交渉

negotiation

さて、インタビューで知りたいことをあらかた聞き終えたなら、実際に部屋を取るか、取らないか、というところに入ってきます。

まず、Rentの交渉があります。最初からはっきりと額が提示されている場合、そこからさらに値切り交渉をするかどうかは、かなり微妙な問題です。

もともとの募集広告に「相談可」とか”negotiable”と書いてある場合で、自分の予算が本当にぎりぎりの場合は、事情を話して相談してみてもいいでしょう。あなたがインタビューでよい印象を与えていれば、多少はまけてくれる可能性もないとはいえません。

このあたりは、相手がフラットの持ち主なのか、それとも本当の大家から借りているのかによっても異なります。フラット全体の家賃が決まっていて、それを全員で分担している場合は、Rentの値下げは他の誰かの値上げになりますから、長いことその部屋が空いていて困っているとか、そういう状況でもなければ難しいかもしれません。

お金以外の労働力などで、穴埋めをすることができる可能性もあります。共同部分の掃除は全部自分がやりますから、Rentをあと5千円まけてください、とか、そういった交渉です。ペットの世話とか、庭の手入れとか、シェアメイトの仕事を手伝うとか、自分のできること、相手が必要としていること、についてすり合わせてみるのもいいかもしれません。

また、ファーニッシュトの場合、部屋についているものやリビングにあるものなどで、「あと、これがあれば入居するのになあ」という交渉をする余地もあります。部屋に机がほしいといった要望を出してみるのです。貸し手も、部屋の設備が充実するのは、あとあとも借り手がつきやすくなる利点がありますし、部屋を空けておいてもRentは入ってきませんから、一つ家具を増やすぐらいのことで入ってくれるなら、考えるでしょう。

それから、入居日の交渉というのもあります。今住んでいるところの契約が、すぐには解除できない場合、今のところの契約が終わる頃に移ってきたいでしょう。しかし、こちらがすでに空き部屋になっている場合、貸し手はなるべく早く入ってくれる人を取ろうとするでしょう。どうしてもその部屋が取りたければ、一時的に二重の家賃を払うこともしかたありませんが、事情を説明して、1週間とか2週間先の入居にしてもらうことも、他によい応募者が現れなければですが、交渉してみる余地はあります。

見学に行ったその場で決めてしまうこともありますし、他に比較する物件もあるでしょうから、いったんは帰って、あとで電話等で連絡する場合もあります。

僕としては、どんなにすばらしいと思えるところでも、一度帰って、一晩は考えることをすすめます。これも状況によりますが。他にどれぐらいの人が見学に来ているか、相手に聞いてみるのも手でしょう。

その場にしても、後で電話するにしても、こちらが部屋を取りたいと意思表示をしたら、あちら側の判断待ちになります。貸し手側にしても、一人でなく複数の場合は、全員で相談する必要があるでしょう。もしリファレンスを要求されて、伝えている場合は、そのリファレンスに指定した人に対して、電話や手紙で、あなたがどういう人か、という確認をするための時間も必要です。

また、部屋を取らないことにする場合も、その場でそれを言うというのと、後で電話で断りの連絡を入れるというのがあります。相手も、次の募集活動をしなければいけないので、あきらかに合わないと思ったら、その場で言ってあげたほうが親切でしょう。しかし、この場合も、迷うところがあれば、とりあえず持ち帰って考えてみるのがいいかと思います。他の物件も見てみたあと、やはりそこが一番よかったかも、ということだってありますから。

また、単純に礼を言って帰り、あとは何も連絡しない、というのもありますが、相手にも時間を割いてもらったのですから、部屋を取らないという意思表示も伝えるべきでしょう。電話で断るのが苦手なら、メールという手もあります。

女性向け – 危険を避けるには

how-to-defend-yourself

ルームシェア探しは、よく知らない人と会う、よく知らない人の家に行く、という行動を伴います。特に女性は、気をつけて行動したほうがいいでしょう。

良く実態を調べもせずに、男女混合のシェアが同棲のようなものだと煽った雑誌記事が出たり、「ルームシェアをすると、簡単に女の子と出会えるらしいぞ」というようなウェブページが作られたり、ということもあって、シェア募集を隠れ蓑に恋人を募集しようとするような男が後を絶ちません。

こういう下心君の募集投稿は、慣れてくると、文面でだいたい見分けがつくようになります。

  • 家賃は無料、という募集は論外
  • まわりの相場に比べて異常に家賃が安い物件、変に間取りや家具類の条件がよい物件
  • 「女性限定」という募集
  • 女性限定で、しかも「○○歳以下」と年齢を限定
  • 部屋が一つしかないのに、男女シェアしようとしている
  • 「家賃を下げるので家事をしてくれ」
  • 「まずは会ってみて」「とにかく一度会って話しましょう」「写真を送ってください」 (会わなくてもやりとりできる情報はたくさんあります。詳細を詰めようともせず、会うことに力点を置いている相手には注意)

ごく稀に、「女性限定」にちゃんと理由があるものもあります。そもそもシェア全体が女性のみという場合は、まぁ問題ないでしょう。管理人だけ男性、という場合はやはり注意が必要ですが。

例えば、婚約者ということにしないとそこに二人住めない物件だ(大家に嘘をついて借りていることは問題だと思いますが)、とか、男3人女2人で、性別のバランスを取りたいので今回は女性募集とか、そういう理由の場合も、なくはないです。ただ、その理由が納得できても、やはり、上記のそれ以外の項目と併せて、全体的にチェックをしたほうがいいですね。

あとは、必ず見つかるというわけでもないですが、念のため、同じハンドルネームや駅名、メールアドレスや募集文から抜き出した単語を使って、Googleなどの検索エンジンで、検索しておく、というのもいいでしょう。うまくいけば、同じ人が過去に出した募集文や、その人とのトラブルを記録した個人日記とかが見つかるかもしれません。今はまともそうな募集文を書いてるけども、昔書かれたものを読んだら、危ない人だとわかった、ということもあるかもしれません。

さて、そのような男性につかまって、無駄な時間を喰ったり、危険な目に遭わないようにするには、以下のような手を試してみてはどうでしょうか。

  • 最初のメールや電話のやりとりの時点で、「前に見学したところがこういう勘違い男のシェアで、時間を無駄にしちゃいましたよ」と言ってみる。
  • 男友達に、見学希望の電話をさせる。メールの場合は男性名で連絡してみる。目的が恋人探しであれば、男だったら返事しないとか、部屋は埋まったとか、断ってくる可能性が高い
  • 見学時に、彼氏または男友達を連れて行ってもいいか尋ねる。普通のシェアの貸し手であれば、「女性一人で見学に来るのは不安だからと誰かを連れてくる」というのを嫌がったりはしないはずです
  • メールの段階で、彼氏がたまに泊まるけどいいか、と尋ねる。ただし、狭い家でゲスト宿泊禁止のところだと、そういう可能性を匂わせただけで断られることもあるので注意。

言うまでもないことですが、彼氏が本当の彼氏である必要はありません。

そして、実際に見学に行くときは、間違ってもおめかししないこと。単に一緒に住むだけなのですから、外見で気に入られても仕方が無いし、もともとそんな気はなかった相手が、変な気を起こすことだってあるかもしれません。

かといって、わざと汚い格好にしていくと、こんどはシェアメイトとしての資質を疑われてしまうので、適度にこざっぱりしてて、あまり異性を感じさせないようなスタイルがいいのではないでしょうか。

あとは、できれば夜を避けて明るい時間の見学にするとか、見学の際は家主に断って玄関の戸を開けたままにしておいてもらうとか、見学の途中に携帯に電話をしてもらうように友達に頼んでおくとか。ルームシェアでなくても、知らない男性の家に訪問するときと同じような注意をすることです。相手の男性も、ちゃんとした人であれば、そういう警戒をされることに怒ったりはしないはずです。(心に後ろ暗いところがあれば、傷つくかもしれませんが)

家政婦や母親役、あるいは住み込みの売春婦を探している男性に対して、それでも構わない、とか、それがいい、とかいう女性が居ても、それは不思議なことではないと思います。すべての男性に下心があって、すべての女性が理性的なわけではなく、男女無関係にいろんな人がいていろんな考え方があるものですから。考え方が違う人と無駄な時間を持たないように、恋人募集のつもりでいる人には、最初から募集でそのように明記しておいてもらいたいものですね。

ルームメイトを募集する方法 – ネット掲示板の活用を中心に

ad

空いている部屋のある人がルームメイトの相手を探すには、「部屋を探している人の情報を探す」か、「自分が空き部屋を持ってますという広告を出す」かのどちらか、または両方を行う必要があります。

あなたが「借りる側」の場合はこちら

ネットの募集掲示板を使う

まずは、この「ルームシェア入門」を提供しているルームシェア ジャパン。英語/日本語どちらもOKという掲示板です。

また、複数のルームシェアサイトの管理人が協力して運営されているルームシェア・ルームメイト。こちらはルームシェアジャパンの姉妹サイトでもあります。

その他にも「ルームシェア 募集」などで検索するといくつも出てきます。

こういった募集掲示板の多くは、ビジネスとしてではなく個人レベルで場所を提供しているというものがほとんどです。大学やスーパーマーケットの壁にある情報交換用の掲示板がオンラインになったようなものですね。

そこで探したフラットやフラットメートとトラブルを起こしたとしても、なんの保証もしてくれませんし、そういう責任を求めることもできないのは、言わずもがなですが、ちゃんと認識してください。

いずれは、アメリカなどにあるように、手数料を取ってシェア相手を探している人たちを仲介するような有料サービスが、日本でもできるかもしれませんね。(ルームシェアをする人たちが、そこにお金を払うとも思えないので、海外でもまだそんなに人気は無いようですけど)

また、外国人とのシェアがしたい、という場合は、英語の募集掲示板などを使うのが良いでしょう。英語で募集して英語でやりとりしなければいけませんが、英語を勉強しているとか勉強したいとかいう方は、コーディネイターがお膳立てじてくれるような留学やホームステイよりも、よほど実践的な英語の練習が、無料で体験できますよ。英語の掲示板としては、アメリカで大きな利用者数を誇る募集掲示板サービスCraigslistの東京版が、最も募集が多く活発でしょう。

紙の雑誌など

ネット以外では、個人広告を載せている新聞や雑誌があります。

ルームシェアが一般的に行われている国では、地域の無料新聞(関東でいうショッパーとかサンケイリビングとか)の個人広告欄や、個人情報誌(日本では昔「じゃまーる」という雑誌がありました)の数割は、こういったシェアメイト募集の広告で埋められています。

しかし、日本の場合は、ルームシェア自体がそこまで一般的ではないので、それらに相当する新聞や雑誌を見ても、ほとんどそういった広告は見つかりません。

外国人とのルームシェアでも良いという場合は、ルームシェアのある国から来た、シェアに慣れた人たちを探すのに、彼らが読むような新聞・雑誌を使うという手があります。

英語のものが多いのですが、Tokyo Notice BoardやMetropolis(旧Tokyo Classified)、関西ではKansai Scene(旧Kansai Timeout)といった無料英字雑誌には、かなりの数のルームシェア募集広告が載っています。インターネットに比べると、印刷の分だけタイミングが遅くなるのですが、こういった無料雑誌に文字広告を出す(数千円かかります)と、その雑誌の読者で部屋を探している人から連絡が来ることがあります。これらの雑誌は、外国人が集まるレストランやバーなどに置いてあることが多いので、見かけた際はチェックしてみてはいかがでしょうか。

基本的には、どの雑誌も、大家側(=お金を取る側=商売でやってると思われる側)の広告はお金を取り、店子側(お金を払う側)は安く、または無料ということが多いようです。大家といっても、自宅の部屋を貸す程度で商売とされるのは不本意ですが、大規模に商売としてやっている人もいるので、向こうにしてみれば区別ができないところもあるのでしょう。

中には、「○○駅付近で3部屋ぐらいの物件を借りてシェアしましょう」なんていう、実は大家なんじゃないかというグレーな広告もありますが、これだと無料になる雑誌もあります。

部屋を探している人の広告に反応する場合と、こちらから部屋があるよという広告を出す場合のそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。

photo credit: Happysmurfday

募集の方法(部屋を探している外国人を探す)

ad2

photo credit: mrtruffle

前節で出てきた新聞や雑誌を入手したら、個人広告の載っているページから、”Room
wanted”, “Accommodation wanted”, “Share wanted”などのキーワードを探しましょう。日本語の場合、まだそういうコーナーを持つ雑誌を見たことはないですが、「部屋を探している人」とかそんなジャンルになるでしょうか。今はなくなってしまった個人広告誌「じゃまーる」では、「その他」のところにルームシェア募集広告が載っていました。

広告によって、相手の連絡先はさまざまです。電話番号、携帯電話の番号、住所、電子メールアドレスなどが、一つだけ書いてある場合もあれば、複数書いてあることもあります。また、電話の場合は、「何時から何時まで」とか「何時以降」とか限定してあることもあります。

広告が外国語で書かれていて、会話に自信がなければ、メールを出しましょう。ただし、相手の条件がすごくよければ、他の人もどんどん連絡するでしょうから、電話番号があればすぐにも電話したほうがいいかもしれません。

電話するなら、こんな感じでしょうか。

(英語の場合) Hi, my name is akky. I saw your ad on the Tokyo
Classified. Are you still seeking accommodation?

もし、「まだ見つかってない」などと言われたら、自分の物件の説明をします。

Well, I have a vacant room near by Hiyoshi. Rent is 50,000
yen.

相手の広告に、相手の希望地域などがない場合は、それらも聞いて、あなたの物件がそこから近いかどうかなども説明しましょう。(中には詳しい人もいるでしょうが、土地鑑のない人も多いので)

Where are you living now? And to where do you have to commute?

場所や家賃の説明で、相手が興味を持ったようであれば、相手もいくつか質問をしてくるでしょう。それらに答えていきます。

そして、質問が一通りつき、まだ興味が残っていれば、部屋を見に来たい、と言ってくるはずです。
都合のいい日時を約束しましょう。念のため、当日突然都合が悪くなったときなど、お互いにどこに連絡すればいいか、なども交換しておくといいです。

募集の方法(自分の部屋の広告を出す)

Print

広告は、まず、字数が制限されています。最大何文字まで、という制限もあれば、単語数や行数で値段が変わるものもあります。なるべく少ない単語数・行数で、しかも最低限必要な情報は落とさずに、文面を考えなければいけません。

あまりに情報を削りすぎると、こちらの要求にあわない人たちからの問い合わせが増えて大変になります。初めて広告を出したとき、「東京の西」と書いたところ、「そこは六本木に近いのか」とか「神谷町に勤めてるんだけど」とかの、うちに住むには遠すぎるんじゃ、という電話が殺到して大変でした(始めた当初は紙の無料雑誌に電話番号を載せて募集していたので。今ならネットでメールですね)。

不特定多数の目に触れることを考えると、住所、自宅電話、フルネームなどのすべてを載せるのは、やめておいた方が安全だと思います。うちの場合は、電話とメールアドレスを載せましたが、国際電話会社の営業とか、スカイパーフェクTVの代理店の営業とかから勧誘がかかってくるようになりました。名前も、苗字か下の名前のどちらか、あるいはニックネームでも十分でしょう。いつも電話に出られるような仕事の人ならともかく、今なら電話は載せない方がよいと思います。

募集を投稿するのは、もちろん、Alexaなどで日本一アクセスが多いルームシェアサイトとされたルームシェアジャパンで!

photo credit: shin_mnky_41

電話での説明

Phone Collection!
Phone Collection! / tornatore

募集に、メールアドレスだけでなく、電話番号を書いた場合には、急いでる人やせっかちな人から、電話での問い合わせが来ます。特に募集を外国語で出した場合、外国語での電話を受けることになりますから、言葉に自身がなければ、準備しておかないと辛いでしょう。

電話で会話するレベルではない、という場合、できればメールアドレスだけにしておいて、メールでやりとりするのが無難です。しかし、日本についたばかりの外国人などだと、仮の宿にいてメールが読み書きできないかもしれないので、そういう人も考えて間口を広くしたい、という場合には、電話番号を載せたいこともあるでしょう。

なんとか話せる、というレベルでも、必ず聞かれるだろうという質問を、あらかじめ予想して、それに対する回答を作っておくといいかもしれません。実際に電話を受けたときには慌てたり焦ったりするものです。

また、メールでやりとりしていても、実際に部屋を見に来てもらうとき、お互い調整してその日時を決めるときは、電話が早いから電話で話そうよ、ということになることもあります。当日の緊急連絡先として、電話番号を交換することもあります。ですから、メールでなるべく済まそうという人でも、多少の電話は必要です。

この場合にも、駅のどの出口で、どんな目印で待ち合わせるとか、そういった必要そうな文章を予測して、考えたり書き留めたりしておくといいかもしれません。

英語のインタヴュー(その1)

interview-english

credit: freedigitalphotos.net

やはり、百の言葉より、直接来てもらって部屋を見せるのが、話が早いでしょう。
電話だけで「よし、じゃあそこに住むことにします」なんてことは、少なくとも僕のフラットでは、起こったことがありません。ですから、電話でいくつか質問に答えて、それでもまだ興味があるようだったら、自然と、「じゃあ、一回見に来てくださいよ」ということになります。言い方はこんな感じ。

  • I think you’d better come and see the room.(実際見に来たほうがいいね)
  • Why don’t you come to see here? (同上)

あるいは、電話の中で向こうからこんな風に言ってきます

  • So when will you be available? (で、いつなら都合がいいです?)
  • Could I see the room? (部屋を見せてもらっていいかな?)

あなたの都合がよい日、時間をいくつか言って、選んでもらえばいいでしょう。可能であれば、部屋の見栄えがよくなる時間に紹介できるとよいです。日当たりのよくなる時間帯とか、隣の学校から児童が帰宅して静かになった後とか。

すっぽかしには注意です。約束しても、平気で来なかったりする人がたまにいます。僕も2回ほどこれをやられてます。当日あなたの都合が悪くなることだってあるし、相手の電話番号は必ず聞いておきましょう。約束したのに、何も言わずに来ないような人は、一緒に住んでも色々と問題を起こすに決まってるので、もし来なかったからといって、わざわざ電話して引き止める価値のある人ではないですが、「連絡先を言わせておく」ことは、すっぽかしの防止にはなります。

駅からわかりやすいようなら、フラットまでの道順を説明してもいいですし、相手にファックスがあれば、地図を送ります。あるいは、駅でまちあわせて迎えにいくという約束もありえるでしょう。

僕の場合は最初はずっと迎えに行ってました。潜在的なフラットメートに、フラットまでかかる時間や周りの街の様子なども含めて判断してもらいたいので、駅から案内しながらいっしょに歩き、店を教えたり、歩きながら、どこから来て、なにをしてるのか、といった基本的な事柄を聞き出したりします。

ただ、件数が増え、すっぽかしもでてくると、だんだん大変になってきたので、ファックスで地図を受け取れる相手なら、地図を送って自分で来てもらうことが増えてます。

ルームシェアの面接で話すべきこと、聞くべきこと

interviewer2

photo credit: East Georgia State College

さて、当日のインタビューです。

いきなり面接をするよりも、先に物件の中や貸し出している部屋を見てもらうのがいいかもしれません。キッチンはここ、トイレはここ、など案内しながら少し雑談もすると、初対面の緊張も取れてきます。

ひと通り見終わったら、座って面接を始めましょう。初対面ということや、聞くべきことを系統だてて思い出せないということなどがあるため、しーんとしてしまうこともあるでしょう。聞くべき項目を、あらかじめメモに書いて持っておくのもいいでしょう。

面接で質問する内容(貸し手)

  • どうして部屋を探しているんですか? (今のところを出「なければならない」としたらどうして?)
  • 何をしている人か伺ってもいいですか? (職業、家を出る時間や家に帰る時間)
  • 家賃はどうやって払いますか? (収入、仕送り、貯金)
  • 休日はいつですか?
  • 仕事や学校に何時にいって、何時に帰りますか?
  • 恋人を部屋に連れてきたり、泊めたりしますか? もしするなら頻度は?
  • 友人を部屋に連れてきたり、泊めたりしますか? もしするなら頻度は?
  • 掃除・ゴミ出し・皿洗いなどはこまめにしますか?
  • 休日はどう過ごしますか? 趣味はありますか? (家にいることが多いか、騒音や異臭の出る屋内の趣味があるか)
  • テレビは見ますか、どんなテレビを見ますか (リビングに共有テレビがある時などは、趣味があっている方がよい)
  • ルームシェアの経験はありますか?
  • これまでのルームシェアのトラブルで嫌だったことは?
  • なにか宣言しておくべき変わった癖や趣味などはありますか?
  • 今後誰かが出ていって次の人を募集する時に、募集に入れてほしい条件はありますか? (例: 現在たまたま全員が女性ですが、男女どちらでも構わず募集します。それで問題ないですか?)
  • 現在の家賃や光熱費の分担割合について、納得のいかない点はないですか?

面接で質問する内容(借り手)

  • どうして借り手を探しているんですか? (前のシェアメイトは円満な理由で出ていった/出ていくのですか?)
  • 各シェアメイトが何をしてる人か聞いてもいいですか? (職業、家に人が多くいる曜日や時間帯)
  • 各シェアメイトの休日や出勤・帰宅時間はいつですか?
  • 恋人を連れてきたり泊めたりするシェアメイトはいますか/多いですか?
  • 友人を連れてきたり泊めたりするシェアメイトはいますか/多いですか?
  • 掃除・ゴミ出し・皿洗いなどはこまめにしますか?
  • 各シェアメイトは、休日はどう過ごしますか? 趣味はありますか? (家にいることが多いか、騒音や異臭の出る屋内の趣味があるか)
  • このルームシェアでこれまでどんなトラブルがありましたか? どう解決しましたか? (または、まだ解決していませんか?)
  • 共用部分の掃除やゴミ出しはどうしていますか?
  • 冷蔵庫の管理はどうしていますか?
  • 他にルールや取り決めはありますか?
  • 光熱費はどう分担し、誰がどう支払っていますか?
  • 一緒にご飯を作ったり食べたりすることがありますか? その頻度は?
  • ルームシェア内でパーティーをしますか? するなら、どれぐらいの頻度でしますか?

メモしておいた内容を質問し、答えてもらっているうちに、メモ以外の疑問点も出てくるでしょう。それらも尋ねると良いですし、メモにも反映して、この次からの見学・面接でも聞くようにしましょう。

答えるときの態度にも注意

質問に対して答えるときにも、その人の性格が出てきます。答え方が誠実かどうか、わからないことはわからないと言ったり、後で調べて連絡しますと言ったりするなら良いですが、わからないけどそんなことは重要じゃないでしょう、などと答える方が言ったとしたら要注意です。

あなたが大事だと思った質問に対して、それが重要だと思ってないように見えたら、それもルームシェアを初めてからお互いの意識が合わずに問題となるポイントかもしれません。

面接の切り上げ

人によりますが、30分から1時間ぐらいで、だいたいの話は済ませられるかと思います。お互い質問することが思い浮かばなくなったら、面接はお開きとしましょう。

その場で借り手が即決し、借りたいということもなくはないですが、普通は借り手側も何件か同時に見て回っているので、そのような場合は少ないでしょう。ものすごく魅力的な部屋を格安で貸している、とかでなければ、「今すぐ決めたい」「すぐ借りたい」という借り手は少し警戒をしてもいいぐらいです。それほど切羽詰まって新しい部屋を探さなければいけないのはどうしてか、前のところでトラブルがあって住むところを失ったのかもしれません。

検討して気に入ったら連絡ください、後で質問を思いついたらメールで聞いてください、などと伝えて帰ってもらうのが、一番多いパターンだと思います。

どんな人がくるの?

who-comes

credit: freedigitalphotos.net

うちに問い合わせてきた人、部屋を見に来た人、を分類してみれば、

年齢は20代から30代がほとんどです。それ以外には、自分でホームステイ先を探しているという13歳のアメリカの少年の問い合わせがありました。

Metropolis(旧 Tokyo Classified)の読者の3割は日本人という話をどこかで聞いたことがあります。英字新聞を読む日本人も多いようですし、英語の広告だけを出していても、英語の好きな、あるいは英語を勉強している日本人も、問い合わせてきます。日本人で一番多かったタイプは、留学などで海外でルームシェアの経験がある女性でした。

国籍は、オーストラリア、カナダ、アメリカ人あたりが多く、韓国、台湾、香港、シンガポール、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、デンマーク、イタリア、インド、レバノン、ペルー、タンザニア、ケニア、フィンランド、スウェーデン人などもいました。

職業は、英語圏出身者はほとんどが英語学校の講師で、たまに在日米軍の軍人がいます。それ以外は、日本語学校の学生、大学院の留学生、工場への出稼ぎ労働者、外資系企業の社員、大使館職員などといったところです。

性別は、男女半々といったところでしょうか。その時のシェアメイトが男ばかりの時でも、外国人の女性からの問い合わせは減りませんでしたが、日本人の女性からの問い合わせは減りました。これは、日本の女性はやはり男性達の中に一人というのを不安に思う人が多いのかなあ、ということかと思ってます。みんなじゃないでしょうけど。

もちろん、英語以外の広告をそれなりのところに出せば(書ければ)、問い合わせしてくる人の出身の傾向も変わってくるでしょう。

ルームシェアの募集は忙しい?

busyness-landlord

credit: freedigitalphotos.net

募集をかけるときが、ルームシェアの大家(あるいは管理人)としての最も忙しいところです。仕事を持つ身であれば、たくさんの問い合わせに答え、何人もの応募者を迎え、交渉し、説明するという作業は、休日をなくしてしまうほど忙しい場合も、ないとは言えません。

だから、なるべく、手間がかからないような工夫をすることが大事です。

なんといっても効果的なのは、長期滞在者を優先することです。1年、2年と住みそうなフラットメートを見つけられれば、その人がいる間は、次を探さなくていいわけですから。たくさんの人と出会って、色々な経験がしたい、なんていう特別な気持ちでもない限り、長期間住みそうな人を選んだほうが、楽です。

可能であれば駅まで迎えに行かなくてもいいような算段も考えるべきでしょう。わかりやすいところの物件が用意できればベストですが、eメールやファックスで地図を送ったりして、直接家まで来てもらえるなら、楽ができます。

来る人来る人、みんなが聞くような質問は、回答集を用意しちゃっておくのも効果的。特に英語で説明しなきゃいけない相手ならね。質問&回答集を渡して、そのまま読んでもらってもいいですね。

そして、なるべく多くの見学者を、同じ日にまとめて案内し、その日は家事をする日、とでも割り切ってしまいましょう。意外と、洗濯や掃除で充実した日になるかもしれませんよ。