェアハウスも報道が増えてきました。

個人が空き部屋を貸し借りするルームシェアは、シェアハウスの流行の影に隠れて、大きなニュースになることもなく、掲示板の募集数なども、大きく増えも減りもしないという状況です。

ルームシェアジャパンとしては、ワンルームマンションから共同生活のシェアハウスに移った人たちの中に、これまで不動産屋に払っていた金額を単に業者に払うようになっただけという人が多いのではと見ています。共同生活がどういうものかを知るのに、シェアハウス/ゲストハウスで入門してみるのは悪くないと思いますが、誰かに余分なお金を払うのではなく、貸したい人から直接借りるルームシェアという、一番無駄がないルームシェアという暮らし方を、欧米のようにもっと多くの人が認知し、試し、楽しんでもらえればいいなと考えています。

ルームシェアとゲストハウス(シェアハウス)はどう違う?

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photo credit:fukapon

「ルームシェアと、シェアハウスやゲストハウスは違うのでしょうか?」という質問が最近増えてきています。

漫画「ルームシェアとシェアハウスの違いって?」

共同生活、という意味では共通点も多いのですが、違いも存在します。

ルームシェアと、シェアハウスなどその他の共同生活の比較

ルームシェアには基本、「管理人」はいない

所有者がルームシェアを運営している場合は、シェアメイトの一人が、その戸建てやマンションを所有するオーナーで大家、という場合もあります。賃貸物件でルームシェアをしている場合は、誰か一人が代表として物件を借りてそれを他のシェアメイトに又貸ししているという場合や、住人がそれぞれ管理会社と契約を結ぶ場合などがあります。

どちらの場合でも、第三者や企業による「管理人」がいるわけではなく、住んでいる人が当事者同士で管理し、運営する形態となります。

ゲストハウス・シェアハウスは企業が運営

「ゲストハウス・シェアハウス」は、それ以前にあった「独身寮」のようなものです。建物全体を運営する誰か(普通は会社組織)がいて、その貸主が、廊下やトイレ・シャワー・キッチンなど共用部分の管理をし、寝室部分だけをそれぞれの借主に貸し、家賃を集めます。

それを、昭和の時代であれば、「独身寮」と呼びましたし、90年代に外国人が東京近辺で住んでいたものは「外人ハウス」、そのあと日本人向けの物件が増えてきて「ゲストハウス」などとも呼ばれていました。2008年頃からは、ゲストハウスと差別化するために一部の業者が名づけた「シェアハウス」という名前が、ドラマ「ラスト・フレンズ」などが採用した影響で、広まってきています。

参考:ドラマ「ラストフレンズ」のシェアハウスは理想?! | エキサイトニュース(2008年7月3日)

“sharehouse”という言葉は英語には存在しない、いわゆる和製英語ですが、このドラマをきっかけに、ゲストハウスのことをシェアハウスと呼ぶ人も増えています。また、2013年1月には「シェアハウスの恋人」というドラマも始まり、シェアハウスという言葉の認知が大きく広がりました。以下のグラフは、2004年から2013年までのグーグルでの検索数の移り変わりです。

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シェアハウスという言葉を、以前は誰も使っていなかったことがわかります。

ゲストハウス・シェアハウスは、今では都内各地に数多く有ります。その特徴は、変わったものを除けば、「初期費用が安い」「短期滞在が可能」といったところです。

企業が大規模に運営すると、中には悪徳企業も

ただ、ルームシェアとは違って企業の営利目的のため、月額の家賃はそこまで安くはなく、中には貧困ビジネス化している場合も見られます。

参考:第13回 シェアハウスに映る死、夢、そして孤独の今|開沼博 闇の中の社会学 「あってはならぬもの」が漂白される時代に|ダイヤモンド・オンライン(2012年11月20日)

部屋は、本当に「寝室のみ」で、シャワーやキッチンは共同です。自分だけの個室の寝室のものもあれば、一部屋にベッドがたくさんあって、知らない他人と5,6人で寝る、というのもあります(ドミトリー形式などと呼びます)。日本では聞きませんが、海外では男女の区別もなく雑魚寝するようなところもあります。イメージとしては、学生寮や独身寮の形式に近いですね。

ドミトリー

総じて、便利な場所にあるようです。「安くて便利」なものが多いし、だからこそ建物や設備が古かったりしても人気があるのだと思います。それに「古い/汚い」と言っても、住むのには問題ない程度のものも多いので、潔癖症の人でもなければ、生活に困るようなものではないでしょう。

ゲストハウス・シェアハウスの多くでは、共有部分は管理人が掃除してくれたり、ゴミ出しをしてくれたりするので、この点はルームシェアよりいいですね(まったく掃除しないシェアメイトという恐ろしい存在も、世の中にはいます)。

ソーシャルアパートメントなどに代表される高付加価値シェアもある

また、通常の賃貸マンション・アパートに共用施設を付加したものや、廃止された企業の社員寮を改装したような、比較的大規模で高級なゲストハウス/シェアハウスも存在します。基本的にはラウンジ、キッチン、バス・トイレは共用ですが、最近では共有部にライブラリーやフィットネスルーム、スタジオ、シェアオフィスなどを設置し、人と人との交流が出来る点、通常の賃貸では利用できないような設備を利用できる点などで付加価値を高めています。

これらの業者も、シェアハウスと名づけた業者と同じように、「普通の独身寮やゲストハウスとは違うんだ」という気持ちで、自分たちの住み方に固有の名前をつけたりしています。「ソーシャルアパートメント」というのもありましたし、プログラマーが集まることを売りにした「ギークハウス」、漫画家志望者が集まることを売りにした「トキワ荘なんとかハウス」といったものもありますね。

ゲストハウス・シェアハウスとの共通点・類似点も多い

ルームシェアもゲストハウス・シェアハウスも、不動産屋の仲介を受けずに、貸し手と借り手が直接契約をするのがほとんどです。インターネットの普及で、借りたい人が物件を直接探すのが簡単になったことも状況を後押ししているでしょう。

敷金や礼金といった初期費用も、ゼロだったり非常に少額だったりしますし、一般の賃貸のような2年契約が基本、ということは少なく、短期間の予定しか決まっていない人や職場の近くなどにセカンドハウスが欲しい人、長期の海外旅行などによく行く人にとっては便利です。

大きな家具類は持たないし、寝ることさえできれば十分、お金が貯まれば長期で海外旅行に行ったりするので、アパートを借りるのはちょっと、というような人達に取ってみれば、都心にあるルームシェアやゲストハウスは理想の住まいと言えるかもしれません。

図解: ルームシェアとゲストハウス/シェアハウスの違い・共通点

以上をまとめてみました。

住人構成 運営者 仲介 敷金・礼金
ルームシェア 他人と住む 自分たち 直接 取らない
ゲストハウス,
シェアハウス
他人と住む 運営業者 直接 取らないのが主流
一般の賃貸住宅 一人・家族だけ 自分たち 仲介業者(不動産屋) 取る

実際には、これらの間にはっきりとした線引きがあるわけではなく、貸し手や借り手の事情などによっても、どちらにも取れるような境界線上の形態のところも多いでしょう。

ノンフィクションの中のルームシェア

Teen Non-Fiction
photo credit: jtyost2

ここでは、ドキュメンタリーや入門本など、ノンフィクションの中に登場するルームシェア/フラットシェアについて紹介してみたいと思います。

ルームシェアする生活 チープな家賃で気の合う仲間と暮らす

拙著。当ウェブサイトの「ルームシェア入門」を元に加筆し、いろいろな人の体験談と一緒にした、シェアのノウハウ本です。

Japan 2002

 

「金持ち大家さん」になる マル秘裏マニュアル アパート・マンション経営塾

大家さん向けの賃貸アパート運営指南で有名なコンサルタントの浦田健さんによる「金持ち大家さん」シリーズの第3弾。akky は以前に浦田さんから取材を受けており、その結果この本の第3章は大家さんに「入居者探しで困っていたらルームシェアで貸すという手もありますよ」というアピールとなりました。これをきっかけとしてルームシェアに理解のある大家さんが増えてくれればと思います。

Japan 2005

 

ゲストハウスに住もう!―TOKYO非定住生活

ルームシェアとは違うが類似点も多いゲストハウス生活について取材を元に書かれたガイド本。

Japan 2004

 

NYCのシェアハウス~「共に住む家」の個性派インテリア

Japan 2009

 

他人と暮らす若者たち

Japan 2009

 

大家さん!これからの不動産投資は「ゲストハウス・シェアハウス」が絶対お得です!

Japan 2010

 

東京シェア生活

Japan 2010

 

これからの日本のために 「シェア」の話をしよう

Japan 2011

 

荻窪 シェアハウス小助川

Japan 2012

 

大人のためのシェアハウス案内

Japan 2012

 

住み開き: 家から始めるコミュニティ

Japan 2012

 

シェアハウス わたしたちが他人と住む理由

Japan 2012

 

第3の住まい-コレクティブハウジングのすべて- (住総研住まい読本)

Japan 2012

 

シェアハウスで暮らす: シェア生活の良いところも悪いところもぜんぶ書きました!

Japan 2013

 

「いますぐ始めるシェアハウスガイド」 (TOKYO NEWS MOOK 345号)

Japan 2013

 

高齢者限定シェアハウス [Kindle版]

Japan 2013

 

僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方

Japan 2013

 

新しいシェア関連のノンフィクション・ドキュメンタリーを発見された方や、追加情報、間違いの訂正などあれば、ぜひ掲示板に書き込みお願いします。

ルームシェアと似ているようでちょっと違う、いろいろな暮らしかた

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どこまでがルームシェアで、どんなのはルームシェアではないのか? 実際には、いろんな人のいろんな暮らしがあり、はっきりと線を引くことは難しいでしょう。ここでは、「こういうのってシェアですか?」と聞かれた場合に僕がどう答えているか、を書きます。

ゲストハウス/シェアハウス

一般的には、ゲストハウス(最近はシェアハウスともいいます)はルームシェアとは違います。ゲストハウスはゲストハウスです。ゲストハウスといえば、たいていは対等な立場でない、オーナーやマネージャーという人がいて、トイレやシャワー室など共用部分の掃除は、この人たちの責任という形式が多いです。また、ゲストハウスというと、数人ではなく、10人以上の規模のものが多いようにも思います。

ゲストハウスの中には、一つの部屋に二段ベッドがたくさんあって、そこに男女関係なしに泊まる、ドミ(dorm)というスタイルのものもあります、日本語で言う「ざこ寝」に近いものを感じますね。

友達とのシェア

ルームシェアと言ってもいいと思います。欧米での状況を見ていると、「ルームシェアはルームシェア、友達は友達」というパターンが多いとは思いますが、空いた部屋を友達に紹介して、結果的に友達と暮らす、というパターンもよくみかけます。日本ではルームシェア自体にまだ抵抗を感じる人が多く、「せめて友達とだったら(我慢できる?)」という意見を見かけますが、友人関係と共同生活の相手は、必ずしも同一でなくてもいいと思いますね。家でもずっと友達といる、という状況が良いかどうかは人それぞれなのではないでしょうか。

兄弟姉妹やいとことのシェア

ルームシェアと言ってもいいとは思いますが、単に「姉妹で住んでます」などといった説明で済みそうな気もしますね。このパターンは日本でも昔からあったでしょうし、小さいときから一緒に住んでいて、相手が何を考えてるかわからない、とか話が通じない、とかはないかもしれませんが。いつもけんかしてる兄弟姉妹、というのはありそうな話ですけど、その状態が通常なんですよね、その人たちは。

彼氏彼女とのシェア

これはいわゆる同棲でしょう。これも昔から日本でもありますね。同じ家に住んだまま離婚しちゃってる離婚同居みたいなのは、ルームシェアと言っていいかもしれません。

社員寮

社員寮というと、昔は何十人も住んでいるような独身寮タイプが多かったみたいですが、今はそういうのは減ってきていて、人気も無いようです。

最近多いのは、会社が借り上げたり所有しているごく普通の3LDKとかのマンションに、若い独身社員を3人住ませるような形態。これは、一緒に住んでいるのが同じ会社の同僚で、自分で選んだシェアメイトではなく会社が決めた組み合わせということも多いでしょうけど、非常にルームシェアに近いのではと思います。

ホストファミリーとのシェア

ホームステイという単語が別にありますし、シェアではないでしょう。ステイするほうもさせるほうも。ただし、知らないもの同士が住む、という点で共通点は多いので、この後書いたようなノウハウの多くが役に立つことと思います。

疑問: ルームシェアって「ルーム」を「シェア」じゃないの?

roomshareには、文字通り一部屋を二人(やそれ以上)でシェアするルームシェアと、アパート(フラット, flat)をシェアするフラットシェアや、家(house)をシェアするハウスシェアなどを全部ひっくるめて、同じ屋根の下で他人と住むことを指す広義のルームシェアの両方の意味が有ります。

一つの部屋に二人以上で住む場合は、英語では狭い意味での roomshare となります。ただ、英語で”roomshare”と言った場合も、日本語で「ルームシェア」と言った場合も、学生寮の二人部屋みたいなものが最初に頭に浮かぶことはないでしょう。ただし、このような二人部屋(四人部屋とか八人部屋とかでも)の仲間のことを、roommate とはよく言います。

英語で単に roommate と言った場合は、フラットシェアやハウスシェアの仲間を指す場合と、学生寮で同室のものを指す場合の二種類があるので、どちらのことなのかは前後から判断する必要があります。