ワンルームマンション規制は将来のルームシェアを増加させるかも

東京都心の多くの区で、若者向けのワンルームマンションが建てにくくなる、いわゆる「ワンルームマンション規制」の条例が制定されている、というニュースがありました。

ワンルームマンションの建築を規制する区の条例が、都内で相次いで施行されるなど規制が広がっている。面積が25平方メートル未満の部屋を持つマンションが建てにくくなるというものだ。面積を増やせば家賃が高くなることも予想され、学生や高齢者が住みにくくなるという批判もある。しかし、こうした条例が制定される背景には、単身者のゴミ出しのマナーの悪さや自転車の路上駐輪が問題化していることがある。

25平方メートル未満「ノー」 都内で広がる「ワンルームマンション規制」 : J-CASTニュース

条例の内容は区によって違いますが、20平米、25平米以下といったサイズが小さなマンションをたくさん作れないようにするというものです。既にその地域に住んでいる人たちの希望によって、単身者が借りられる(狭いけど)安い賃貸を減らす目的で制定されているようです。

記事では、ワンルームマンションに住む人に対する苦情(ゴミ出しのルールを守らなかったり、自転車の停め方が悪かったり、騒音がひどかったり)がある、と文京区の担当者に語らせていますが、ファミリーであれば必ずマナーが良いわけでもないでしょうし、区や政治に働きかける時間や能力のあるファミリー世代が、ばらばらで投票率も少ないであろう若者世代を遠ざけようとしているようにも見えますね。

ワンルームマンションを作りにくくしたからといって、都心の一人暮らしの独身者や若者が増えなくなるわけではないでしょう(日本全体では人口減少でも東京は増加)。このような規制が続くと、既存住民が望むファミリー向けのマンションは「作れるけど借り手不足」、ワンルームマンションなどが対象にしていた独身の若者は「ワンルーム不足で規制の緩い郊外暮らしを余儀なくされる」ということも起こるかもしれません。

そうなると、ファミリーマンションを活用して安く住める「ルームシェア」は、都心部でますます希少で価値のある選択肢となるかもしれませんね。そもそもワンルームマンションは使用時間の短いキッチン・バス・トイレなどを一人一人が持たなければいけない非効率な暮らし方で、海外ではファミリー向けでルームシェアすることで若者や独身者もファミリーと同じように過ごせていたわけですから。

起業家とルームシェア

アメリカのルームシェア募集サービス Roomi のCEO アジャイ・ヤダブさんが、Forbes に「起業とルームシェア体験」についてのコラムを寄せています。

ルームシェアをする起業家は珍しくないだろう。限られた資金からの出費を節約することができるだけでなく、最良の相手を見つけられれば、起業家としての自分に最良の影響を与えてくれる。

Forbes Japan

ヤダブさんは、「ルームメイトがいることで、だらけずに頑張れる」「会話・議論をする力が仕事にも役立つ」「仕事がすべてではないという視野の広がりが持てる」など、ルームシェアを通した経験が自分の起業に役に立っている、と語っています。

ニューヨークで40代以上のルームシェアが急増

Curbed New York の記事によると、ニューヨーク市でルームシェアをする人の7人に1人は、40歳以上だそうです。

これは、イギリス/アメリカでルームシェアサイトを運営するSpareRoom: Find Roommates and Rooms to Rent” target=”_blank”>Spare Roomによる調査結果ということ。

40代以上のルームメイトは急増しているそうですが、必ずしも全員が節約目的ではなく、1割は恋人との破局、23%が離婚や死別をきっかけとしてルームシェアを始めた(or ルームシェアに戻った)ということ。

アメリカのように長年ルームシェアが普及していたところでも、一番多いのは家賃を高いと感じる若者であることは変わりません。しかし、記事にあるように「出張から帰ってきた時にそこに誰かが居ることは驚くほどナイスで心地よいものですよ」と考えるような独身の40代もいるということですね。

日本では売買に比べれば家賃の額はそれほど上がっておらず、ニューヨークやサンフランシスコのように「望まないルームシェア」に入らざるを得ない層は比較的少ないだろうと思いますが、東京都心部のように売買の相場も上がっている便利なところでは、家賃も高くなっていく可能性はあるかと思います。

また、勤続年数が上がれば給料も上がる、というひと昔前の習慣も必ずしも約束されておらず、年齢に関わらずルームシェアという選択肢が考慮に入ってくることは日本でも増えていくかもしれません。

そんな時に、コスト面だけで嫌々始めるのではなく、ルームシェアの良い点、例えば上で書かれたような社交の面などを理解して楽しめるようであればいいですね。

via DailySun New York

イスラム教の女性とのアメリカでのルームシェアを描く漫画「サトコとナダ」

「サトコとナダ」はアメリカの大学に通うサトコと、サトコとルームシェアをするサウジアラビア出身の大学生ナダの共同生活を描く4コママンガ。

ナタリー

ルームシェアでの異文化交流ものですね。トランプ大統領絡みでいろいろと悪いニュースが出ている昨今ですが、一緒に住むというのは相手を理解するうえでとても良い方法ではと思います。

掃除についてのルール

ルームシェアをされている皆さんは、普段の掃除についてどのように取り決めていらっしゃるでしょうか?

私は現在2度目のルームシェアをしているのですが、掃除に関しては以前のルームシェアの時から、何かと思うところがありました。

今日は、ルームシェアをするにあたってとても大切なポイント、掃除について考えてみたいと思います。

当番制にするとどうなるか

(credit:jarmoluk

私が以前シェアしていた時は5人暮らしだったので、途中から当番制になりました。当番制にすると、みんなが平等に掃除やゴミ出しをするようになるので、部屋もきれいに保たれるのですが、やはり問題点もあります。

まず、忘れる人が出てくるということ。周りが声をかければいいのですが、自分が出かけていた間に、やってくれているようないないような?仕上がりの判断に迷うことがあります(笑)

きれいの尺度は人それぞれですから、自分から見ればやり残しているようでも、当人からすればきれいにしたつもりだったりもするのです。

やってくれたのに「掃除してくれた?」なんて声をかけたら、「やってあるでしょ!」と気を悪くすることもあるでしょう。

「ゴミ出しを忘れてしまったのかな?」と何も言わずに数日間待っていると、その次のゴミ出しも逃してしまったり。気づくのはいつも同じ人で、その度に注意するのも嫌なものです。

また、土日休みの人は平日の掃除ができなかったり、水周りの掃除まできちんとやらない人が出てきたり…ルールを設ければ、その分トラブルが発生することもあるものです。

気づいた人がやる

(credit:stevepb

気づいた人がなんとなくやる、というパターン。

これも、気づく人はいつも同じ…というよりも、「そろそろ掃除をしなきゃ」と真っ先に思うのが同じ人なのです。他の人は、まだ掃除をする段階ではないと感じているのでしょう。見て見ぬフリ、という人も中にはいるのかもしれませんが。

我が家もこのやり方で、掃除はほとんど私がやっています。私は特にきれい好きでもなく、どちらかというと面倒くさがりなので掃除はあまり好きではありません。

現在のシェア生活は、全員がルームシェア経験者ということもあり、ルールはほとんどなく、掃除やゴミ出しも気づいた人がやっています。

他の2人はまったくと言っていいほど掃除をしませんが、掃除をした後は「ありがとう」と声をかけてくれたり、ゴミ出しを率先してやってくれるので、まぁ良しとしています。

このように、掃除が苦手な人はゴミ出しを積極的にやるなど、他で代わりになることがあるといいですね。

解決する方法

もしも誰か1人に比重がかかってしまう場合、ここは思い切って、ハウスクリーニングを月に1度業者に頼んでしまうとか、もう少し安く済ませたいならば一般の方に掃除を依頼する方法などがあります。

もともとルームシェアで節約できている分、清掃は外部に頼んでも、安く済ませられるケースも多いことと思います。

そんな余裕はないという場合は、まずは当番制を取り入れてみるのも良いかもしれません。

また、掃除は必要最低限で済むように、各々が習慣化できると楽になります

私は自宅でPC作業をすることが多いので、休憩がてら中断して、床やテーブルの上を掃除しています。これが意外と程よいインターバルになり、リフレッシュできるのです。

次の休憩の時には食器を洗おう、その次はトイレ掃除をしよう、などと決めて行うと、毎日簡単な掃除だけで済むようになり、家事も苦になりません。

友人同士でシェアを考えているなら、お互いの部屋を一度訪れて、生活習慣を覗いてみるのも有効かもしれません。掃除をするタイミングが近い人同士は、ルームシェアもうまくいく可能性が高いのではないでしょうか。

相手や自分の生活習慣をしっかりと把握し、尊重し合うことが大切ですね。

3人同居の光熱費はどれくらい?バランスの良い配分を考える

ルームシェアをするにあたって、家賃や光熱費の割り方を工夫されている方も多いのではないでしょうか。

先月から2度目のルームシェアを再開した私は、都内に3人で住んでいるのですが、よく「3人でシェアすると光熱費はどれくらいかかるの?」と聞かれます。

ライフスタイルの違いによって、住み方も暮らす人の数だけ変わるルームシェア。

3人暮らしではどれくらいの光熱費がかかるのか?さらに、不公平感を出さないために、家賃や光熱費の支払いをバランスよく配分するポイントを考えてみましょう。

実録!我が家の光熱費

(credit: stevepb

我が家は私と、山ちゃん、ミッキーの3人でルームシェアをしています。

山ちゃんは仕事で家を空けることが多く、私とミッキーは自宅で仕事をすることも多いため、家にいる時間が長めです。

家賃や電気・ガス・水道代は、今のところすべて3等分。

支払いは、私が月末に家賃と一緒に取りまとめて、クレジットカード払いにしています。

参考までに先月の光熱費の内訳を書き出してみると・・・

  • 電気代:2,890円
  • ガス代:4,907円
  • 水道代:3,995円(2ヶ月で7,890円)

合計で11,792円で、一人当たり3,930円です。

電気代の安さが際立っていますね。電力会社を変えたからかもしれません。

3人も同居すると、帰宅時間がバラバラになるので1日中電気がついていたりしますが、それでこの料金は安いと感じます。

ちなみに、総務省統計局による2015年の調査によると、一般的な3人世帯での毎月の電気代の平均は11,296円、ガス代が6,064円、水道代は4,000円だそうです。

ポケットWi-Fiだけで3人の同居生活はできるか?

インターネットは今後光回線をつなぐ予定ですが、現状はミッキーが持っていたポケットWi-Fiをみんなで使っています。



  • Wi-Fi(容量制限なしプラン):4500円

ミッキーに限り持ち出しても良いという条件で、私と山ちゃんが1,000円ずつミッキーに支払っていますが、最近はミッキーもあまり持ち出していません。

3人が同時に重い作業をすることはめったにありませんが、全員がPCを使う時間帯はあります。

それでも、Wi-Fiが途切れることはほとんどなく、3人中2人が動画を見て、1人はネットサーフィン程度なら、特に支障はありません。

時々、深夜0時前後になると少し途切れることがあるのですが、これはWi-Fiを使う世帯が多くなる時間帯で、回線自体が混み合うためやむを得ないのだそうです。

「絶対にサクサク動いてくれないと困る!」という方は光回線などを利用した方が良いかもしれません。

(credit:ivke32

家にいる時間の長さが違うなら工夫を

ルームメイト全員が同じくらい光熱費を使用していればいいのですが、あまり使っていない人がいると不公平感が出て、トラブルの原因になることも。

我が家では、家賃や光熱費はすべて3等分ですが、山ちゃんはあまり家に居ません。

現状は、洗剤やティッシュペーパーなどの共同で使う雑費代を、私とミッキーが負担していることで帳尻を合わせています。

他にも、家賃の管理費分を免除してあげたり、光熱費の端数をその人だけカットして、多く使っている人が払うなど、バランスの取り方はいろいろあります。

ポイントは、あまり差をつけすぎないこと

最初はそれでうまく行っていても「あいつ、少なく払ってるのにいつも電気つけっぱなし・・・」と多く払っている方が不公平感を感じたり、反対に少ない方が気を遣って家に居づらくなる、ということにも配慮が必要なのがルームシェアなのです。

3人以上の同居になると、基本料金をみんなで割れるので安くなる一方、とたんに節約意識が薄れてしまうこともある光熱費。

1人だけが節約に励んでも、他の誰かが無駄使いしていては意味がありません。

きちんと話し合って、ルームメイト全員が共通意識を持てるように心がけたいですね。

2度目のルームシェア!意外なその相手とは?

最近、1年半ぶりにルームシェアを再開しました、haseです。

今回のルームシェアは期間限定となりそうですが、気心の知れた仲間同士楽しく暮らせています。

ここでのコラムを通して、ルームシェア生活の真の姿を、リアルタイムでお届けできればと思います!

今回は、シェアメイトと再びシェア生活を再開するまでのお話から、暮らし方のひとつのアイデアとして考えてみたいと思います。

ささいな一言から実現した2度目の共同生活

the-boys-1732884_640(credit:peterbb)

私は以前、大きな一軒家に5人でルームシェアをしていました。

その後は企業が管理するシェアハウスを経て、ひとり暮らしをしていたのですが、一軒家でシェアしていたうちの2人と、1年半ぶりに再びシェア生活をすることになったのです。

1人は私と同じように、一軒家を出てひとり暮らしをしており(以下:山ちゃん)、もう1人はまだその一軒家でのルームシェアを続けていました(以下:ミッキー)。

きっかけは、3人で食事をしていた時に放った、山ちゃんの一言でした。

「ルームシェアした後のひとり暮らしって、こんなに寂しいとは思わなかった!家賃もかかるし、海外に行く資金貯めたいのに全然貯まらない」

それを聞いたミッキーが、3人で一緒に住もうと提案してくれたのです。

ミッキーも、より職場に近い所に引っ越したいと考えていて、ちょうど良いタイミングでした。

私も、賑やかな日々の後の一人生活は、正直寂しいと感じていましたし、手狭になってきたワンルームの自宅を事務所として使い、都内の便利な場所に3人で住むのも良いかもしれないと考えました。

何より、約1年間生活を共にして人となりも分かっていたので、この2人ならまた一緒に生活したいと思えたのです。

ルームメイトは、意外と身近にいるかもしれない

私たちは翌日からさっそく行動を開始し、都内の3DKのマンションを借りました。

1人ではとても手が出ないような家賃でも、便利な立地に住むことができ、ルームシェアの醍醐味を今まさに実感しています。

とはいえ、「ルームシェアしたいけど相手がいないし、初対面の相手と仲良くできるか分からない」「もしも生活スタイルが合わなかったらどうしよう」そんな風に思いとどまっている方もいらっしゃると思います。

身近にいる気の合う友達と、一緒に住んでみたら快適で楽しく過ごせたという例もありますので、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

さらに視野を広げれば、選択肢は友達だけではありません。

私の友人は、仕事仲間の3人でシェアしていたことがあり、とても楽しそうにくらしていました。

職場が同じということは生活スタイルも似ているので、上手く行きやすいのかもしれません。

クリエイティブな仕事をしている方同士なら、一緒に暮らすことで仕事面でも効率がよく、プラスになることも多いでしょう。

ちなみに、個人的には2人よりも3人以上の方が、上手くいきやすいように思います。

2人だと言いづらいことも、3人だったら気軽に話し合えたり、バランスを取れることが意外とあるからです。

以前のルームメイトと、再びシェアするという選択

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(credit:Lohrelei)

一度何人かでシェアしてみて、生活スタイルが似ていたり、気が合う仲間同士で再び共同生活をする。

そんな選択肢があっても良いように思います。

私の例でも、一軒家で5人暮らししていた時の残りの2人についても、いつかおしゃれで大きな家にみんなで暮らしたり、自由度の高い住環境の共有ができればいいねと話しています。

どんな形になるかは分かりませんが、いざという時に住環境を含め、頼りになる仲間がいるというのは、メリットも大きいのではないでしょうか?

学校の友達とも、職場の仲間とも違う、ルームメイトという存在は特別です。

私は、仕事上でもつながりができました。

新たな可能性が広がるという意味でも、ルームシェアを検討している方には、ぜひおすすめしたい暮らし方の一つです。

ルームシェアに理想的な間取り、部屋の広さはどれくらいですか?

先日、こんなご質問をいただきました。

「友人と2人でルームシェアをしようと思うのですが、2人とも実家暮らししか経験したことがなく、お部屋の広さや間取りなど、どれくらい必要なのかイメージが湧きません。どのようなお部屋が最適なのでしょうか?」

友人とルームシェアしようと決まった場合、どのようにお部屋を探していけば良いのか、わかりませんよね?

今回はこのご質問のように、友人と2人でルームシェアすることを想定して、間取りや部屋の広さについて、考えてみましょう。

理想的な間取りは2DK〜2LDK

black-forest-village-1538560_640(credit:pleccese)

2段ベットなどを活用したドミトリー形式ではなく、ひとりひとり個室を設けるという場合、理想的なのはやはり2DK、もしくは経済的にもう少し余裕が持てそうなら、2LDKが理想でしょう。

面積でいうと、40平米前後はあるといいですね。

欲をいえば、バス・トイレは別々の方が、気兼ねなくお風呂に入れるので、使い勝手が良いですね。

2Kという間取りもありますが、こちらは活動スペースが自分の部屋しかなくなる、ということになります。

リビングがあれば、それぞれの個室はそこまで大きくなくても、大丈夫かと思います。

住み始めてみると、個室の大きさよりも、それぞれの部屋に優劣が少ないことの方が重要かもしれません。

私は以前のルームシェアで、自分の個室が3,3畳だったことがありますが、その分家賃を安くしてくれたので、特に不満はありませんでした。

ないよりはまし、といったところでしょうか。

ただし、その時は、ミニマリスト並みに物を減らすよう努力しました。

物が多い方はかなり荷物に占拠されてしまうので、5畳くらいは欲しいですね。

ちょっと微妙な1LDK

kitchen-1675190_640(credit:PIRO4D)

最近増えてきた間取りの、1LDKというタイプ。

寝室を同じにするカップルや夫婦なら良いのですが、友人同士の場合、個室が一つだとリビングの使い方が中途半端になってしまいます。

「俺はあんまり家にいないし、リビングで適当に寝るからいいよ!」と最初は意気込んでも、個室のある人との不公平感は否めませんし、リビングに私物が散乱することになるかもしれません。

どうしてもリビングを1人分のスペースとして使用する場合は、家賃の負担額を下げたりして、バランスを取ることが大切です。

同じ面積であっても、個別の部屋になっているのと、簡易的なパーテーションで区切られたスペースとでは、実際に生活してみると、やはり違いが出てきます。

かといって、個室を寝室として、リビングを活動スペースとして共有すると、生活リズムの違いや寝ている時のいびき、起床時のアラームがうるさいなど、問題が出てくることも。

もともとドミトリータイプであれば、そんなことも言っていられないのですが、これから少人数でお部屋を借りるという方には、個人的には人数分の個室をおすすめします。

リビングがないとどうなるか?

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(credit:Unsplash)

先ほども少し取り上げた、2Kのタイプや、2DKでもダイニングと呼べないほど狭い物件もあります。

そうなると、くつろげる共有スペースが無いに等しくなるので、交流する機会が減っていく可能性も。

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初対面同士のシェアなどで、交流が少ない方が好都合だというケースなら問題ありませんが、ここはせっかくのルームシェア!

リビングやダイニングでたまには一緒に話したり、家飲みができる時間なんかもあると、楽しく過ごせて仲も深まりますね!

個人的には、初対面同士だからこそ、交流を深めやすい間取りの方が良い経験になると思います。

とはいえ、リビングやダイニングがなければ、お互いの部屋にお邪魔して鍋パーティー、なんていうのも、それはそれで楽しそう。

少しでも家賃を減らしたいという場合は、アイデアを出し合って工夫してみましょう。

2人入居可の物件を選ぶこと

実際に物件選びをする際の注意点として、「2人入居可」「ルームシェア可」などと表示されている物件を探しましょう。

もしくは、表示がされていなくても可能な物件も案外あります。

「ルームシェアをする予定なのですが、大丈夫ですか?」と契約前に確認しておきましょう。

中には「夫婦なら良いけれど、ルームシェアはダメ。」

という大家さんもいらっしゃいます。

事前に不動産屋さんに条件としてお伝えしておくことが大切です。

ルームシェアに適した物件を探すのも、なかなか骨の折れる作業ですが、最近では都市部を中心に、シェア向けの物件なども出てきています。

2人とも収入があれば、審査に通りやすいという利点も。

「実際にシェアするとどんな風になるのか?」考えながら、物件探しにチャレンジしてみましょう!

ルームシェアとテレビとNHK受信料 – 判決から

こんなニュースが届きました。

テレビ備え付けの賃貸物件で、NHKの放送受信料を入居者が支払うべきかどうかをめぐり、元入居者とNHKが争っていた裁判で、東京地裁(佐久間健吉裁判長)は10月27日、「物理的・客観的に放送を受信できる状態を作出した者」に支払いの義務があるとの判断を示し、元入居者の男性に受信料の返金を認める判決を下した。

テレビ備え付けの賃貸物件 入居者は「NHK受信料の支払不要」と判決 – ライブドアニュース

このニュースではレオパレスのマンスリーマンションだったようですが、「テレビ付きで貸した部屋の受信料は誰の負担か?」という点では、もしルームシェアで貸す側が部屋にテレビをつけて貸しても、同じような状況になるかと思います。

今回は地裁の判決で、これから高裁、最高裁とまだまだ裁判が続く可能性はありますが、とりあえずは、「テレビを付けて貸したんだから貸し手にNHK料金を払う責任がある」と考えておいた方が安全でしょう。

(credit: Marcus Onate)
(credit: Marcus Onate)

もし今、ルームシェアをしていて同様の問題で揉めてる人がいたら、この判決が一つの参考になるでしょう。

また、テレビを部屋に設置し、テレビがあることをウリにしているルームシェア大家は、今後はNHKの受信料を誰が払うのかについて、契約書で明記する方が安全です。何も取り決めが無ければ、貸す側の負担になってしまいます。契約前に説明し納得した上で契約すれば、借り手側のルームメイトが契約して支払うという取り決めにすることも可能かと思いますが。

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ルームシェア入門 – ルームシェアとテレビとアンテナ

ルームシェアに向いている人の共通点

こんにちは!ライターのhaseです。

他人と一つ屋根の下暮らすルームシェア生活は、とても楽しい反面、残念ながらうまくいかずに、解消してしまうこともあります。

せっかくのご縁で始めるシェア生活。楽しく過ごすために、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?長く続く秘訣は?

ルームシェアで上手に暮らしている人の、共通点を考えてみましょう。

smilies-1644210_640(credit:Alexas_Fotos)

協調性のある人

協調性の部分で成熟している人は、ルームシェアに向いているように思います。

実際に、長年ルームシェアを続けることができている人には、そのような性格の方が多いのも事実です。

数人で住むという場合は、そういう人がいてくれると、円滑にシェア生活ができるでしょう。とはいえ、その人に任せましょうということではありません(笑)

何事もみんなで協力し合うことが一番ですし、そんな過程も楽しめるのが、ルームシェアの醍醐味でもあるのです。

トラブルに発展しそうなことは、事前に話し合って解決しておく。より快適な暮らしのために、お互い向き合うことも、ルームシェアならではだと思います。

「こんな自分と一緒に暮らしてくれてありがとう!」お互いに、そんな温かい気持ちを持って接していれば、自然と良い雰囲気は生まれるでしょう。

その家の空気は、住む人の一体感によって、どんな風にもカタチを変えていくものです。

他人の価値観を尊重できる人

ルームシェアをしていると、そうじやゴミ捨てなどの家事や、食事のマナーなどの些細なことでも、考え方の違いが出てきます。

これは、それまでの生活環境の違いにより、当然のことと言えます。

大切なのは、価値観を同じにしようとするのではなく、相手の価値観を尊重するということです。まったく同じ考えの相手など見つかるわけがありません。

実家暮らしや、一人暮らしでは発見することのなかった、新しい考え方に出会った。そんな風に柔軟な対応ができると、とてもスムーズに暮らせます。何より、自分自身が楽なのです。

「そういう考え方もあるんだな」と、新しい価値観に興味を持ったり、楽しめるくらいの、余裕が欲しいものですね。

そういう発想ができる視野の広い人は、ルームシェアに向いていると言えます。

相手を思いやれる人に対しては、相手もその人の価値観を尊重しようと、努力してくれます。まさに円満な関係が築けるでしょう。

sunset-1331088_640(credit:marcoreyesgt)

他人に干渉しすぎない

「今日はどこに行ってたの?」「明日の予定は?」

など、自分ではなにげないコミュニケーションの一環のつもりでも、相手にとっては、度が過ぎた干渉と感じることも、あるかもしれません。

「人は人、自分は自分」と、自立できていること。

コミュニケーションを大切にするのはとても良いことですが、何事も節度を持ちましょう。

適度な距離感がわかる人は、ルームメイトからも好かれ、良好な関係が築けている方も多いです。

干渉しすぎず、見放しすぎない。とっても難しいことではありますが、心のパーソナルスペースも、人によって千差万別です。

生活を共にしていく段階で、相手のペースが分かってくることもあります。きちんと向き合って、お互いの心の均衡点を見つけられれば、良い関係性が保てます。

相手のこと、自分のことを少しだけ振り返ってみる

これらの要素を、全部兼ね備えるなんて、実際には難しいですよね。すべてを完璧にしようとする必要はありません。

シェアメイトとの生活を、大切にしようとする姿勢が見えれば、たいていのことは解決してしまうのも事実です。

自分の求めるように動いてくれないからと言って、相手にイライラしてしまいがちですが、相手が自分のことを気遣ってくれてさえいれば、許せることって多いと思いませんか?

「相手にばかり、自分に合わせるように要求していないか?」

「かくいう自分は、相手の思うように行動できているのか?」

時にはそんな風に振り返ってみることも有効です。

これは、ルームシェアに限らず、家族や恋人、夫婦関係にも言えることでしょう。

相手のことを尊重する気持ちを忘れなければ、自己中心的な行動にはならないし、配慮もできるはず。

お互いにそんな気持ちがあれば、大きなトラブルは避けられるでしょう。成長する自分を楽しみながら、快適なシェア生活ができるといいですね!