旅行や帰省での不在

absense

旅行や帰省でシェアメイトがフラットを不在にする場合があります。

シェアメイトが家にいない間は、普段より騒がしいことをするチャンスといえなくもありません。普段シェアメイトに遠慮して呼べなかったような人数の友達を招待して、共用のリビングも広く使ってパーティーをしたり、夜遅くまでだべったり、ということができます。時にはこうやって広いフラットが使えるというのも、シェアの一つのメリットではないでしょうか。

ただし、おおがかりなパーティーや、多人数での合宿をしたりすれば、電気やガスも使うでしょうし、お客が共用のものを壊したり割ったりすることもあるでしょう。無断でやるよりは、たとえ不在であっても断りを入れておくのがいいでしょう。また、パーティーの後、かえってフラット全体が綺麗に整頓されたりしていれば、不在にしていたシェアメイトもよかったということになるのではないでしょうか。

不在の日数が長期にわたる場合など、実際にフラットに泊まった日数の比率を使ったりして、電気代などの光熱費を案分したりすることもできます。僕の場合、ツアーコンダクターで月の半分以上海外に行っているという女の子とシェアしていたときは、こういう計算をしていました。ほとんど家にいないのに同じ額の光熱費を払うというのも変ですからね。

他のパターンとしては、自宅が遠いために平日夜だけフラットに泊まるサラリーマン、とか、週2回だけ都心で仕事がある講師、なんていうパターンも、(募集広告等で)見たことがあります。こういった場合も、シェアメイト全員で相談して、なるべく不公平感が出ないような対応を取るように心がけるといいでしょう。

ただし、月に数回、彼氏のとこに泊まりに行く、といった程度であれば、その日数を申告するのも抵抗あるでしょうし、等分でもいいのではないでしょうか。

ルームシェアなら、初めての街でも頼もしい味方を持てる

local-information

自分が既に住んでいる街や、よく遊びに行っている街でそこのルームシェアに加わるパターンもありますが、よく知らない初めての土地に引っ越すときにルームシェアをする場合も多いでしょう。

初めて住む土地へ、既存のルームシェアに入居する形で引っ越すことの利点として、現地の情報に詳しいシェアメイトの助けが得られるということがあります。

進学や就職、転職などで、まったく知らない土地に移ることになった場合、その新しい街でいろいろなことを調べたり、探したりする必要が出てきます。

そのような新しい発見をすることも引越しの一つの楽しみではありますが、進学や就職で引越ししてきた場合には、慣れない新しい学校や仕事に適応するというメインの苦労もありますし、何から何まで手探りでやっていくのは大変なことも多いでしょう。

新しいルームシェアメイトは、その地域の良質のガイドでもある

ルームシェアで新天地での生活を始める場合、なんといっても、同じ屋根の下にその地域で既に暮らしているシェアメイトがいて、そのシェアメイトを何でも知っている先輩、ガイド役として頼れることは大きな利点です。

I giapponesi e le divise

シェアメイトは、その街に既に数ヶ月から数年住んでいるわけですから、どこになにがあるか、地域の人しか知らない便利な情報なども知っているかもしれません。具体的にいうと、おいしいお店やバー、いいスーパーや商店街の場所や開店時間、美容院や歯医者、図書館や公共プールなど便利な施設などがそれです。

こういった様々な情報を入手するのは、一人暮らしで入ってきたときにはなかなか難しいこともあります。街によっては、有名だったり人気があったりする街で、ガイドブックやウェブサイト、テレビ番組等で紹介されることもあるでしょうけど、それでも、生活情報に関して、実際に住んでいる住人の生の声には勝てません。しかも、シェアメイト達の情報には、駅からの距離ではなく、あなたが住んでいるまさにその家・マンションからどれぐらい近いか、ということまで含まれているのですから、きめも細やかです。

地域のお店などの情報は、新しいシェアメイトとの最初の話題としても有用

新しいシェアメイトとの会話に慣れる意味でも、入居する前でも入居した後でも、いろいろとこういった事柄を質問するのはいいことですし、逆に新しく入ってきたシェアメイトには、積極的にこういったお店情報などをアドバイスしたり、時間があれば一緒に飲みに行ったり、というのも悪くないでしょうね。

パソコンとインターネットの共用

pc-and-internet

Windows XP (Home を含む)などでは、家族で使うことを念頭に、ログインしたままでも他のユーザに切り替えることができます。

通常は、ディスプレイも一つ、キーボードやマウスも一つですから、同時に使うことはできないですね。トイレや風呂、キッチンや洗濯機などと同様に、つねに気配りが必要でしょう。あまりに長く熱中しないとか、まわりをシェアメイトがうろうろしていたら「ひょっとして使いたい」と聞いてあげるとか。

同じパソコンの中に入っている場合、シェアメイトのファイルや、読んだメール、どこのサイトにアクセスしたかの記録、といったものは、思った以上に筒抜けだったりします。

また、ネットカフェなどで問題になった、キー入力を記録するキーロガーなどのソフトウェアを仕込まれてしまえば、自分のパスワード(メールのものや銀行!のものなど)が相手に知られてしまう危険もあります。

同じネットワークでつながっていると、会社でのように、他のパソコンの中にあるフォルダやファイルが見えたり、いじれたりする場合もあります。

また、極端なことを言うと、同じネットワークでつながっているということは、ネットワークを通って外に出入りする通信内容も、がんばれば盗聴できてしまう可能性があるということです。

契約

contract

photo credit: NobMouse

僕は実際にトラブルらしいトラブルにあってないのですが、やはりフラットシェアの約束事はきちんと紙に残しておいたほうがいいでしょう。万一の時のために。

家賃や光熱費をどうするか、共用スペースでの基本的なルール、出ていく時はどうするのか、などを簡単に書いた紙を用意し、お互いがサインすればいいでしょう。その人に対して、特に約束した事柄などもあれば、追加します。

例えば、うちでは、以下のような文面を使っています。

英語が不安なら、日本語で書きましょう。その場合、読めない相手は日本語の読める知り合いに相談するでしょうから、実際の契約はまた後日ということになるかもしれません。また、外国人は普通ははんこを持っていません。いくつかの会社や大家が彼らにやるように、彼らにはんこを作れ、と要求することも可能でしょう。そのことによって、あなたのフラットシェアの敷居は高くなるでしょうけど。

Flatsharing Agreement for 4.6 jou Room in

*** Maison ***, 123 ****, Machida, Tokyo

Tel: 042 *** ****

Rent: 45000 yen per month

Deposit: 45000 yen

Final month’ rent to be paid in advance

Utilities charge: Water, Gas, Electricity charges to be divided by
residents

Telephone charge: charged by unit

At least one calendar month’s notice from either party terminates the
tenancy.

Checking-out should be on a Saturday or Sunday. Each flatsharer helps
with the

cleaning. Guests are allowed, including overnight stays.

First month payment is 30000 yen for from 11th to 30th of April(20/30days).

Ryan ******

**** Aki***

2002/**/**

また、この段階で、その人のreference、例えば、両親の住所/電話や緊急連絡先、なども聞いておきましょう。自分の観察力だけでは不安な時は、パスポートやビザのコピーを取らせてもらいましょう。

不法滞在のチェックなどは、大家としてやらないといけない事なんでしょうか。僕は人の自由な移動を禁じるなんて政策には反対の立場を取りますが、見てみぬふりが違法だというなら、注意せざるを得ないでしょう。(未調査)

僕は法律に関してはまったくの素人です。このあたり(契約の効力)とかについて詳しい人がいたら、上のようなやり方に意味はあるのか、問題がないのか、など御教授くださいませ。

領収書

receipt

photo credit: Rin-Tin-Tin

デポジットや家賃を受け取るときは、領収書を書きましょう。銀行振込などをしてもらうときは、証拠がのこりますが、現金を手渡しで受け取る場合、受け取ったという証拠を渡しておけば、トラブルを回避できるかもしれません。おもに、こちらが受け取ったことを忘れて、二重請求してしまった場合などに、向こうが払ったことの証明になる、とかですが。

入る側からも同じです。お金を渡したときは、必ずその証拠が残るようにしましょう。デポジットや家賃はもちろん、光熱費等についてもです。

といっても、今、ちゃんと書いてないんですけどね。僕は家計簿をつけてるので、払った払わないの間違いは(僕側には)起こらないと思うので、つい省略してしまっています。面倒で書かなくなってしまったけど、本来はきちんとすべきことです。

公共料金、光熱費(電気代・水道代・ガス代, etc.)

bills

家やマンションの一戸に対して請求されてくるお金については、シェアメイト全員で負担する必要があります。

基本的なところでは電気、ガス、水道などが挙げられます。賃貸物件の場合は、家賃、共益費などもそうですし、持ち家で家賃の計算に含まれていなければ、マンションの管理費、庭やベランダの使用料、固定資産税、共用電話の基本料金、町内会の会費などもあります。

もっとも、後の方の出費については、賃貸であれば大家が払うのが普通のものもあります。大家が払っている場合は、実際には家賃の中に含まれていることになります。

大家が一緒に住んでシェア貸ししている場合は、大家が光熱費を立替払いする例が多いと思います。その場合に、大家は他のシェアメイトに光熱費を請求したり、あるいは光熱費を含んだ家賃を提示しているかもしれません。

賃貸でルームシェアしている場合でも、誰か一人が代表となって、光熱費を支払う場合もあるでしょう。この時は、他のシェアメイトから光熱費を徴収することになります。

どの場合でも、光熱費をどうやって負担するか、というのは取り決めが必要で、ここを曖昧にすると、これもトラブルの元となります。

一つは、立て替えた人が毎月定額で集めるというもの。これは、払うほうも集める方も金額が毎月変わらないので楽だという利点があります。

定額方式のデメリットは、他のシェアメイト達からみると、電気や水道、ガスを「いくら使っても」払うお金が変わらないところにあります。つまり、誰もいない部屋の電気をつけっぱなしにしたり、冷暖房を必要以上に使ったりと、節約がされなくなる傾向がでます。使っても使わなくても自分の支払いは変わりませんからね。

これに対し、毎月、請求額を人数で割って、立て替えた人が全員から徴収するという方法もあります。全体の使用量が増えれば、一人一人の払う額も増えるので、無駄遣いは減ります。しかし、毎月計算をして、結果の金額をみんなに通知し、端数のあるお金を集める必要がでるので、面倒さは増します。

全員が1日から月末までいる時はいいですが、途中入居や退去も含めると、計算をする人の負担はそれなりになります。誰かが2週間旅行で家を空けたら、その人は水やガスは使ってないことになるでしょうけど、その分は抜いて計算すべきでしょうか? それとも、水道代やガス代には使わなくてもかかる基本料金がありますから、一ヶ月まるまる不在でも光熱費は負担するべきでしょうか?

それに、もし誰も旅行に行ってなくても、、この場合も、「一人だけずっと家にいて、テレビやパソコンを一日中使っている人」とか、ずっと家で仕事している人、「みんなはシャワーなのに、一人だけ毎日風呂を沸かす人」といった場合の不公平には対処できません。あきらかに不公平な状況というのがあれば、相談して額や比率を調整する、ということもできるでしょう。

複雑な細かい計算をすれば、多少は真の使用量に近づけるかもしれませんけど、その計算をしたり、お金を集めたりすることだって時間と手間が掛かっています。その手間に対しても「自分ばかり不公平だ」と言う人も出るでしょう。

例えば、計算をして徴収する係りを、毎月交代の順番制にするとか、計算をしてくれる人に多少の報酬を乗せて計算する、といった方法もあるかもしれません。

固定式と計算式を組み合わせて、「光熱費の合計が○○円に収まってれば定額だけど、○○円を越えるほどみんなが使ったら、追加で取るよ」というのも考えられます。これで、普段は定額で楽だけど、万一光熱費が異常にあがっても一人ですべてを被らなくてよくなります。

使った人が払う、という、いわゆる利用者負担の原則、というのを徹底すると、ゲストハウス(シェアハウス)に見られるような大家(業者)が設置したコインシャワー等が最も公平になるでしょうけど、そこまでやらなくても、みんなが不満なくやっていけるポイントを探して、ある程度の手間で済むように妥協することが、重要だと思います。

ルームシェアのような暮らし方で、光熱費を完全に正確に按分する、というのは実際には不可能です。ここで自分の「常識」を出して計算方法を押し付けようとすると、簡単にシェアメイトの仲は悪くなることでしょう。ここでも、重要なのは話し合うことで、不公平だと思うことについては何が不公平で、どうすれば公平だと自分は思えるのか、また相手の考える公平さについても聞いて、全員が合意できるポイントを探すようにしなければいけません。

ルームシェアとは?

ルームシェアの定義

一戸建てや2DK, 3LDKといった個室が複数あるアパートやマンションなどで、家族/親族/恋人などではないまったくの他人と一緒に住むことを「ルームシェア」といいます。

what-is-flatshare
(credit: Ambro FreeDigitalPhotos.nets

ルーム(room)は英語で「部屋」のこと、シェア(share)は、「共有する」という意味の単語です。

余談: 単に英語で”share”と言うとき、「株価」という意味になる場合もありますが、これも、会社を株式で共有=シェアすることから来ています

ルームシェアは住居のシェア全体を指す言葉でもある

シェアする対象によっていろいろな言葉があります。 シェアをする建物がハウス(家)かフラット(日本で言うマンションの中の一戸)かルーム(部屋)かによって、

  • ハウスシェア (houseshare)
  • フラットシェア (flatshare)
  • アパートメントシェア (apartment-share)
  • ルームシェア (roomshare)

などとも言いますが、これら全体を指して「ルームシェア」とも言います。

また、ルームシェアをしている家のことをシェアードハウス(Shared House)とも呼びます。これが日本語に入ったときに和製英語となり、いわゆる業者が運営する独身寮のようなゲストハウスのことを「シェアハウス」と呼ぶことも、2008年ぐらいから増えてきました。

dec 9 2008: 65/365 Creative Commons License
( credit: megan.barton)

日本では「ルームシェア」というカタカナが、シェアのすべての場合を指す言葉として定着しつつありますが、実は英語では”roomshare”という言葉はそれほどは使われていません。ルームシェアの歴史がより長い欧米でどんな呼び方をしているかにに興味のあるかたは、こちらに別途まとめましたので読んでみてください。

ルームシェアでは何を「シェア」するのか?

玄関・リビング・キッチン・バス・トイレなどは共同で使い、寝室は各個人の占有スペースとなります。

炊事や洗濯などの家事については、みんなで一緒にするところも無いとはいえませんが、一般的には、各人が自分の分を、共用のキッチンや洗濯機を使って行うのが普通です。

一緒に「借りる」のがルームシェアなの?

ルームシェア・フラットシェアサイトの中には、「他人と一緒に部屋を借りて住むのがルームシェア」と書いているところもありますが、これは間違いです。その家やマンションを借りているか、持っているかに関わらず、ルームシェアと言います。

一緒に「借りる」ことではなく一緒に「住む」ことがルームシェア

日本にない新しいライフスタイル?

日本では、戦後何十年もの間、家族でもない赤の他人と一緒に住むという習慣がありませんでした。

ですので、なかなか想像しづらいかもしれませんが、欧米、特に個人主義の強い、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏(アングロ=サクソン文化)、合理的で倹約を尊ぶプロテスタント文化の北欧やドイツでも、ごく一般的に普及しています。

それらよりは家族主義が強いラテン系(フランスやスペイン、南米)やスラブ系(ロシア・東欧)でも、大都市圏ではごく普通に、若者の住まいの選択肢として存在しています。

また、東京や大阪と同様、人口過密で住宅事情の悪いことで知られる香港、台北、シンガポールなどアジアの大都市でも行われています。

それに、第二次大戦よりも古い時代、東京に「ワンルームマンション」などが存在しなかった明治・大正、あるいはそれより前の江戸時代には、長屋、下宿、など、都会で他人と共同生活する「シェアな暮らし」が日本でもごく普通に見られました。

他人と一緒に暮らす「ルームシェア」は、高度成長期に日本が一旦失ってしまったライフスタイルだ、と言うこともできるかもしれませんね。

彼氏彼女や友人の宿泊について

ルームシェアでの住人「以外」の宿泊、たとえば、彼氏彼女や友人、家族などいろいろありますが、誰も泊めてはいけない、というルールのところもあれば、なにも禁止しないところもあります。

Lovers In The Shadow

僕の場合は、シェアメイト間で話し合って特に決めたとき意外は、ゲストの宿泊は自由、というルールにしています。

家賃を分担して住んでいる人以外の人があまりに長く滞在するようだと、光熱費などの頭割りに入ってもらうようにお願いするかも知れませんし、自由といっても、実際には、他のフラットメイトがまったく知らない誰かを泊める際には、あらかじめ伝えておいたり、来た時に皆に紹介したり、ぐらいのことはしています。まったく知らない人が夜中に家の中にいるというのは、安心なことではないですからね。

その結果として、家のなかで同居人の彼氏/彼女などに出会うことも多くなります。狭い家の場合は、防音にも気をつけましょうね。同居人に不快な思いをさせないように。

Best roomies eva

特に、女性限定でフラットシェアをする時などは、ボーイフレンドの扱いについて注意すべきでしょう。同居人の女の子の中には、家の中を男性がうろうろするだけでナーバスになるようなタイプの人もいるかもしれません。

ゲストに対する取り決めは、家族/同性の友人/異性の友人それぞれについて、最初にはっきりとさせておくのが、トラブルを未然に回避するためのベストな方法です。

もちろん、他のどの項目とも同じですが、途中で状況が変わったときや、いざやってみると不満が出てきたときは、率直に相手に相談するというのが重要です。相談されたほうも、最初に決めたでしょ、などと言わず、話は聞くべきです。

友達とのシェア

知り合いや友達同士のルームシェアは、まったく知らない他人とのシェアと比べると、注意が必要です。

元々の知り合いと一緒に複数部屋のアパートやマンションを見つけてルームシェアする場合と、すでにルームシェアしているところに参加して知り合いになる場合では、どちらもルームシェアですがその運用に微妙な違いが出てくることがあるのです。

Free Two Happy Girls Holding Hands Walking to School at Sunrise Creative Commons
Free Two Happy Girls Holding Hands Walking to School at Sunrise Creative Commons / Pink Sherbet Photography

友人同士のシェアの利点

  • 気心がしれている。はじめに緊張することはない
  • 信用がある。危ない人かどうかと心配しなくてもいい
  • 互いの生活レベルを把握している
  • 同じ場所に住んでいるので、一緒に遊んだり出かけたりする機会も増える
  • 趣味が近いなら、物や服の貸し借りもできる

友人同士のシェアの欠点

  • けじめがつかない(「友達だからいいじゃん、大目にみてよ」)
  • 言うべき文句を、友達だからということで言えないかもしれない
  • その友達には見せてない自分の世界がばれる
  • 友達の嫌な面も見つけてしまうかも(こんな人だとは思わなかった)
  • シェアがうまくいかないことで、友情にもひびがはいるかも

「私と○○ちゃんはこんなに仲がいいんだから、一緒に住んだらきっと楽しい」と考えるのは自然なことです。ですが、「友達づきあいの相性と、一緒に住むために必要な相性とは違う」のも事実です。ベストフレンド、が、必ずしもベストシェアメイト、になれるとは限らないのです。

元々知らない他人であれば、ルームシェアがうまく機能しなければ、シェアを解消して元の他人に戻ることができます。しかし、元々は友人だったのに、ルームシェアをしたせいで仲が悪くなってしまった、という話はよく聞きますし、その時に「この人は一緒に住むとイライラして(あるいは他の理由で)ダメだけど、ただの友人としては素晴らしかった」というのを思い出せるか、そして昔のようなつきあいができるか、というと、なかなか難しいものがあるようです。

どんな友達ならルームシェアがうまくいくか

友情関係にもいろいろな形があります。以下のような条件が多く当てはまるようであれば、友達とのシェアもうまく進められるのではないでしょうか。

  • 関係が対等である。どちらかが他方に依存した関係だと破綻の可能性が高いです
  • 必要と思ったら相手が嫌がる事でも伝えられる
  • 友達が自分の知らない世界を持っていても気にならない
  • 友達の友達とも友達になりたい(相手の友達とも仲良くなれる)。または、友達の友達は気にならない(相手の友達づきあいまでは気にならない)
  • 友達だけに恋人ができても気にならない。喜んであげられる
  • 逆も同じ。自分だけ恋人ができても相手は気にしないタイプである
  • 金銭感覚や生活スタイルが似ている(または違っていても気にならない)
  • 大金の貸し借りをしたことがない
  • 全体的にアバウトである。または寛容である
  • 以前に他人とのシェア経験があればプラス

友達といっても、常に一方が他方に頼るような形の友情の場合、ルームシェアがうまく機能しないことが多いようです。学校で会ったり休日に一緒に遊んだりという活動では、依存関係のある友情でもうまくやっていけることはあります。

しかし、一緒に生活するとなったときに、相手にもたれかかるようなタイプのシェアメイトと四六時中一緒に暮らし、掃除やゴミ出しなども分担しなければいけないとなったとき、依存される方の負担の増え方はたいへんなものになります。

また、人生相談や恋愛相談をよく受けたり、仕事の愚痴を聞いたりを一方向にしている場合、そのような相談事を朝から晩まで自宅でされる可能性もあります。よほどできた人物でなければ、そのような強い依存を受けることはストレスになるのではないでしょうか。

他に、相手の友情を独占したがるようなタイプの友人であれば、相手の行動や人付き合いまで監視したり、コントロールしようとしたりする場合も出てくるかもしれません。

今の友情が大事と思えるような友達であればあるほど、ルームシェアでも友情が続くのか、というのは慎重に考えたり、シミュレートしてみたりする必要があるのではないかと思います。

参考: 体験談

ただ、これは多くのルームシェア経験者の声でもあり私個人の意見でもあるのですが、元々の友人とシェアをするのは本当に気をつけたほうがいいです。
というのも、友人とシェアをすると、かなりの確立で友情はぶっ壊れます。シェアメイト→友人、はアリですが、友人→シェアメイトは人をよく選んだ方がいいです。

ルームシェアについてどう思いますか? – Mizuインタビュー

生涯ルームシェア、という考え方

ようやく日本でも理解されはじめた「ルームシェア」ですが、そのほとんどは20代から30代の若者同士が一緒に住むというものです。

しかし、海外、特に英米あたりのルームシェア事情を観察すると、若い時だけではない人生のさまざまな場面でルームシェアが活用されていることがわかってきます。

Black and White
Creative Commons License photo credit: Brian Auer

ルームシェアの基本は、「使っていない余った部屋を活用する」ことで、出費を抑えたり副収入を得たりすることにあります。ですから、実際にはシェアメイトが若いかどうかとは関係ないのです。

若者向けのこじんまりとしたワンルームマンションが多数存在する日本の都会と違って、英米では家族が住むような何部屋もある住居を何十年、時には百年以上も使うというのが普通です(ニューヨークやパリの中心部では、さすがに一人暮らしの物件も充実していますが)。

何部屋もある家に長く暮らしていくうちに、部屋が余ることもあるでしょう。そのような場合のすべてで、ルームシェアは活用されています。これは、今の日本のルームシェアにはほとんど見られないものです。

たとえば、結婚したばかりで子供がいない若夫婦。彼らが2部屋、3部屋の家を借りたり買ったりしたとして、まだ使う予定がない子供部屋は、独身の若者に貸してルームシェアをするのは普通です。日本の住宅事情とは違って、家全体が広かったり、壁も厚かったりというのはあるかもしれませんが、カップルと独身者のシェアも、独身者だけのシェアと同じように存在しています。

また、小さな子供がいる家族でも、空き部屋があればそこに独身者を入れてルームシェアすることは良くあります。英語圏は特に需要が多いのですが、イギリスなら東欧や南欧から、アメリカなら中南米から、英語を学びに来ている若い外国人に空き部屋を貸し、その代わりに子供の面倒を見てもらう、といったルームシェアも人気です。このような子守りを兼ねたホームステイのような形態のことを、au pair=オペア、オーペア、などとも言います。

そして、子供が大きくなって進学や就職・独立で家を離れたときも、またルームシェアが登場します。大学のある町などでは特に、老夫婦と若者のシェア、独居老人と学生のシェア、などが多数見られます。

老人から見ると、家に若者が住んでいるというのは、孤独を紛らわすという点でも、防犯の点などからも利点があり、単に部屋を貸して家賃を取るという以上のメリットがあるでしょう。借りる学生たちから見ても、ルームシェアすることでより安く住めるなら、そのような選択肢が有ることに損はありません。

このようないろいろな形態のルームシェアが海外では機能しています。

日本でも、老夫婦が子供部屋を余らせているようなケースは多いでしょう。ホームステイ等で外国人学生を受け入れている方もいらっしゃると思いますが、日本人の若者とでも、長期でシェアメイトとして同居することを検討してくれる方が増えたりすると、若者側にも借りられる物件が増えていいのではないかな、と僕などは思っています。みなさんはどう思われますか?