未成年とのルームシェア

危険な子供
危険な子供 posted by (C)葱

「未成年の場合、親の承諾なしにルームシェアできるのでしょうか?」

できるできない、で言えば、その未成年に部屋を貸す側の相手がそれで良ければ、できるでしょう。しかし、貸す側にとっては未成年に貸すというのはたいへんリスクが高い行為です。

未成年者の契約は後から無かったことにできてしまう

一つ目のリスクはこれです。未成年者は、家を借りるといった大きな契約を、正しく判断する能力が無い、ということになっています。

つまり、未成年者相手に部屋を貸すことにして、たとえちゃんとした契約書を書いて契約をしたとしても、未成年者側からその契約はいつでも「なかったこと」にできてしまうわけです。

親など保護者が出てきて取り消させる場合もありますし、未成年者本人がこれを利用して家賃を踏み倒したりすることも無いとはいえません。自分は守らなければいけないが、相手はいつでも止められる契約、というものを結んでまで未成年者に貸すのを良しとする人がいるものでしょうか?

また、家事や水漏れなど部屋に損害を与えた場合や、鍵の掛け忘れで泥棒に入られたり、ルームシェアのトラブルが起こった時にどこまで未成年者の責任を問えるかというのもあります。未成年であることを盾に取られてしまえば、最終的には泣くしかないでしょう。

参考: 未成年者契約 | 東京くらしWEB

他のさまざまな契約と同じで、親・保護者が同意していれば、契約は成立します。未成年者に貸す側としては、保護者が同意していますよ、という証拠をきちんと受け取ることが重要なわけです。なんなら、わざわざ未成年者と契約しなくても、保護者と契約してその子供とルームシェアする形でもいいでしょう。

もし既に未成年者とルームシェアを始めてしまったが、いろいろ心配になってきた、という場合、少なくとも、後からでも親・保護者の承認を得ることが重要です。追認といいます。順番が逆になっても、保護者が「いいよ」と承諾すれば(もちろん証拠が残る形にしてもらいましょう)、契約はちゃんと成立します。

未成年者の絡んだ犯罪に巻き込まれるリスク

「未成年者略取誘拐罪」という犯罪があります。保護者ではない成人が、未成年者を保護者から引き離したり、自分のそばに置くことは、たとえ未成年者本人が自分の意思でついてきたと言っても、罪になりうるということです。

前項と同じで、未成年者には他人についていったり、他人の家に泊り込んだりすることが正しいかどうかの判断力は無いとされているわけです。

家出をしてきて行き場所がない未成年を保護しているつもりかもしれませんが、保護者から見れば誘拐になることもあります。また、その未成年者が警察に保護されたり、保護者のところへ連れ戻されたりした後に、証言を変えてすべてをシェアメイトの命令でやった、と言うリスクだってあります。親切のつもりが誘拐者にされてしまうのでは、たまったものではないでしょう。

本人が「成人してます」と言ってても確認は必要

未成年者の絡むトラブルがあった際に、「未成年者だと知らなかった」では言い逃れはできません。確認しなかった大人のあなたの責任となります。相手が未成年者かもしれない、と思ったら、身分証明書を取る、仕事をしているなら職場、学生なら学校に照会する、などして、本人が年齢をごまかしていないか確認すべきです。

未成年者の方へ

当サイトでも、「親との折り合いが悪く、家を出てルームシェアで暮らしたいのですが?」といった相談をうけることがあります。

しかし、未成年者のあなたを受け入れてルームシェアすることは、上で書いたように、普通の判断力のある大人にとってリスクの大きな選択なのです。

であるのに、募集掲示板やメールでの連絡で「未成年者でも構わないよ」という相手がいるとすれば、その相手はリスク以外の何かを、特に未成年者であるあなたから得ようとしている可能性は高いと思われます。

たとえば、一つはセックスの問題でしょう。家出少年・少女を泊めて性行為を求めるような大人がいることは、たびたび新聞でニュースになっています。もちろん犯罪です。相手が同性なら安心かも、というのも、未成年らしい考えの足りない判断でしょう。世の中にはいろいろな嗜好の人がいますし、ルームシェア相手の悪い仲間があとから登場することもあります。

あなたは自分はもう大人で、大人と同じように判断でき、責任が取れる、と思っているかもしれません。しかし、法律と社会があなたを大人扱いしていない以上、実際に何かが起こった時にあなた自身に責任を取るチャンスはやってきません。

親や保護者と問題があってルームシェアを思いついたのであれば、まずは親との問題を解決するよう動くべきです。人によっては簡単ではないでしょう。しかし、親がお話にならないあなたのために、役所やNPOなど、相談にのってくれる大人は必ず存在します。まずネットなどでそういう相談窓口を探し、目先の問題を解決できないか動いてみてください。

親とは問題がなく、それでもルームシェアをしたい、ということであれば、親の承諾を得てルームシェアを探すことは、絶対に無理とは言えません。しかし、ルームシェアをすることは、人によっては成年でも難しいことは忘れないでください。よく調べ準備し、問題があれば保護者を含めいろいろな人に相談し、それでルームシェアをすれば、それがあなたを早く大人らしくすることもあるのかもしれません。

壁紙や床のリフォームするより、家賃を安くしてください

「ルームシェアを始めたいのですが、どんな間取りにしたらいいでしょう?」とか、「どんな改造をしたらいいでしょう?」みたいな質問を見かけることがあります。

一般の不動産賃貸でも、仲介業者が「壁紙を新しくしましょう」とか「床をフローリングにしましょう」とか「洗面台をシャワー式にしましょう」など、いろんなリフォーム案を持ってきて、これだけ改造するともっと高い家賃が取れますよ、とけしかけてくることが多々あるので、それと同じようなノリで、「ルームシェアのために何か初期投資しなきゃ!」みたいな気持ちになるのでしょうね。

Ruby Moon-Houldson painting over the mural in the upstairs room that used to house the child's library

でも、考えてみてください。ルームシェアで暮らしたいという人は、同じ屋根の下に他人と住むことを厭わないぐらい、住むことに関してはおおらかなんですよね? そんな人が、「家や部屋をピカピカの新品にするために○0万円使いました。さあ素敵でしょう住んでください!」と言われてほんとうに嬉しいでしょうか?

僕だったら、何十万もかけて壁・床・設備が新品になってることよりは、今あるがままでいいから家賃を安く貸してくれ、と言いたくなりますね。

仲介料や礼金などなど、時には半年分の家賃にも届くような初期費用を払い、最低二年でもしかしたら十年でも住みつづけるかも、という普通の賃貸ならともかく、フットワークが軽いルームシェアな人たちが入れ替わる度に改造費用をかけていたら、ルームシェアの大きなメリットである「安さ」が失われてしまいます。

リフォームを勧める人たちは、リフォーム業者と懇意にしてたり、リフォーム業者から紹介料を受け取っている可能性だってあります。ルームシェアを始めようと思った未来の大家さんには、まずは、今あるがままの状態で、追加の投資をしないで「これぐらい貰えるとやっていけそう」という最低の家賃を設定して、とにかく募集してみてもらいたいですね。

世の中には、プロやセミプロとして、内装のリフォームができる借り手というのもいます。もし今空いている部屋がバタバタに壊れていたり、汚かったりしても、安ければ直して住みますよ、という借り手を見つけることだって可能です。

ルームシェアの「節約」面を活用するためにも、まずはお金を掛けずに自分の希望を書いて募集してみるのがいいのではと思います。まずは他の人の募集を見て、感じを掴んではどうでしょうか?

ルームシェアとインターネット。Wi-Fiでアクセスした内容はルームメイトに見られているの?

photo by uhhhhlaine
photo by uhhhhlaine

ルームシェアをしている家では、家単位でまとめて一つ、インターネット接続を契約し、それをみんなで共用して使うという場合が多いかと思います。

共用で繋ぐときのやり方としては、有線でLANケーブルをつなげて接続する場合もありますし、無線LAN(Wi-Fi, WiFi)で電波を使って接続する場合もあるでしょう。

ここで気になるのは、自分がインターネットで閲覧しているページや、特定のサイトにアクセスすると金パスワード、オンラインショッピングなどで入力している個人情報などが、他のシェアメイトから見えてしまったりすることがあるのか、という点かと思います。

結論を先に書くと、見えてしまうことはあります。ただし、適切な対応を取ってインターネットを使っていれば、見られずに使うことも十分に可能です。

無線(WiFi)でも有線でも、個々のシェアメイトはルーターやハブという機械を通して、インターネットに接続をします。これらの中継をする機械には、当然ですがみんなの通信した内容がすべて通っていくので、この中継機の管理をしている人(設定をした人、その機械のパスワードを知っている人)にとって、何も対策をしていない通信は読み取り放題です。

また、ルーターなどの中継機の管理をしていない人でも、家の中のネットワークの構成次第では、他の人が通信している内容を盗聴することが可能な場合もあります。この場合は、やる気と知識があれば、どのシェアメイトも他のどのシェアメイトの通信内容を盗み見ることも可能ということになります。

chores-for-wifi-password
今日のWiFiパスワードが欲しければ、

1. ベッドメイクをして
2. 一階に掃除機をかけて
3. 犬の散歩をしなさい

では、どうやって見られないようにすれば良いのでしょうか? ブラウザの場合は、https を使います。

ブラウザでサイトにアクセスする際に、http: で始まるサイトと、https: で始まるサイトがあるかと思います。後者の https: は、途中の通信路を暗号化した接続のことで、この https: で接続しているサイトと自分のパソコンやスマートフォンの間では、通信の内容を途中の人が覗き見られたとしても、内容が暗号化されていて理解することができないようになっています。

GoogleやFacebookなどの大きなサービス、ショッピングなどお金やクレジットカードが絡むサービスでは、たいてい、http: だけではなく https: でもアクセスできるようになっています。また、サービスによっては、http: ではアクセスできなかったり、http: でアクセスしても強制的に https: に切り替えるサービスもあります。

https: で接続していると、ブラウザの上の方に、それを示す特別なマークや色がついていることが多いです。マークは錠が閉まった記号だったり、色は安全を示す黄緑色だったりすることが多いです。この状態で入力した内容は、シェアメイトに盗み見られる心配はありません。

つまり、個人情報やクレジットカード情報などを入力するサイト、会員登録していて自分と友達の間でのみやりとりするようなプライベートな情報を読み書きしているサイト、を使う時は、https でアクセスすることを守ることで、同じ家の中で使っている他の人に、それらのセンシティブな情報を見られることはなくなります。

パスワードや個人情報を入れたりしていないサイトを見る分には、http: でアクセスしていても大きな問題はありません。ただ、どのページを読んでいるかということも全部シェアメイトには知られたくない、ということであれば、もっと複雑な仕組みを使う必要が出てきます。多少出費は増えますが、それほど知識を要せず、確実に安心感を得たい場合は、スマートフォンやWiMaxなどモバイルルーターなどを使って、シェアメイトと共用せずに自分だけでネットにアクセスする方法を確保する、というのも一つの考え方でしょう。

ルームシェアの場合、という話でしたが、この知識は、旅行先のホテルや、カフェやコンビニなどの無料Wi-Fiでインターネットを使う時も同じです。

http://imgur.com/g9qH2bz